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2021年5月13日公開 スランプも病気も乗り越えて。プロ5年目で手にしたブレイクスルー(千葉ジェッツ・原修太)

スランプも病気も乗り越えて。プロ5年目で手にしたブレイクスルー(千葉ジェッツ・原修太)

レギュラーシーズンホーム最終戦で通算1000得点を達成した原選手。「前日にジャンボ(マスコット)からLINEをもらって気づきました」と、特別な意識はなかったそう

 
先日行われたCSの記者会見の中で、今季のチームの成長について尋ねられた千葉ジェッツの富樫勇樹選手は、こう言いました。

「原選手の活躍です。去年から比べたらコート外やハーフタイムでの発言が増えたし、プレー面での活躍もすごいと思う。今年は彼に救われた試合がかなりあると思っています」

原選手は特別指定選手時代を経て、2016-17シーズンに千葉に正式加入。地元出身かつ将来性の高い選手として大きな期待をかけられましたが、キャリアを重ねてもプレータイムは伸びませんでした。

思い切りのよさが仇になったり、逆に、萎縮して思うようにプレーできていない……そんな印象が強かった原選手。しかし今季は見違えるように、堂々と自信をもってプレーしていました。驚きました。千葉戦を取材するときは、いつも無意識に原選手のパフォーマンスに注目していました。

シーズン終盤、取材に訪れた試合で、原選手が記者会見に登壇する機会が二度ありました。そこで、原選手がなぜ今季一皮むける成長ができたのかを感じ取れるお話をたくさんうかがうことができたので、みなさんにもご共有させていただきます。

地道に続けたワークアウトがようやく開花した

スランプも病気も乗り越えて。プロ5年目で手にしたブレイクスルー(千葉ジェッツ・原修太)

85-91で敗れたものの、「次につながる内容だった」と振り返った。自身も13得点

 

まずは、新型コロナウイルス感染者によって3試合ぶりに迎えた、4月14日のサンロッカーズ渋谷戦後のコメントから。

――まずは試合の総括をお願いします。
チーム練習が再開したのが4月10日なので、渋谷戦に向けた実質的なチーム練習ができたのは3日間でした。こういう状況が初めてだったので、最初はけっこうネガティブにとらえていたんですけど、練習が再開した時、みんな本当にバスケがしたくてしたくてたまらなかったんだろうなと感じましたし、実際に練習をしてみてもめちゃくちゃいい雰囲気でした。今日の試合では出だしや後半にブランクの影響が見られましたけど、次につながる試合だったんじゃないかなと思います。

――今日は4本の3ポイントを外した後に、5本目で決めました。5本目、よく打たれましたね。
タフショットではなかったですし、入らなかった本数はあまり気にしていません。シュートってけっこう外れるもんだと思ってるので、何も考えずに打てました。チームで作ったいい流れを生かして、確か勇樹がいいパスをくれたのかな。そこで「4本外しているから…」とシュートを打たないでドライブをしたら逆に流れが悪くなる。いい判断ができたかなと思います。

ーーシュートを外すと、落ち込みますか?
いや、周りが「打っていけ」って言ってくれているし、気にしていません。もともと自分は学生の時から本数打ってナンボの選手だったので、今日6本打てたことは自分にとってプラスだと思います。自分にとって一番ダメなのは、2本しか打たずに1本も入らなかったというとき。そういうときは、もう少し打てるチャンスがあったなと後悔したりしますけれど、打つべきシュートを打った上で入らなかったことに対しては「後はシューティングするだけだな」と思うだけです。シーズンを60試合戦う中でメンタルの浮き沈みを繰り返すのはしんどいし、そんなに意識してないです。

――こだわりはあくまで打つ本数。
打つ本数は増やしていきたいと考えています。もちろん自分勝手に打つのではなく、チームのオフェンスの中で3〜4本打てたときは、ちゃんと打ててるなっていう感じですね。やっぱりどんなにいいシューターでも本数を打たない限り確率は上がらないですから、やっぱり最低3〜4本は打っていきたいです。

