2020年9月7日放送 ＃21「ウェスティン都ホテル京都」

京都の近代化に大きな足跡を遺した琵琶湖疏水。その竣工と時を同じくして開業したホテルがあります。琵琶湖疏水の産業遺産が数多く残る東山区蹴上（けあげ）に建つ「ウェスティン都ホテル京都」は、２０２０年に創業１３０年を迎えた老舗中の老舗ホテル。時代に呼応して、変容を遂げながらも、伝統と格式を守り継ぎ、国内外のＶＩＰ御用達の最高級ホテルとして、その歴史を積み重ねてきました。２０１８年からの大規模なリニューアルを経て、名建築家 村野藤吾設計によるオリジナリティーを残しつつ、大胆に生まれ変わりました。２０１９年冬に工事を終えた本館と東館は、４９９室から２６６室へと大幅に客室数を減らし、ゆとりの空間を確保。
「Queen of Elegance」をコンセプトに、新しいもてなしのかたちを提供しています。京都市内の大パノラマが満喫できるお部屋やレストランなど、贅を尽くした建築とインテリアは、まさに京都、いや日本を代表するラグジュアリーホテルとしての風格を備えています。
また最上階の佳水園は「ホテル内の旅館」と呼ばれ、近代数寄屋建築の傑作としての誉れそのままに、和と洋が絶妙に融合した空間を提供しています。ウェスティン都ホテル京都から始まる京都観光は、まさに王道と言えるのかもしれません。