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2019年03月07日公開 スパークリング日本酒ってどんなお酒?特徴や種類は?

スパークリング日本酒ってどんなお酒?特徴や種類は?

日本酒にはシュワシュワとした口当たりが特徴的な、スパークリングタイプもあります。これまでの日本酒とは異なるポイントが多く、酒が苦手だった人からも人気が出てきているタイプです。これからスパークリング日本酒を飲もうと考えている人、もしくは興味のある人は、より美味しく・楽しく飲むためにも、特徴や種類について把握しておきましょう。今回は、スパークリング日本酒に関する特徴や種類、飲み方などについて解説します。


スパークリング日本酒って何?

スパークリング日本酒とは、シュワシュワと発泡性(炭酸ガスを含む)のある日本酒を指します。発泡日本酒や発泡清酒という呼び方もあります。通常の日本酒よりもアルコール度数が低く、甘口のタイプが多いことが特徴です。女性や日本酒をこれまで飲んだことのない人にもカジュアルで飲みやすい日本酒として人気があります。日本酒のカテゴリーとして大きな位置を占めている酒です。


スパークリング日本酒の歴史

コンビニやスーパーなど、取り扱っている店が多くなったスパークリング日本酒。その歴史は古く、各酒造メーカーは昔からスパークリング日本酒の開発に取り組んでいました。技術的な問題で安定した酒を作ることが難しいほか、消費者の口に合わなかったなどの理由により、開発当時は日本酒として定着していません。しかし、1998年に発売された宮城県一ノ蔵の「すず音」の登場により、スパークリング日本酒は少しずつ認知度を高めてきました。きめ細やかな泡や原料になっている米の甘味、女性らしいデザインのボトルなどが人気となり、当時のトップブランドとなっています。

しかし、発売当時は百貨店やオンラインショッピング、提携先のレストランなど、購入方法が限定的でした。このあと登場したのが、2011年に発売された宝酒造株式会社の「澪」というスパークリング日本酒です。スッキリと飲みやすく、アルコール度数も高くないほか、日本酒が持つ米の甘味もしっかりと感じられることから人気となりました。この澪を発端として、スパークリング日本酒は多くの人に親しまれるようになっています。さらに、2013年からテレビCMなどで話題になったため、スーパーやコンビニなど身近なお店でも商品が並ぶようになりました。このようにスパークリング日本酒の人気が高まってきたことで、赤しそで風味付けされたタイプなどの変わり種も注目されています。


スパークリング日本酒の種類

スパークリング日本酒は大きく分けて3つの種類があります。1つ目は、活性濁りタイプです。このタイプは醪を粗漉し、もろみの状態(菌が生きている状態)で発酵させて瓶に詰めています。原料である米・水・麹などの発酵力を利用して、炭酸を生み出す製法です。粗い濾過しかしていないため、酒自体に濁りがあります。さらに、多くの活性濁りタイプは口当たりがドロッとしていることが特徴です。また、種類によっては、瓶内の炭酸が多くなることで爆発するのを防ぐために、蓋の部分に空気穴を開けている商品あります。

2つ目は炭酸ガス注入タイプです。このタイプは完成した日本酒に、あとから炭酸ガスを注入させてシュワシュワとした発泡を演出します。炭酸ガスを注入する量によって異なりますが、発酵させて作ったタイプとは違う炭酸の刺激が楽しめます。また、炭酸の量を調節できるため、安定した品質を維持できることが特徴です。さらに、常温での保存も可能となっています。低コストで製造できるので、手頃な値段で購入できるほか、コンビニやスーパーなど身近なお店でも手に入れられます。

3つ目は瓶内二次発酵タイプです。これは活性濁りタイプと同じように、原料の発酵力を活かして炭酸を作り出しています。異なる点としては、酒を製造する過程では発酵力がありません。そのため、一度完成した酒を瓶に入れて醪や酵母、糖を加えて発酵させています。優しい口当たりの炭酸が心地よいスパークリング日本酒です。また、シャンパーニュと同じような製法のため、スパークリング日本酒が和製シャンパンと呼ばれる所以にもなっています。


美味しい飲み方は何?

スパークリング日本酒にも、通常の日本酒のようにさまざまな美味しい飲み方があります。特に手軽なのは、氷を入れてロックで飲む方法です。のどごしが良くさっぱりとした味わいになるほか、暑い夏の日にはより美味しく飲むことができます。さらに、スパークリング日本酒本来の甘味も味わえます。氷がゆっくりと溶けていくため少しずつアルコール度数も下がり、お酒が苦手な人でも飲みやすくなる方法です。次に、ソーダで割って飲む方法もあります。ソーダを入れることでより炭酸が感じられるため、爽快感を強く感じられます。さらに、果汁の入っていないソーダであれば、日本酒ならではの風味・甘味を損なうことなく楽しむことが可能です。甘味を増したい場合は、果汁や糖分の含まれているソーダで割ってみましょう。