――今季の原選手は自信をもってプレーをしている印象を受けます。マインドセットなどで変わったことはありますか?
うーん、なんだろう…。今年に入って、自分がシュートを打つセットを作ってもらって、オフェンス面で任される部分が増えてきたことは影響しているかもしれません。最初はうまくいかず使う回数が少なかったんですけれど、スキルコーチとワークアウトする中で、徐々に徐々に試合で出すことができるようになりましたし、ここ最近は、自分が起点となったプレーができてるんじゃないかなと思います。特に何かを変えたということはありませんが、スキルコーチとの日々のトレーニング積み重ねで、余裕が出てきたのは間違いないです。

――具体的にはどのようなプレーを磨いたのですか?
3ポイントはもともと武器ではあったんですけど、めちゃくちゃ入ったとしても50パーセントそこそこじゃないですか。毎回それくらい入れば何も問題ないと思うんですが、例えば自分は今日、3ポイントを6本打って1本しか決めてないわけで、3ポイントしか武器がなければプレータイムは減ってしまいます。この5年間、プレータイムを勝ち取るために色々試行錯誤してきたんですが、この2、3年はピックプレーを重点的に練習しています。富樫みたいな細いことはできないですけれど、ピックした後にディフェンスとオフェンスを見ながらアタックするというプレーを磨いてきました。

――今回の活動休止で改めてバスケの楽しさを実感したとのお話でしたが、これまでにバスケをやりたくないと思ったことはありますか?
やめたいと思ったことはないですけれど、2年目のシーズンはうまくいかないことがたくさんあったので、楽しめてはいなかったと思います。そのときはいい先輩…荒尾(岳)さんとかイートンさん(伊藤俊亮)とか阿部(友和)さんの背中を見てきたので、やめたいとかつまんないとは思ったことないですけれど。

また、3年目に病気で1ヶ月間バスケができない期間を経たことで、「(逆境でも)楽しまないともったいない」という気持ちを持てるようになりました。僕の病気にせよコロナにせよマイナスに捉えがちですけれども、ポジティブに捉えていくしかない。今後もどうなるかわからない状況ですけれど、B リーグ制覇に向けてメンタルを保っていきたいです。

千葉のオフェンスは、基本的に富樫選手が起点です。富樫選手がピック&ロールでズレを作り、自ら切り込んだり、仲間にパスを供給するプレーは素晴らしいものですが、その強みが十分に生きるからか、その他の選手のクリエイトする力が少し弱いという側面もあります(富樫選手も「うちはボールを持って自分から仕掛ける選手があまりいない」と話しています)。

原選手はそこに目を付け、活路を開こうとしたわけです。

大野篤史ヘッドコーチは、原選手にそのようなプレーを要求したわけではないと言います。「どうやったらゲームに出られるかということを考えて、キャッチ&シューターとして以外の武器が欲しいと考えたのでしょう。ボールハンドラーとしての役割も少しでも担えるようになれば、自分のプレータイムが増えると感じて、スキルコーチと必死に取り組んだ結果なんだと思います」

2年前の悔しさを胸に、いざCSへ

続いては、レギュラーシーズン&ホーム最終戦となった5月10日のSR渋谷戦後の会見から。千葉は水土日の12連戦を9連勝でフィニッシュし、原選手も16得点をマーク。重ねて通算1000得点を達成しています。

スランプも病気も乗り越えて。プロ5年目で手にしたブレイクスルー(千葉ジェッツ・原修太)

アシスト、ドライブ、3ポイントと、プレーの引き出しの広さを存分にアピールした最終戦

 

