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2019年03月06日公開 日本酒にもセラーは必要!専用保管庫の実力とは?

日本酒にもセラーは必要!専用保管庫の実力とは?

セラーと聞いたとき、ワインセラーを想像する人は多いでしょう。ワインをおいしい状態で保存するためには、ワインセラーの存在は貴重です。しかし、ワインセラーだけではなく、日本酒にも専用のセラーがあります。日本酒にとって理想的な条件で、おいしい状態のままで保存することのできるセラーの選び方について、ここで解説していきます。

セラーとはどういうもの?

セラーとは、主に地下にある食料品の貯蔵庫などを指す言葉です。ワインセラーも、もともとはワインを保存するための地下の貯蔵庫を指すものでした。そこから、食料品を収納するための冷蔵庫や棚などもセラーと呼ぶようになっています。ワインは、デリケートなお酒として知られています。温度や湿度の変化だけでなく、光や振動にも弱い飲み物で、ほんの少しの変動によって味が劣化してしまうのです。そのため、ワインセラーはワインの保管には必須の存在といえます。夏の暑さが厳しい日本では、ワインを常温保存してしまうと確実に味が劣化してしまいます。おいしさを保ったまま保存するためには、適当な温度と湿度で、変化も少なくする必要があるのです。セラーにも、温度や湿度が一定に保たれることが求められます。

日本酒も、ワインと同様で蒸留していないお酒です。ワインはぶどうから作られ、日本酒が米から作られるという原料の違いはありますが、どちらも発酵させて作られたお酒である点は同じです。つまり、日本酒もワインと同様に、適温を保って保存することが大切といえます。醸造酒は紫外線によって品質が劣化する傾向があり、日本酒も日光だけでなく、蛍光灯の光にも弱いという特徴があります。セラーは紫外線を遮断するという役割も持っており、ワインに限らず、日本酒の品質の劣化からも守ることができるのです。

日本酒の保存に適した温度は?

日本酒は、製造の過程において、火入れをするものとしないものの2種類に分けられます。火入れとは、60度~65度の熱を加えることによって酒中の微生物を殺菌し、酵素の働きを止め、酒の質を安定化させる作業のことです。通常は、原酒の段階で熟成させる前に1回と、熟成後ビンに詰めるときの1回、合計2回火入れを行います。火入れの回数が1回だけのものは生貯蔵酒と呼ばれ、火入れのタイミングはビンに詰める際に行われます。生貯蔵酒と、火入れをしない生酒は、冷蔵保存が必須です。火入れ酒についても、必須ではないものの冷蔵保存が望ましく、温度管理は行う必要があります。生酒と生貯蔵酒は、冷蔵保存をしても賞味期限が短く、生酒は3カ月、生貯蔵酒は1年が目安です。また、火入れ酒であっても賞味期限は3年ほどです。

日本酒の種類による保存の適正温度は、火入れを行っていない生酒の場合は5度~6度、大吟醸酒や吟醸酒の場合は10度前後とされています。また、純米酒や普通酒は常温保存でも冷暗所での保存が必要です。常温で保存する際にも、温度変化が少なくなるよう気を配ることは必須といえるでしょう。そして、長期保存するのであれば、マイナスの温度管理を行う必要があります。蔵元では、日本酒が凍る手前の低温によって保存しているケースが多く、温度としては5度~マイナス5度の範囲となっています。

選び方のポイント1.温度

日本酒セラーを選ぶ際、まずポイントとなるのが温度です。日本酒セラーは、日本酒の適温で保存できるものが良いでしょう。ワインセラーでは温度が高めのものが多く、日本酒セラーとして代用を考えているのであれば注意が必要です。長期保存するためであれば、0度~マイナスに温度を設定できるものがおすすめです。日本酒が凍る温度はマイナス10度前後といわれ、長期保存のためには、凍る心配のないぎりぎりの温度設定で保存することが理想とされています。また、頻繁に入れ替えを行うのであれば、取り出したときに飲み頃の温度で保存できるものが良いでしょう。さまざまな状況にも対応できるように、適温に温度設定を変えられるものを選ぶのがおすすめです。

選び方のポイント2.容量

日本酒セラーの選び方のポイントとして、次に挙げるのは容量です。日本酒を保存する際には、適した容量がないと、他の機能が充実していても意味がなくなってしまうこともあります。まずは、一升瓶を立てて保存できるものである必要があります。開栓した一升瓶を保存する際、蓋の部分から品質の劣化が進んでしまうケースがあるのです。縦置きに保存することができれば、品質の劣化を最小限に留めることもできます。また、特ににごり酒などのように、横にして保存することができないお酒は、立てて保存することが必須です。そして、立てて保存することによって、ラベルで銘柄の確認も簡単にできるというメリットも生じます。

日本酒を何本保存することができるかも、日本酒セラーを選ぶ際のポイントです。実際にどれくらいの量の日本酒を保存するのか、その計画を立てたうえで選ばないと、日本酒セラーの能力を十分に発揮できなくなってしまうのです。次に、内容量以外のポイントとして、外寸にも注意を向ける必要があります。内容量が満足いくものであったとしても、置く場所に困るほど大きなものでは不便になってしまうでしょう。置きたいスペースに置くことができるのかを確認しておくことも、日本酒セラーを選ぶうえで大切なポイントの1つです。

選び方のポイント3.デザイン

日本酒セラーを選ぶ際には、デザインも重要なポイントとなります。日本酒セラーにも、さまざまなデザインの商品があり、使用法や頻度、保存する量などによって使い勝手も異なります。そのため、それぞれの計画に応じて、最も使い勝手の良いデザインを見つけることが肝心です。まずは、棚が何段に分かれているかを確認します。そして、その棚を自由に移動させることができるかどうかもポイントとなるでしょう。次に、中が何部屋に分かれているかを確認します。種類の異なる日本酒を保存したい場合など、部屋の設定温度が変えられるものかどうか確認しておくことは重要です。

お酒の出し入れを行う際に、部屋ごとに出し入れが可能かどうかも見ておきましょう。長期保存したいものが含まれている場合などでは、出し入れの際に一緒に部屋が開いてしまうと、保存期間にも影響が出てしまいます。また、日本酒は紫外線に弱いお酒です。保存する日本酒の品質を保ち、長期間おいしく飲むことができるためには、紫外線をカットできる構造であるかどうかの確認も大切です。そして、部屋の置き場所に合った外観かどうかもポイントとして挙げられます。普段の生活でも目にする場所に置く場合には、周囲の雰囲気に合ったものを選ぶことで、部屋全体でもおしゃれな雰囲気が引き立つでしょう。

まとめ

日本酒をできるだけ長く、良い状態で保存することで、長期間おいしく飲むことができます。日本酒も、ワインと同じように温度管理が重要です。温度管理だけであれば、冷蔵庫に保存しておく方法でも可能でしょう。しかし、冷蔵庫は他の食材を取り出す際などに頻繁に開け閉めが行われるため、温度変化が激しくて長期保存には適していません。そこで、日本酒を長期保存する際におすすめなのが日本酒セラーです。日本酒セラーは、日本酒を適温で保存することを目的として作られているため、温度管理に優れています。


また、一升瓶を立てて保存できるものを選ぶことによって、さらに保存の機能を高めることもできます。デザイン面でも、それぞれの使用頻度や保存する量などに応じたセラーを選ぶことが可能です。紫外線をカットする機能を持つセラーを選べば、品質を保ったまま長くその味を堪能することができます。日本酒の保存に専用のセラーを使って、品質の良い日本酒を味わいましょう。

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