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2019年10月18日公開 「ターンオーバー」

「ターンオーバー」

 

今回からコラム「ライター!拓馬先生。」では、バスケットボールにまつわる言葉やルールについての説明、エピソードを僕なりに伝えていければと思っています! 何か疑問に感じることがあれば何でも番組宛に送って下さいね。

さて、今回は「ターンオーバー」について書かせていただきます。

バスケを知らない人は「ターンオーバー」と聞いて、「ん?」と思う人は多いと思います。それはそうですよね、普段使わない言葉ですから。でも、バスケットボールを知ってしまったらこの言葉は使わずにはいられなくなります。

まぁ、簡単に言ってしまえば「ミス」ですね。スタッツ(スコアみたいなやつ)には、「TO」と記載されています。どの世界でもミスはあまり良いことではないですが、スポーツの世界でもバスケの世界でもそれは同じですね。ミスを多くしてしまったら試合にはやはり勝てません。

そのターンオーバーを少なくし、如何に自分たちの試合を展開していくかをどのチームもキーにあげていると思います。逆に相手チームには如何にターンオーバーをさせるか!ということになります。相手にターンオーバーを多くさせ、自分たちは少なくし、確実に得点に繋げる事がバスケットの基本的な事ですね。

そのターンオーバーをさせるにはやはりディフェンスがキーとなります。ディフェンスでプレッシャーを強くかけるのか、ディフェンスの種類を変えていくのか、相手チームの誰に的を絞るのか?など沢山の手段がありますが、その手段は各チームによって違ってきます。ディフェンスが得意な選手が多ければ、いろいろなディフェンスで仕掛ける事が出来るでしょう。でも、そこからオフェンスに繋げていかなくてはならないので、ディフェンスだけ出来る選手を使うわけにはいかないのです。だから選手はプレイタイムを伸ばすために攻守共にパフォーマンスを良くしなければならないのです。コーチ陣もそのような選手を望んでますからね。

さて、そのターンオーバーについてですが、開幕節の「川崎vs宇都宮」で気になったので、実は今回このテーマにしてみました。

両チーム共あまりターンオーバーが多いチームと言う印象はありませんよね。Bリーグ開幕初年度からファイナルで対戦したりと誰もが知っている強豪チームですから。しかし、その両チームの開幕節の2試合のターンオーバー合計数は、川崎が36で宇都宮が27でした。この数字から分かることは、両チーム共ミスが多かったという事ですね。ただ、不思議でありバスケの魅力でもあるのは川崎の方がターンオーバーが多かったのに2試合ともに川崎が勝利しているという事です。本当に不思議ですよね。

数字からはそういったところが分かってきますが、実際試合を見て流れを見ているとその謎が解決していきます。川崎の方がターンオーバーが多かったのですが、試合終盤は川崎はあまりターンオーバーを犯してはいません。一方の宇都宮はターンオーバーが多かったように思います。

川崎はその宇都宮のターンオーバーを直接得点に結びつける効率的なオフェンスでしたが、宇都宮は川崎のターンオーバーをしっかりと得点に結び付けることが出来ませんでした。シュートの確率(フィールドゴール%)を見ても初戦は川崎が51.6%で宇都宮が29.9%でした。2戦目は川崎が44.6%で宇都宮が36.7%でした。

これが勝敗を分けた原因でもありますが、途中まで宇都宮がリードしていたりと、試合を通じて川崎のペースだった訳ではないのです。もっとも重要だったのは、数字では分からない「バスケの醍醐味」、つまり、選手個々の発想やゲームを読む力が作用したという事です。

今のバスケ界には沢山の役割を持ったコーチやスタッフがいて、このような数字を出すことを担当しているコーチもいます。その数字に沿ってゲームプランも考えたりしますが、やはり最後は選手の頭です。全てが変化していく試合の中で、全てがプラン通りにいく試合はありません。だからこそ選手個々の魅力をその瞬間瞬間に出していかなくてはならないのです。
そこで出てくる選手の個性がその選手の魅力であり、その試合での面白さでもあるのです。

開幕節の面白さは試合終盤のゲームコントロールにありました。しっかりゲームを組み立て最後に完成させた篠山選手のPGとしての成長、かたや試合運びには定評があったがリードを守りきれなかった宇都宮。そのポイントにはやはり「ターンオーバー」が存在していました。

これから長いシーズンが始まりますが、この「ターンオーバー」の前後を注目して観戦すると試合の流れが読めるようになり、より観戦が面白くなるかもしれません。なぜターンオーバーが起こったのか?ターンオーバー後はどんなプレイに繋がったのか?などなど。色々な事に注目して見ると、バスケの魅力を知る事が出来ると思います!
自分なりの楽しみ方をぜひ見つけてみてください。

 

渡邉拓馬プロフィール:福島県福島市出身。1978年10月7日生まれ。
元バスケットボール日本代表で、現在は「3×3」(スリーバイスリー)のプロバスケットボールプレイヤーとしても活躍するなど、全国でバスケ普及活動を実施中!!

instagram : @watanabe12takuma
Twitter : @Takuma_w1007

ライター!拓馬先生。

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