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2019年02月12日公開 美味しく飲むためのコツ!開封後の日本酒の保存方法と賞味期限とは?

美味しく飲むためのコツ!開封後の日本酒の保存方法と賞味期限とは?

日本酒は美味しいうちに飲み切ってしまいたいものです。しかし、時と場合によっては飲み切ることができずに、開封してからしばらく置いてしまうこともあります。そのような場合に、適切な保存方法があるのでしょうか。この記事では、開封後の日本酒の保存方法や賞味期限について詳しく解説します。理解を深めて、より日本酒を楽しみましょう。


日本酒には賞味期限表示がない?

日本酒に賞味期限があるのか気になっている人も多いでしょう。基本的に日本酒は賞味期限表示のないものがほとんどです、日本酒は賞味期限表示の義務がないため、記載しなくても販売することができます。なぜ、日本酒に賞味期限表示の義務がないのかというと、高いアルコールが含まれていることが関係しています。日本酒はアルコール度数が高いので、アルコールの殺菌作用が働くのです。殺菌作用によって開封しなければ長期保存することができます。そのため、安全性の保証をする消費期限や美味しさの目安となる賞味期限を表示する必要がないのです。

賞味期限記載はしなくても大丈夫ですが、その代わり日本酒には製造年月の表示をする義務があります。この場合の製造年月とは、醸造された時期ではなく、日本酒がいつ製品化されたのかを表しています。つまり、日本酒が容器に詰められた年月が製造年月なのです。製造年月を醸造された日だと勘違いしている人も多いでしょうが、製造年月が新しいからといって新酒であるとは限りません。あくまでも瓶詰めした日なので、製造年月を見ただけでは最近できた新酒なのか、それとも製造されて10年程度経ってから瓶詰めされた古酒なのかは、判断できないこともあるのです。なぜ、瓶詰めした日が製造年月なのかというと、税金の都合によるものが大きいでしょう。日本酒は製造された段階でなく、出荷の段階で課税されるため、課税する側としては出荷日が知りたいということで、製造年月は瓶詰めした日を表示すると決まっているのです。


開封後の賞味期限の目安

日本酒には賞味期限の表示はありませんが、開封後に美味しく飲める期間の目安はあります。賞味期限がないとはいっても、いつまででも美味しく飲めるわけではないので、目安の賞味期限を知っておきましょう。まずは、普通酒から見ていきましょう。普通酒とは、火入れ処理を2回行っている日本酒です。このような日本酒の場合は、開封しても比較的長持ちします。火入れをすることで日本酒の美味しい状態でキープしやすくなったり、長期間保存できるようになったりするからです。普通酒は、製造年月から1年くらいが賞味期限の目安になります。開封してからではなく製造年月から1年程度なので、間違えないように気を付けましょう。

次に、火入れ処理が1回のみの生貯蔵酒です。生貯蔵酒は、生のまま冷蔵貯蔵しておいて瓶詰めするときに1度だけ火入れ処理をします。こうすることで、生酒の風味を残しつつ保存期間を長くすることができるのです。火入れ処理の回数が普通書よりも1回減っているために、普通酒よりは賞味期限の目安は短くなります。一般的には、6カ月程度が目安になるでしょう。

生酒の場合にはさらに賞味期限の目安は短くなります。生酒はその名の通り火入れ処理を行わない日本酒になります。しぼりたてのフレッシュな香りを楽しむことができる日本酒ですが、加熱処理をしていないため取り扱いが難しく劣化も早くなってしまうのです。目安としては、3カ月程度と考えていいでしょう。生酒は新鮮さが大切になるので、開封したらできるだけ早めに飲むことが求められます。

このように、それぞれのタイプによって賞味期限の目安は異なります。しかし、保存状態や日本酒のメーカー、銘柄などによって異なる場合も多いので注意が必要です。あくまでも目安で絶対ではないということを心に留めておきましょう。また、未開封の日本酒の賞味期限の目安は、正しい方法で保存すればどのタイプも1年程度になります。


開封後の保存方法

日本酒を開封してすぐには飲み切れないけれど、正しい保存方法がわからなくて適当に保存している人も少なくはないでしょう。また、開封後はどの日本酒も冷蔵保存しなければいけないと思っている場合もあります。しかし、それは間違いです。そのように、保存方法に悩んでいる人のために、開封後の日本酒の保存方法について紹介します。まずは、純米酒や本醸造酒です。これらの日本酒は、常温保存が可能となっています。常温ならどのような状態でもいいわけではありません。常温で瓶を立てて保存しましょう。横置きすると、キャップに中身が触れてしまって味に影響が出たり、空気に触れる面積が大きくなることで酸化が早く進んでしまったりします。これらを防ぐために、日本酒は基本的に立てて保存しましょう。

