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2021年2月2日公開 横浜に2つ目のプロクラブが誕生!B3東京エクセレンスの大きな決断

横浜に2つ目のプロクラブが誕生!B3東京エクセレンスの大きな決断

記者会見に応じる東京エクセレンスの向井昇社長

長年のアリーナ問題がついに解決したエクセレンス

1月24日、B3所属の東京エクセレンスからプレスリリースが届きました。2021年7月1日より、ホームタウンを東京都板橋区から神奈川県横浜市に移転するという内容です

2012年に設立された東京エクセレンスは、B2からのスタートとなったBリーグ開幕以後、B2ライセンス要件である3000席以上の観客客席を有するアリーナの確保に大変苦労してきました。一度は進んだアリーナ計画が頓挫し、成績と無関係にB3に降格するという経験を二度もしているのです。

このような歯がゆい状況を打開するため、クラブはまったく別のベクトルに舵を切りました。

1月30日に開かれた記者会見で、東京エクセレンスの向井昇社長は以下のように話しています。ちょっと長いですが、クラブ側の思いを伝えるために、多少の編集を加えて掲載いたします。

「エクセレンスは、Bリーグ参入初年度よりライセンス要項に見合うアリーナを用意することができず、二度にわたり戦績に関係ないB3降格を経験しました。クラブはそのような状況を打開するため、長い時間をかけ、慎重に解決法を模索してきました。そのような中で、2020年7月に横浜市に3000人収容の武道館(横浜武道館)が完成し、2024年には5000人規模の新アリーナが完成予定と聞き、2019年の4月より横浜市に武道館利用の打診を行いました。

横浜市とは長い時間をかけて協議を重ねてきました。エクセレンスのこれまでの歴史、経営体制や財務面、クラブとしての考え方や思い、将来的なビジョンを横浜市に話した結果、我々の申し入れを検討していただけることになりました。

その過程において、Bリーグからも多大なるお力添えとご理解を頂戴し、神奈川県バスケットボール協会、横浜市バスケットボール協会からもご支援の表明を頂戴いたしました。また、大変うれしいことに、横浜ビー・コルセアーズ様からも我々の移転参入に対するご理解と寛大なご配慮をいただき、ホーム移転の承認をいただけることになりました。横浜市からは、武道館をホームアリーナとすることに加え、将来的な新アリーナ利用の承諾を得ることができました。

我々の決断に対して、ご意見・ご感想は多々あると思います。NBDL(Bリーグ以前に存在したNBLの下部リーグ)から長きに渡り、大変お世話になった板橋を離れる決断は難しく、つらく、残念でした。ホームアリーナである小豆沢体育館の熱狂的な応援は本当に素晴らしく、アウェーのクラブから「小豆沢はやりにくい」と言わしめるほど大きな力を与えてくれました。ホームゲームでの39連勝は、その賜物、エクセレンスの勲章だと思っています。地域のみなさま、地元企業からのサポート、板橋区のご支援がエクセレンスをここまで成長させてくれました。

同時に、プロクラブとして「いつかはトップカテゴリに挑戦し、優勝したい」という思いは、Bリーグ参入当時から持ち続けてもいました。クラブを応援してくれる人へ、エクセレンスが新しいスタートを切り、成長を見せるいい機会じゃないかと思い、このような決断をしました。

前例のないことではありますが、これまでも今までと変わらず、スポーツを通じて笑顔を届けたいですし、スポーツが盛んな横浜市において、プロスポーツクラブとしていかに貢献できるかを意識して活動したいと考えています。また、関内・関外エリアの再開発プロジェクトにおいて、エリア活性化やブランド向上の一翼を担えるようにがんばりたいですし、クラブも街と一緒に成長していきたいです。

今季は東京エクセレンスとしては小豆沢体育館でプレーする最後のシーズン。これまで応援してくれたファンの方や板橋区、地元企業のために全力で試合に臨み、最高のシーズンだったと思えるように戦っていきたいです。さまざまな企画も準備してますので、改めてご案内します。引き続き、さまざまな形でさらなる温かいご支援をいただけるようお願いいたします」

ビーコルとエクセレンスはどのように共存するのか?

横浜に2つ目のプロクラブが誕生!B3東京エクセレンスの大きな決断

エクセレンスの横浜移転を快く歓迎したというビーコル。向井社長も会見中に何度も感謝の言葉を口にしていた

向井社長の説明の中で特に気になったのが、すでに横浜市をホームタウンとしている横浜ビー・コルセアーズ(以下ビーコル)とどのように住み分けをはかるのかというところです。

向井社長はホームタウンを横浜市全域としながらも、「しっかり地固めをするという意味でも、武道館が所在する中区やその周辺の西区、南区、神奈川区などから、徐々に活動区域を広げられたら」とコメント。さらに、「ビー・コルセアーズ様が青葉区、都筑区、港北区エリアをホームタウンとしているので、もし住み分けをはかるとするならば我々は横浜南部になるだろう」と今後の展望について話していました。

また、Bリーグ規約上の”取りまとめ役となる自治体”の越境はリーグ初のケースとなりますが、向井社長は「リーグとは非常に長い期間、調整協議を行ってきました。前例がない中、前向きに向き合ってくださいました」と、リーグの理解を得た上で移転を進めてきたことを強調しています。

これまでエクセレンスが本拠地としていた板橋区の人口は57万人。一方の横浜市は約376万人。潜在的なファン人口は、ビーコルと2分割したとしても相当なものですし、横浜市自体が、スポーツイベントやその振興に積極的な自治体。どのような相乗効果が生み出されるのでしょうか。

3人のフロントスタッフから始まったクラブが大躍進!

横浜に2つ目のプロクラブが誕生!B3東京エクセレンスの大きな決断

クラブチーム時代からエクセレンスを知る宮田選手は、アリーナ問題でも腕をふるった(写真は昨季のもの)

昨年の夏、エクセレンスでゼネラルマネージャーとアリーナ問題のリーダーを兼任する宮田諭選手にインタビューをした際、「くわしいことは言えませんが」と前置いて(まさに今回のこの件だったわけですね)、こんな話をしてくれました。

「ここ1、2年はトップリーグ構想もあって、『B2のライセンスをとってよかったね』ではクラブの中長期目標を考えたら許されないと思ってるんですね。今はB3とB2を行ったり来たりしているんですけど、必要な対応だととらえています。長い目で、一番上のトップリーグを目指す方法を考え直しましょうというのがクラブの方針です」

たった3人のフロントスタッフでクラブ運営を切り盛りしたBリーグ初年度から、様々な紆余曲折を経て力を蓄え、今回のホームタウン移転&大型アリーナ確保で、既存のB1クラブに匹敵するポテンシャルを手に入れたエクセレンス。B1昇格、そして日本一という大局を見据えた今後の進化がとても楽しみです。

(2月2日 20時17分、筆者の事実誤認のため一部内容を修正させていただきました。関係者各位、両クラブのブースターのみなさまにお詫び申し上げます)

文:青木美帆
写真:🄫B.LEAGUE、東京エクセレンス

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