
「B.LEAGUE AWARD SHOW 2020-2021」レポート
2021年6月14日公開
6月6日のB3レギュラーシーズン最終戦をもって、今季のBリーグのシーズンがすべて終了しました。
3ポイントにドライブに、いわゆる「ゾーン」の状態で素晴らしい得点感覚を発揮した細谷選手
「いくらクローズアウトされても、ブロックされることはないなっていう感覚がありました。すべてがうまくいくなっていう感覚です」
秋田ノーザンハピネッツの細谷将司選手は4/11の川崎ブレイブサンダース戦の記者会見で、この日の自身のシュート感覚についてこう振り返りました。
6/9という高確率な3ポイントシュートを含む31得点は、今季最多かつ、自身のプロキャリアにおける2番目の高得点。クイックリリースから放たれる3ポイントや、難しいフローターが次々とリングに吸い込まれていく様子を見ていると、なんだか別の競技を見ているような感覚になりました。
ゲーム1は55-82と大敗。ゲーム2も序盤からファールがかさみ、また一方的な展開になってしまうのでは…と思うような場面も。しかしそれを得点で盛り立て、後半のトランジションバスケにつないだのが細谷選手。「連敗し、ケガ人が出ている中、自分たちを信じて、勝ちを信じて、同じ方向を向いて40分間ゲームプランを遂行してくれたことを嬉しく思う」と試合を総括した前田顕蔵ヘッドコーチも、「細谷選手のステップアップと、チームが本当に勝とうという意思を出し続けてくれたことを非常に誇らしく思います」とコメントしました。
「チームにとって価値のある一勝。残りのシーズンも非常に楽しみ」と話した前田HC
前田HCは細谷選手の活躍を、成長を示唆する「ステップアップ」という言葉で表現しました。具体的にどうステップアップしたのかを尋ねると、以下のような返答がありました。
「彼は最近、コンディション不良などでずっと苦しんでいました。その中で今日は彼が活きるプランを実施し、積極的に行ってくれたと思います。また、普段はタイムシェアを気にして交代する場面でもそのまま出し続けましたが、それでもパフォーマンスを下げずに、ディフェンスもしながら得点にもからみました。いつもとは起用方法が異なる中、よくやってくれたと思います」
近々のスタッツを見てみると、細谷選手の得点面における貢献は目立ったものではありません。川崎戦のゲーム1も18分のプレータイムで無得点に終わっています。カディーム・コールビー選手の戦線離脱も手伝い、チームは目下6連敗中。「なんとかしてこの流れを止めなければいけない」「日本人選手の誰かが爆発しないと勝ちは厳しい」という思いを持ってこの試合に入ったという細谷選手は、1本目のフローターが決まった時に「今日はいける」という感覚をつかみ、プレータイムは2/14ぶりに24分を超えました。
前半終了時点で23得点。「前半が終わった時点で、疲労で手が震えていました」と笑いながら明かした細谷選手でしたが、それでも後半、その勢いを持続させられたのはチームメイトのおかげだと振り返ります。
「チームメイトもすごくアグレッシブにプレーしていたので、僕自身もすごく楽に打てたというか。古川(孝敏)さんや他の選手が『パスを出してやるから待ってろよ』と声をかけてくれたので、僕はハーフタイム、みんなに『次はお前らだよ』って言ったんです。そうしたら保岡(龍斗)や大浦(颯太)たちから『俺がやってやる』って思いがすごく伝わってきました。3Qの最後、保岡のブザービーターが決まったぐらいから『今日は勝てるかもしれない』って感じました」
14得点を挙げた大浦選手。「終盤の戦いぶりを見て、改めて頼りになる選手だと思わされました」(細谷選手)
そして、細谷選手は、この試合がチームに特別なものを運んできたと表現しました。
「なんて言えばいいんですかね。すごく信頼感が増した試合でした。今までとは何か違う信頼を持てた、自信を持てた試合だと感じました」
久しぶりにプレータイムが伸び、終盤は疲労困憊。「トレーナーさんのおかげでなんとか最後まで持ちました」と笑った
6連敗、ロスター9人という状況で強豪・川崎に完勝し、チームハイの大活躍。細谷選手の試合後の喜びはひとしおだろうなと想像しながらその表情を見守りましたが、それは予想に反し、晴れやかなものではありませんでした。
疲労のせいなのか、それとも「ここはあくまで通過点」という思いだからなのか。細谷選手に尋ねると、そのどちらでもない、意外な言葉が返ってきました。
「単純に『勝ててよかったな』とは思っていたんですが…うーん、やっぱり悔しさがありましたね。コールビー選手が離脱する前、チームは上位にいました。離脱後もちゃんと勝っていれば、今、プレーオフに向けていい順位にいられたと思うんですが、僕自身が勝負どころでシュートが入らなかったり、パフォーマンスが上がらないでチームに迷惑をかけていたので、連敗を止められたことは大きかったですけど、『今か…』っていう思いはありましたね。もっとできたことはあったんじゃないかと。
ただ、またチャンスはあります。今日の試合をきっかけにして、上を目指してがんばっていきたいです」
横浜ビー・コルセアーズでプレーしていた若手時代から、細谷選手のコメントはいつも強い責任感にあふれていました。秋田に移籍して2シーズン目となり、30歳を越えても、その人柄にまったく変わりがないことを実感させられる言葉でした。
秋田のレギュラーシーズンは、残り10試合となりました。細谷選手の強い思いとパフォーマンスが、チーム、そして何より細谷選手自身によりよい変化を与えることに期待したいです。
文:青木美帆
写真:🄫B.LEAGUE
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