
「B.LEAGUE AWARD SHOW 2020-2021」レポート
2021年6月14日公開
6月6日のB3レギュラーシーズン最終戦をもって、今季のBリーグのシーズンがすべて終了しました。
高精度の3ポイントシュートだけでなく、アシストやゴールアタックでも存在感を発揮した角野
先週末は、B1チャンピオンシップ(CS)クォーターファイナルの、大阪エヴェッサ×川崎ブレイブサンダースを取材してきました。
昨季は対戦ゼロ。今季も開幕直後の10月に2試合を戦ったきりという両者の対戦は、展開の読めなさもあいまって多くの注目を集めていました。試合を重ねて成熟した川崎のビッグラインナップが火を吹くのか。はたまた、10月の対戦時には不在だった大阪のディージェイ・ニュービル選手が川崎のディフェンスを崩すのか……。結果としては、川崎が地力を発揮して2勝を挙げ(95-75、84-73)、セミファイナル進出を決めました。
コロナ情勢に見通しが立たぬまま開幕した今季は、多くのチームが様々なトラブルに遭遇しました。大阪はその中でもより多くの苦難に見舞われたチームではないでしょうか。
副キャプテンのアイラ・ブラウン選手が「rebuild(再構築)」と表現したルーキー多数の編成、天日謙作ヘッドコーチの長期療養、キャプテン合田怜選手とエース橋本拓哉選手の戦線離脱、新型コロナウィルス陽性者の発生……。そのような状況の中で、クラブ史上初のCS出場を決めたことは賞賛に値するものといって差し支えないでしょう。
ゲーム2後の記者会見で、竹野明倫アシスタントコーチは「CSでなんとか勝ち星を挙げたかったところではあるが、チームとしてもクラブとしても素晴らしいシーズンだったのではないか」と話し、アイラ選手も同様の充実感を語りました。
一方、ルーキーの角野亮伍選手は、手応えよりも敗退の悔しさが上回った様子を隠せずにいました。ゲーム2終了のブザーが鳴る少し前からヒザに手をつき、両チームによるシェイクハンズの後も、ファンに向けた挨拶が始まるまで長く顔を上げられませんでした。
ゲーム1はニュービル選手に次ぐ20得点(うち3ポイントが4/7本)。後がなくなったゲーム2も、チーム最多となる38分37秒のプレータイムでチーム2番目の15得点を挙げた角野選手でしたが、残念ながらチームを勝たせることはできませんでした。
ゲーム2は前半だけで2ケタ得点。しかし、得意の3ポイントと後半の得点が伸びなかった
藤枝明誠高校1年時、史上最年少(当時)のA代表候補として脚光を浴びた角野選手は、アメリカ挑戦を経て昨年5年ぶりに帰国し、西地区の強豪・大阪の一員に加わりました。
192センチの上背と体の強さ、そして何より天性とも呼ぶべきシュート感覚……。高校時代の活躍を知る人々が大きな期待を寄せる中で、開幕戦からいきなりスタート起用された角野選手。しかしその注目度の高さとは裏腹に、プレータイムも武器である得点も伸びず、ベンチをあたためる時間が増えていきます。
そんな角野選手に転機が生まれたのは3月。同ポジションの橋本選手がアキレス腱断裂の大ケガでチームを去ったことで、”自分がやらねばならない”状況に立たせられたのです。3月24日の滋賀戦で、実に開幕戦以来ぶりとなる2ケタ得点を挙げたのを皮切りに、4月24日の三遠戦からはスタートに復帰し、続々と得点を重ねていき、チームの調子も上向きになっていきました。
前半戦の不調から後半戦の復調までの道筋について、角野選手は言います。
「いろいろな要素があると思いますが、『やらなければならないこと』をやってプレータイムを確保していかないと、自分のやりたいこと…僕でいう得点につなげられないなという気づきは大きかったと思います。『やらなければならないこと』を具体的に言うと、まずはディフェンス。そして、コーナーまで走りきって、強みであるアイラ選手やハレルソン選手の得点スペースを作ってあげること。さらにニュービル選手がディフェンスを引きつけてくれたところで3ポイントやドライブで得点を重ねること。こういったところにまずフィットするところから入ったのが、今につながっていると思います」
試合後、角野選手とアイラ選手は言葉をかわし合った
リーダーでありベテランのアイラ選手も、彼の成長を頼もしく見ていたと話しました。
「リョウゴの成長は本当にすごかった。自信を失ってしまった時期もあったけれど、橋本選手のケガ後、CSに向けて一番大事なときにリョウゴがビッグショットを決め、リムに積極的にアタックし、成長して結果を出してくれた。誇りに思っています」
試合後、アイラ選手は落ち込む角野選手の肩を抱き、「すごくいい仕事をしてくれた。CS前の活躍も、CSの2試合の戦いぶりも、どれも僕たちが君にしてほしかったパフォーマンスだったよ」と伝えたそうです。
アイラ選手は報道陣に向けても、今後の角野選手に向けたエールを口にしました。
「彼はリーグ屈指の素晴らしい選手になれると思います。そのためにも自信を持ち続けて成長してほしい。ベテランの選手やコーチに何か言われることがあったとしても、自信を持ち続けて、毎日プロフェッショナルとして努力をし続けること。それができれば、このリーグでトップの選手になれると信じています」
結果を出せるエースを目指して。これからの角野選手の活躍に期待したい
3年前、U24日本代表で一時帰国していた角野選手にインタビューする機会がありました。大きな影響を与えられたというお父さんの話を聞く中で、こんな話をしてくれました。
「父はよく『結果がすべて』と言います。どれだけ努力したとしてもその過程を見ている人は少ないし、過程がどれだけよかったとしても結果を出せなかったらそれが何だと。だから僕は結果にこだわりたいと思います」
ゲーム2試合後のふるまいから、「大変な状況を乗り越えてCSに出られてよかった」でなく「CSで結果を出せなかった」というただ一つの思いだけがにじみ出ていた角野選手。その真っすぐな思いが、これからの彼を強くしていくことでしょう。
文:青木美帆
写真:🄫B.LEAGUE
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