
「B.LEAGUE AWARD SHOW 2020-2021」レポート
2021年6月14日公開
6月6日のB3レギュラーシーズン最終戦をもって、今季のBリーグのシーズンがすべて終了しました。
タフなフィジカルコンタクトが売りの両チーム。2試合で123本のフリースローが生まれた
4月3〜4日に行われたサンロッカーズ渋谷×琉球ゴールデンキングスの2連戦は、有り体に言えば”荒れた試合”でした。
とにかくファールが多い試合でした。1試合の累計ファール数は、第1戦が53(SR渋谷=23、琉球=30)、第2戦が54(SR渋谷=33、琉球=21)。2戦ともに終盤のファールゲームがなかったにも関わらず、2試合で計7人の5ファール退場者が出ました。
強度の高いディフェンスを持ち味とする両チームにとって、ある程度ファール数がかさむことは当初から計算済み。しかし、この2試合は当人たちにとって”予想外のファール”が多かったようで、選手やコーチたちは様々な場面でジャッジへのフラストレーションをあらわにしました。
第2戦、前半終了直前のブザービーター3ポイントで流れを引き寄せた岸本隆一選手
第1戦後、「相手のアタックに対してファールが増え、フリースローを43本与えてしまいました。自分たちでファールをコントロールできるように修正します」とコメントした琉球・藤田弘輝ヘッドコーチは、第2戦後、実際にどのような修正をしたかを明かしました。
「納得のいかないコールももちろんあったんですけど、ファールの原因の大部分は、自分たちのディフェンスがすごく中途半端だったことでした。フィジカルもなかったしインテンシティも低かったのに、最後のシュートの部分にだけ手を出したりとか…。『ファールをするな』と言うとディフェンスが消極的になってしまうので、『ファールが多かったわりにディフェンスのインテンシティが低く、ディフェンス自体も中途半端だった』ということをみんなで共有し、今日の試合に臨みました。ジャッジはレフェリーによってさじ加減が違うと思うので、今後もコントロールできるところにフォーカスしていきたいです」
激しいディフェンスを展開するチームとの対戦がしばらくなかったことを受け、「昨日は渋谷さんの勢いについていけなかった」と振り返った藤田HC。ジャッジにフラストレーションを溜めるだけでは、目の前の状況は変わりません。自分たちのプレーに原因がないかを考え、改善したことで、琉球は翌日の第2戦にアジャストすることができたのです。
インサイドプレーヤーが3人退場し、敗戦が濃厚になった終盤も、SR渋谷は激しいディフェンスを仕掛けた
一方のSR渋谷は、第2戦のジャッジへのアジャストがうまくいきませんでした。
互角の展開で迎えた第3クォーター、早々に発生したファールトラブルから立ち直しができず、87-101と大敗。第4クォーターには伊佐勉HCが「昨日からジャッジについて思うところがあった」と”覚悟の抗議”でテクニカルファールを宣告される一幕もありました。
伊佐HCは試合後、「最後まであきらめずにディフェンスを仕掛けられたと思うけれど、それがファールになってしまったことで、違う方向にフラストレーションを向けてしまった」と、ジャッジへの不満がチームの歯車を狂わせたことを示唆する発言をしています。
「『向こうがファールを取られないのにこっちはとられる』という疑心暗鬼にとらわれてしまいました。正しいプレーをやれば、レフェリーさんも平等にコールしてくれてるはずなので、その点で我慢しきれなかった時間帯はもったいなかったです」
コーチや選手たちの心境がどうであろうと、ゲームクロックは刻一刻と進んでいきます。伊佐HCはこの課題について「フラストレーションを溜めている時間もないですし、逆に言うと(レフェリーと)会話してる時間もない。改めて忍耐強さを身につけなければならないと感じました」と、総括しています。
「荒れた試合にはなったけれど、僕たち選手はお互いをリスペクトしています」とベンドラメ選手
言うまでもありませんが、試合をジャッジするのは正確無比な機械ではありません。生身のレフェリーが下す判定とどのように付き合うかは、選手・コーチにとって非常に大きな命題とも言えます。
会見に登壇したSR渋谷のベンドラメ礼生選手に「ジャッジとの折り合いについて、考えを聞かせてください」と言うと、以下のような言葉が返ってきました。
「審判の人がいないと試合はできませんから、僕は審判を含めてのバスケットボールだと思っています。審判はどう吹いてもどちらかのチームに文句を言われる、すごく大変な立場ですし、『ファールが鳴らなかった』、『鳴ってしまった』、それも含めてバスケットの試合なんだと思うようにしています。ジャッジに納得がいかず、審判に詰め寄ったりすることもありますが、僕はあくまでリスペクトを持って審判と話そうとしているつもりです。
もちろん悔しいときもあるし、納得いかないこともあるけれど……審判も人間ですし、ミスもあるでしょうし。とにかく起きたことにとらわれすぎず、チーム全員で次のプレーにしっかり意識を向けることは意識しています」
***
Bリーグ初年度から5シーズンが経ちましたが、加藤誉樹さん、漆間大吾さんに次ぐプロフェッショナルレフェリーはなかなか登場しません。レフェリーの環境整備はBリーグの大きな課題の一つと言えますが、その中でも、現場のコーチ、選手たちは彼らをリスペクトし、共に素晴らしいゲームを展開しようと努力している……。両HCとベンドラメ選手の言葉から、そのことを強く感じさせられました。
文:青木美帆
写真:🄫B.LEAGUE
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