――代替試合が重なり、12連戦という過密日程でした。いかがでしたか。
特にこの数試合は長距離移動が多くてきつかったです。自分は飛行機に乗っただけで体が重くなったりしましたし、外国人選手も顔を見るだけで疲れてるなという感じがあったので。今日は「これが最後だ」っていう気持ちでフレッシュに行けたんですけど、ここ数試合は本当に疲れてました。

――コンディションの維持はどのように心がけられましたか?
トレーニングコーチとトレーナーに相談しながら模索しました。例えばトレーニングのタイミング一つとってみても、水曜ゲームが1ヶ月続くのは大変でしたね。2〜3週くらいならば、その間は少しだけ強度を下げて、期間が終わったら取り戻すというやり方ができていたんですが、1か月も続くと、試合があってもやらざるを得ない。マネージャーにお願いして、アウェーの試合会場に40キロのダンベルを2個持っていって、試合後にすぐトレーニングをしてから会場を出るという新しい試みを取り入れてみました。

こんなスケジュールでプレーするのは初めてだったので、万全だったかどうかは正直わからないんですが、スタッフのおかげでやりきれたと思います。

――ここ数試合は3ポイントが入らない試合が続いていました。
大学の頃から、10本打って0本でも気にしてないタイプなので、そんなに気にしてないです。大学の友達からは「もっと打てよ」って連絡がめちゃくちゃ来るんですけど、「うるせえ」と思いながら自分を貫いてやってます(笑)。周りから見たら打てるチャンスとかあると思われるかもしれませんが、あくまで自分のリズムで打ってるつもりです。

――今季一番成長できたと実感しているところはどこですか?
コートの中で余裕を持てているところは、ここ数年なかったものなのかなと思います。練習で「自分はこういうことができるぞ」とアピールをして、コーチ陣も「原にやらせてみよう」と思ってくれたんだと。責任と与えられたっていう嬉しさもあって、よりチャレンジする姿勢が成長できたのかなと思います。ピックアンドロールからのアタックも、まだまだではありますけれどよくなってきているのかなと。

――自信を持ってプレーされているのは、私たちにも感じられます。
本当ですか。何度も言うんですけど、自分のモットーは「適当に頑張ること」なんで、その適当がいい方向に向かっていると思います。

――いよいよ週末からCSです。準優勝で終わった2年前のCSには、どのような後悔が残っていますか?
……パスのことを言った方がいいですかね(苦笑)。
※原選手はファイナルで、残り17秒、2点差を追う場面でパスミスを犯している

――すみません、そこは意図していませんでした……。
2年前のCSの前は、東地区52勝8敗というすごい成績を残して、全員が大きな自信を持ってCSに臨んだにも関わらず、優勝できませんでした。だから、CSとレギュラーシーズンは別物だと思っています。短期決戦は出だしの戦い方が大事になってくると思うので、スタメンで出るのであれば、そこは引き締めていきたいと思っています。個人としても、ファイナルで本当に悔しい思いをしていますし、悔しい思いはファイナルでしか返せないと思っています。本当に優勝したいので頑張っていきたいです。

今季の原選手の成長について、大野HCは以下のように話しています。

「体の強さを生かしたドライブもあるし、キャッチ&シュートの精度も今年40%超えましたし、すごく成長したんじゃないのかなと思っています。ただ、まだまだ彼はもっとできると思っている。もう少しバスケットを学んでいけば、もっといい選手になるのではないかと思います」

思うようにプレーできず、スランプになったこともありました。2018年には国の指定難病である「潰瘍性大腸炎」が発覚し、1ヶ月の入院も経験しました。それでも原選手は前を向き、プロ5年目にして自らの壁を破る大きな成長を遂げつつあります。

いよいよCSが始まります。成長の集大成を見せる舞台です。2度ファイナルに行きながらてっぺんを取れなかったこと。そして、自らのミスでチームを勝たせられなかったこと。2つの悔しさを胸に、原選手がどのようなパフォーマンスを発揮するかが楽しみです。

文:青木美帆
写真:🄫B.LEAGUE

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