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2020年2月3日公開 ウインターカップ徒然草① ~高校男子界に吹いた”新しい風”

ウインターカップ徒然草① ~高校男子界に吹いた”新しい風”

福大大濠の木林優選手。200センチの長身ながら3ポイントシュートが得意な選手だ

かなり日が経ってしまいましたが、ここから数回は、年末の風物詩・全国高等学校バスケットボール選手権(通称「ウインターカップ」)に関するトピックをお届けします。

初回の今回は、男子の試合を見ていて感じた「ある変化」についてです。

3ポイントの試投数を明らかに増やしたチーム

今大会、特に男子の試合を見ていて、「あれ?」と思ったことがあります。
 
北陸学院(石川)、北陸(福井)、福岡大学附属大濠(福岡)…。他にもあったかもしれませんが、昨年度の同大会や夏のインターハイと比べて、3ポイントシュートの試投数を明らかに増やしてきたチームが、複数出現していたことです。
 
北陸学院は、2回戦で大会覇者の福岡第一(福岡)の立ち上がりを叩き、北陸は準々決勝で有望選手ぞろいの明成(宮城)に快勝。福大大濠は今季一度も勝てていなかった開志国際(新潟)を2回戦で破り、準優勝にまで上り詰めました。
 
これらの要因となったのは、まぎれもなく3ポイント。3チームの指揮官はみな、3ポイントを積極的に打つことのこだわりを口にし、選手たちもスキあらば、遠い位置からでもどんどん3ポイントを打っていました。

「1試合に3ポイント40本」を目標とした北陸

ウインターカップ徒然草① ~高校男子界に吹いた”新しい風”

明成戦で7本の3ポイントを沈めた、北陸の米本信也選手

北陸の重野善紀コーチは1試合40本の3ポイントを打つことを今大会の目標に掲げ、明成戦では髙橋颯太選手、米本信也選手を中心に、これに近い37本の3ポイントを打つことに成功しています。

重野コーチに、「1試合40本」という言葉の意味についてうかがいました。

「3ポイントを40本打って、3割入ったと仮定すると、12本で36点。もう何本か入れば40点にも乗ります。この点数を土台にして、ドライブ、ペイントアタック、フリースローで得点ができれば、7~80点とれる試合が計算できるわけです。普段の練習から、スクリメージ中に何本3ポイントを打てたかをホワイトボードに記入するなどして、この意識を植え付けていきました」

つい最近、NBAのシュートチャートが、ペイントエリアと3ポイントに集中していて、それ以外のエリアでほとんどシュートが打たれていないということが話題となりました。北陸はこのトレンドを取り入れたスタイルで勝負に踏み切り、見事にそれがハマりました。

早くから3ポイントの重要性に気づいていた北陸学院

ウインターカップ徒然草① ~高校男子界に吹いた”新しい風”

北陸学院OBの小室悠太郎。大学でもそのシュート力をいかんなく発揮している

北陸学院の濱屋史篤コーチは、留学生を含む長身者が少ないチームの状況を踏まえ、全員が3ポイントを打てるスタイルを早くから採用。小室悠太郎選手(早稲田大3年)、大倉颯太選手(東海大2年)を擁した2016年のウインターカップでは、このスタイルで3位入賞を果たしています。

「3ポイントという水物のシュートを中心に組み立てるスタイルは、安定した勝利を得るには難しいところもあります。ただNBAでも取り入れられていますし、可能性を秘めた戦術であることは確かです。今大会も、福岡第一さん相手に負ける気はありませんでしたが、ロングリバウンドから走られてしまったところは、長身選手がいないことの弱みが出てしまったと感じています」

先日行われた北信越新人選手権の決勝、北陸学院は13本の3ポイントを沈め、長身留学生を擁する帝京長岡に勝利しています。190センチ超の選手はゼロ。一体どんな試合を展開したのか、見てみたいものです。

世界的なトレンドは高校界全体に波及していくのか?

3ポイントシュートが大きな意味を持つのは、NBAだけではありません。昨年9月の男子ワールドカップで明らかになったように、これは世界共通のトレンドとなっています。

こういった世界的なトレンドを高校バスケに落とし込む流れは、果たして広く波及していくのでしょうか。今夏のインターハイが、今からとても楽しみです。

文、写真=青木美帆

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