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2020年12月18日公開 大学4年生、ラストシーンの言葉(津屋一球、山口颯斗、西野曜)

12月7日から13日にかけて行われたインカレ(全日本大学バスケットボール選手権)は、男子・東海大学、女子・東京医療保健大の優勝で閉幕しました。

無観客試合、コート以外でのマスク着用&ソーシャルディスタンスの徹底など、例年にない状況で行われたインカレ。棄権チームが複数出たことは残念でしたが、それでも多くの4年生たちに学生生活最後の大舞台が与えられたことを、ただただ嬉しく思っています。

今回のコラムでは、ラストゲームを終えた4年生たちの言葉たちを紹介します。

“強い東海”を取り戻すために尽力した、魂の男(東海大・津屋一球)

“強い東海”を取り戻すために尽力した、魂の男(東海大・津屋一球)

決勝のタイムアップを迎え、チームメートの表情がゆるんだ後も、津屋のそれは硬く崩れなかった。ベンチに戻って陸川コーチと抱擁してから初めて表情を歪め、涙を流していた

MVPに輝いた大倉颯太選手、スーパールーキーの河村勇輝選手ら下級生に注目が集まった今大会の東海大ですが、その揺るがない礎を作ったのはキャプテンの津屋選手でした。

昨年の同大会準々決勝に敗れて間もないうちに「強い東海を取り戻したい」と決意し、自らがキャプテンをやると陸川章コーチに宣言。中学生以来のあこがれだった、狩野祐介選手(現名古屋D)を軸にインカレ優勝した2012年度のようなチームを目指し、「ディフェンス、リバウンド、ルーズボール」の合言葉をチームに浸透させました。

「明るくて、コートでもベンチでもみんなが意思疎通できる、とてもいいチームを作ることができましたが、当初は不安ばかりでした。でも、(西田)優大、(木下)碧人、学生スタッフの6人の4年生で、ちょっとしたことでも気になることは話し合ってきました。その結果がいいチームにつながったんじゃないかと思います」

決勝戦後には陸川コーチと抱き合い、涙を流した津屋選手。そんな津屋選手を陸川コーチは以下のようにたたえました。

「津屋キャプテンは、東海大を象徴する魂です。我々の、東海大の魂を表現してくれるキャプテンです。『昔の東海を取り戻す』という津屋選手の意気込みがチームを勝利に導いたと思います」

「自分がやらなきゃ勝てない」エースの自覚が運んだ準V(筑波大・山口颯斗)

「自分がやらなきゃ勝てない」エースの自覚が運んだ準V(筑波大・山口颯斗)

専修大戦、大東文化大戦と、連日の大接戦でほぼフル出場。決勝ではさすがに疲労の色を隠せず「人生で初めて公式戦で足が攣った」と明かしたが、チームトップの16得点を挙げた

今大会の敢闘賞&得点王に輝いた山口選手。オーバータイムにもつれこんだ専修大戦以降、山口選手のプレーは鬼気迫るものがありました。痛めた足を物ともせずに、次々とランニングプレーでアタック。後輩へ檄を飛ばしつつ、ここぞという場面でしっかりシュートを決める。飄々とプレーしていた昨年のインカレとも、イマイチ存在感が発揮できなかったオータムカップとも違う、”エース”とのしての彼がそこにはいました。

変化のきっかけは何だったのか。山口選手からは以下のような答えが返ってきました。

「オータムカップは去年と同じようにプレーするだけで、チームにいい流れを生み出すことができませんでした。でも、インカレに入る3日前くらいに去年の大会を思い出して、『自分がこのままでやっていていいのか?』と思うようになったんです。キャラじゃないのはわかってるけれど、それでも声を出して引っ張らなきゃと大会に入って、特に菅原(暉)の負傷後は、大会前の疑問を『自分がやらなきゃ勝てるわけがない』と答えにしてプレーしました」

今後はBリーグに進む予定。「ピック&ロール時の判断、ディフェンスやパスを磨けば、日本代表も見えなくはないと思っています」と話す山口選手のこれからにも注目です。

エースの重圧に苦しんたラストシーズン 悔しさを晴らすのはBの舞台(専修大・西野曜)

エースの重圧に苦しんたラストシーズン 悔しさを晴らすのはBの舞台(専修大・西野曜)

5位決定戦の相手は、出身校(近畿大附属高)の母体で、かつてのチームメイトが多数在籍する近大。「高校時代に使っていたフォーメーションもあって、『なんか懐かしいな』って思いました」と話した

山口選手とは対照的に”エース”になりきれなかったのが、昨年大会の得点王・西野選手。正念場となった筑波大戦は思うようにパフォーマンスを発揮できず、オーバータイムの序盤で痛恨の5ファール退場。以降の順位決定戦でも本来の実力を見せることができないまま、大学最後のインカレを終えました。

「調子は悪かったです。エースと言われてることに変に気負いすぎて、あせっていました。シュートは水物ですし、点をとる以外のところをがんばっていたらそのうち入ると思いながらプレーしていましたが、最後まで入らなかったです」

いつもどおりの淡々とした口調で振り返っていましたが、実際の心境は果たしてどのようなものだったのでしょうか。

苦手なリーダーシップや声掛けをがんばろうとする姿勢はよく伝わりましたが、ゲームを支配するまでの力を身につけるには、あともうひと踏ん張り必要だったかなというのが、筆者の勝手な印象。大会中のケガで引退を迎えた筑波大・菅原選手とともに、不完全燃焼に終わった学生バスケをBリーグで昇華してほしい選手の一人です。

「今後必要なのは、まずは謙虚にひたむきに努力すること。そして、得点をたくさんとることだと思っています。ポジションも4番(パワーフォワード)から3番(スモールフォワード)に変わります。アジャストするには何が必要かを毎日考えて、試合で発揮できるようにがんばりたいです」

文・写真:青木美帆

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「うちはスカウティングされづらいのでは…」CSに向けて川崎ブレイブサンダース佐藤賢次HCが話す理由

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2021年5月11日公開

CSに向け、非常にいい形でレギュラーシーズンを終えたチームの一つが、川崎ブレイブサンダースです。千葉、宇都宮、A東京、SR渋谷に7戦全勝してRSを締めくくり、ケガ人が全員カムバックした状態でCSに突入する予定の川崎。シーズン序盤こそ、外国籍選手のケガや新システムの定着に苦戦しましたが、終盤に見せたチームバスケットの完成度の高さは、対戦チームがこぞって賞賛するものでした。

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