次の吟醸酒や本貯蔵酒、生酒の保存方法を見ていきましょう。このタイプは、常温で保存すると香りや味が大きく変化して劣化してしまいます。そのため、必ず冷蔵保存をしましょう。その際、瓶を裸のまま冷蔵庫に入れるのはあまり良くありません。温度変化の影響を受けないために新聞紙でくるみ、立てて保存するのがベストです。

タイプによって常温か冷蔵保存のどちらかに分かれますが、温度についても注意しましょう。常温とは15℃以下が目安で、冷蔵は3~6℃程度が目安になります。常温というと部屋の中に普通に置いておけば大丈夫と考える人もいますが、あまり高い温度だと保存には適していませんので温度に気を付けることも大切です。


日本酒を上手に保存するコツ

少しでも長く美味しい状態で日本酒をキープしたい場合には、保存のコツを押さえる必要があります。まずは、温度変化が少ない場所を選ぶことです。日本酒は急激な温度変化には弱く、劣化しやすくなってしまうので、できるだけ温度変化の少ないところに置いておくといいでしょう。直射日光にも敏感ですから、太陽の光が当たるような場所も良くありません。光に当たると苦みや雑味が増えてしまいますし、直射日光が当たるような場所は温度変化も大きいので、冷暗所に保存することが重要です。

次のポイントは、においの強いものの近くで保存しないようにすることです。日本酒はにおいを吸収する特性があります。そのため、においの強いものと一緒に保存すると、開封していなかったとしてもにおいが移ってしまうケースもあるのです。開封後であれば、におい移りの危険性はさらに高まるので、防虫剤やせっけんなどと一緒に保存しないようにしましょう。

湿度にも注意が必要になります。日本酒は湿度にも弱いお酒なので、できるだけ湿気の高くない場所で保存することが求められます。湿度が高い場所だと、色や香りなどに影響が出てしまうのです。また、しっかりと蓋をしめることも重要になるでしょう。蓋が開いていると湿気の影響を受けやすくなります。日本酒をシンクの下の収納スペースにしまっている人もいるでしょうが、湿度が高くなりやすいのであまりいい保存場所ではありません。水回りなどを避けて、乾燥した場所に置くのがベストです。


日本酒は腐らない?

日本酒は賞味期限がないので腐らないと思っている人もいます。実際に日本酒は腐らないのでしょうか。未開封の日本酒なら、基本的に腐ることはありません。アルコールの殺菌効果で腐りづらくなっているからです。開封後であっても、適切に保存していれば腐ることはないでしょう。ただし、保存方法によっては腐ってしまうこともあるので注意が必要になります。日本酒は暑い場所や湿気の高いところに弱いものです。そのため、高温多湿の状況で保存すると腐ってしまうことがあります。直射日光が当たって温度が高くなるところや、湿っていて温度が高い場所に保存している場合には、日本酒の状況を確認した方が安心です。白く濁っていてにおいが変化しているような場合には、腐っている可能性もあるので、注意しましょう。


残った日本酒の活用法

日本酒を開封しても飲み切れない場合には、そのまま飲む以外の活用法を試すのもいいでしょう。まずは、日本酒を料理酒に活用するのはもっとも使いやすく、多く消費できる方法です。一般的にスーパーなどで売られている料理酒は、日本酒に塩を加えて加工したものです。もともとは日本酒ですから、余った日本酒を料理酒として活用することはなんら問題ありません。日本酒を利用することで、香りや風味が豊かになってプロの味に近づけることもできるので、飲み残しがあるなら使ってみるといいでしょう。

また、入浴剤として利用するのもおすすめです。残った日本酒を湯船に注ぐだけで簡単に酒風呂を作ることができます。アルコールの働きによって血行がよくなったり、日本酒に含まれている成分が肌を整えてくれたりするので、男性だけでなく女性にもぴったりでしょう。使用するお酒の量は一般的な浴槽なら、3~4合程度が適量となっています。高級な日本酒が余っていて使い道に困っているのなら酒風呂にすると、贅沢でリラックスした時間を過ごすことができるでしょう。

日本酒はマッサージに使用することもできます。日本酒を適量皮膚にすり込むようにマッサージすることで、美容や健康の促進につながる可能性があります。マッサージで日本酒をすり込んだ部位の代謝が上がることで美肌や血行の促進などが期待できるのです。直接飲むわけではないので、お酒に弱い人でも問題なく行うことができます。


まとめ

日本酒は開封したら、飲み切ることが基本です。酸化によって味や香りが変化するのが日本酒ですから、できるだけ早めに飲み切るようにするといいでしょう。しかし、なかなかすぐには飲み切れないこともあります。そのような場合には、保存方法のポイントを押さえておくことが大切です。日本酒のタイプによって常温保存か冷蔵保存するのかは変わります。また、高温多湿にならないような冷暗所で保存する、立てて保存するといったポイントがあるのです。適切に保存することで、しばらくは美味しい状態で飲むことができますから、実践してみるといいでしょう。

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