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2020年2月27日公開 「追悼」

「追悼」

 あの衝撃からは未だに立ち直れない人は沢山いるだろう。僕もそのうちの1人だと思う・・・。

 大ファンというわけではなく、だからこそ自分がここまでの喪失感に襲われるとは思ってもなく、そんな自分に驚いています。人生で感じた事のない感情とはこの事を言うのだろうと痛感しました。ただただ悲しくて、信じられない、そんな感情は今もなくなりません。

「コービー・ブライアント」

彼の衝撃的な急死から少し時間が過ぎました。
今も彼の写真や動画を見ては信じられないと言う気持ちが湧いてきます。

僕は、マイケル・ジョーダンを見て育ったから、ジョーダンのファンでした。幼い頃からジョーダンの真似をしては父親に褒めてもらおうとプレイしていた頃を思い出します。だから、コービーのプレイを見てジョーダンを参考にしているのだろうなとか、真似もしているのだろうなとか、そんな気持ちで彼を見ていたところもあって、ファンになれなかったのかもしれません。

ただコービーも自分のような幼少期を過ごしたのだろうと、彼が現役の頃のプレーを見て僕は勝手に想像していたし、プレーした世界も全く違うわけで、コービーと自分を比べる事も出来るわけではないのですが、少なからず彼とは同い年(1978年生まれ)で同じ2016年に引退した事もあり、勝手に親近感を持っていたのかなと今は感じています。

今まで著有名人の死と向かい合ってきましたが、ここまで自分に影響した人はいませんでした。それは何故なのだろうとずっと考えています。同じバスケを愛する人間だからか?同い年だからか? レジェンドだからか? そう考えながら彼の軌跡を辿ると少し答えが見えてきました。

彼のルーキー時代からの表情を見ていると、その表情に人間としての成長がとてもよく表れているのが分かります。年齢を重ねるだけではなく、全ての経験を糧に自分の成長へと活かしている事が感動するほど分かるのです。ルーキー時代から波乱万丈というか、ジョーダンのような綺麗なストーリーでななかったと僕は感じているのだけども、そこがこの思いにさせる大きな要因なんだと思います。

プレイオフのエアボールから始まり、引退試合のパフォーマンスまで様々な失敗と挫折と成功、チャレンジを繰り返す過程が、常人にも出来そうで出来なさそうな、その間の感覚を感じさせてくれるところがグッと距離を近づける。スーパースターだけどそうじゃないような、とても人間臭いところがなんとも言えない感情にさせる。これを書いている今でさえ、涙目になります。

「思い」一つで人間はここまでやり切る事が出来ると教えてくれました。
彼が引退してからの表情は常に柔らかく、あれが本来の彼の表情なんだと思いました。
現役時代の厳しい表情からは想像もつかない表情、あれがコービーなんだと。子どもや家族と過ごす時間も増えたし、関わる事も関係しているとは思うけども、あの笑顔から滲み出る彼の人間的魅力が本当に感じられ過ぎて、辛いです。

本来の自分を隠しながら、自分にも仲間に厳しいことを言い続ける事は本当に心を削る事だと思います。

それを「思い」一つでやり続ける事が可能だと示してくれた事が、今の僕の活動にもリンクしていたのもあり、ここまでの感情になっているのかもしれません。僕も子どもたちには彼のような表情で接しなくてはならない。同じ目線で話し、寄り添い、気持ちを理解してあげる事がどれだけ大切であるか、今強く感じています。「思い」がまだない子どもたちや、大人たちにも同じように寄り添い、包み込んであげる事が今の世の中には本当に大切だということを、今頃になって彼の表情を見て気付く自分に腹が立つと同時に、それをこの時期に気付かせてくれた彼に心から感謝したいと思います。

 こんな思いを持った人々は世界中に数え切れないほどいる事でしょう、人生を見つめ直そうと思った人もたくさんいるでしょう、意志を受け継ごうと思った人も大勢いると思います。

全世界で、
それぞれの「思い」を本気にさせてくれた彼に、心から敬意と哀悼の意を表したい。
また、コービー、ジアナ含む事故に遭われた9名の方たちのご冥福を心よりお祈りしています。

渡邉拓馬プロフィール:福島県福島市出身。1978年10月7日生まれ。
元バスケットボール日本代表で、現在は「3×3」(スリーバイスリー)のプロバスケットボールプレイヤーとしても活躍するなど、全国でバスケ普及活動を実施中!!

ライター!拓馬先生。

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