また、トマトジュースや、フルーツを加えて飲む方法もあります。トマトジュースを入れる方法は、レッドサンというカクテルとしても流通している飲み方です。彩りがよくなるほか、さっぱりとした味わいになります。作る際は、1:1の割合でトマトジュースとスパークリング日本酒を混ぜるようにしましょう。割合を変えると、自分の好きな飲み方も見つけられます。そして、フルーツを入れて飲む際は、メロンやいちご、ベリーなどを入れると美味しく飲むことが可能です。フルーツポンチ風に飲めるため、日本酒の風味とフルーツの甘味を同時に楽しめます。また、レモンはスパークリング日本酒に入れるフルーツとして人気です。

レモンは日本酒との相性が良く、絞って入れると爽やかな飲み口になります。香りと味わいがフルーティになるので、女性や日本酒が苦手な人に人気のある飲み方です。ほかにも、特徴的な楽しみ方として、バニラアイスにかけて食べる方法があります。スパークリング日本酒をかけると、バニラのクリーミーな味わいに酒のコクがプラスされて美味しく食べられます。炭酸のシュワシュワとした感覚も楽しめるため、新感覚のスイーツとしても楽しめる方法です。


スパークリング日本酒に向いている酒器は?

炭酸が特徴的なスパークリング日本酒に向いている酒器の1つとしては、グラスがあります。特に、シャンパンやスパークリングワインなどを飲むために作られているグラスは、底の部分に傷がつけられています。この傷によって炭酸の泡が立ちやすくなり、底から立ち上がる細かい気泡を眺めながら飲むという楽しみ方が可能です。そして、濁りのあるスパークリング日本酒を楽しみたい場合は、黒い陶器のぐい飲みが適しています。黒い陶器となっているため、濁った白が際立ちやすくなります。さらに、顔を近づけたとき、はじける泡が顔に当たるというのも醍醐味の1つです。

ほかにも、スリムなデザインの酒器であれば、酒が空気に触れる面積が少なくなり、日本酒本来の繊細な味や香りが損なわれにくくなります。泡立ちもキープできるため、炭酸の良さも楽しみやすい種類です。また、冷やしてスッキリ飲みたい場合、器の容量が小さい酒器を選ぶようにしましょう。容量が大きくなると、飲み切るまでに時間がかかり、温度が上がってしまいます。温度変化が起こる前に飲みきれるよう、サイズも考えて選ぶことが大切です。


賞味期限はどのくらい?

通常の日本酒には、賞味期限が記載されていないことが多いです。これはスパークリング日本酒も同様です。パッケージなどに記載されている日付は製造年月日で、賞味期限を知る場合はここを目安に考えていきます。おおよその目安として、未開封状態の日本酒は製造年月日から約1年間(加熱処理されている場合)が賞味期限です。そして、加熱処理されていないものは製造年月日から半年程が賞味期限となっています。注意点として、これらの賞味期限は未開封の状態に限ります。一度開封してしまうと、酒が空気に触れてしまい、本来の風味や香りを維持できません。さらに、スパークリング日本酒は中に炭酸が入っているため、開封後はなるべく早く飲みきることが大切です。開封してから数日以内であれば、日本酒の美味しさを楽しめます。

また、スパークリング日本酒の中には、300日を目安として飲みきることを推奨している商品もあります。未開封の状態であれば炭酸が完全に抜けない構造となっているため、300日後でも美味しく飲むことが可能です。日本酒を購入した際についている取り扱い説明書やパッケージなどを確認して、推奨されている消費するまでの期間を確認しましょう。


スパークリング日本酒の保存方法

日本酒は種類によって保管方法が異なります。特に、生酒の場合は冷蔵保存しなければ劣化が早く進みます。スパークリング日本酒は生酒が多いため、冷蔵保存が基本的な保管方法です。種類によっては常温での保管で問題ないものもあるので、パッケージなどを確認しておきましょう。注意点として、日本酒は常温保存でも日に当たるところに保管しておくと劣化していくため何かで包むか、暗い場所に置いておく必要があります。また、スパークリング日本酒は炭酸が含まれているので、衝撃を加えないように保管することが大切です。発泡力が強い活性濁り酒や瓶内二次発酵タイプの場合、衝撃を加えると吹き出てしまう恐れがあります。

また、飲み残しのある場合は、瓶を立てた状態で保管しましょう。飲み残した状態で保管すると吹き出す恐れがあるほか、空気穴のある栓をしているタイプでは穴から中身がにじみ出てくることもあります。さらに、横にすると空気と触れる面積が大きくなり、劣化の原因となるので注意が必要です。


まとめ

日本酒は独特の匂いや甘ったるさのほか、アルコール度数の高いものが多いため苦手な人もいます。しかし、スパークリング日本酒は独特の匂いを抑えつつも米の甘さを感じさせ、アルコール度数の低いタイプが多いので飲みやすいです。炭酸が入っているため、スッキリと飲みやすいことも人気の理由となっています。さらに、アレンジのしやすさも特徴なため、酒の苦手な人でも自分が飲みやすい方法を探せます。ここで紹介した飲み方を参考にしつつ、スパークリング日本酒を飲んでみましょう。

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