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2019年11月18日公開 涙必至の超熱戦…関東大学リーグ入れ替え戦レポート

1つひとつのプレーに思いがこもる。すべてを懸けた入れ替え戦は格別の魅力がある(写真は東洋大ベンチ)

1つひとつのプレーに思いがこもる。すべてを懸けた入れ替え戦は格別の魅力がある(写真は東洋大ベンチ)

入れ替え戦は熱い。Bリーグのファンのみなさんなら周知の事実だと思いますが、大学生のそれも非常に熱いものだということをご存知でしょうか。特に1部と2部の入れ替え戦は、インカレへの出場権と4年生の引退がかかることもあり、毎年涙なしでは見られないような激戦が繰り広げられます。

今年は早稲田大学(1部9位)と国士舘大(2部4位)、神奈川大(1部10位)と東洋大(2部3位)が激突しました。

(ちなみに1部11-12位と2部1-2位は、自動で昇降格しました)

入れ替え戦を初めて経験した早稲田のルーキーたち

入れ替え戦は基本的に3戦2勝方式で争われるのですが、早稲田×国士舘については、早稲田にあらかじめ1勝のアドバンテージが付加されています。そのため、1戦目に早稲田が勝利したことで両チームの残留が早々に決定しました。

リーグ戦で勝ち続けた勢いのまま入れ替え戦に臨む下位チームに対し、上位チームは「降格」という大きなプレッシャーを抱えて戦うことになります。この舞台を初めて経験した、早稲田大の2人の1年生に話を聞いてみました。

独特の雰囲気の中、序盤は流れに乗れなかった(土家大輝選手)
果敢なゴールアタックで流れを作り、チームハイの19得点を挙げた土家選手

果敢なゴールアタックで流れを作り、チームハイの19得点を挙げた土家選手

「僕らには守るものがある一方で、相手には失うものはない。構えるつもりはなかったけれど、今まで経験したことのない独特の雰囲気の中で、序盤は流れに乗れませんでした。第3クォーター、相手が今まで見せなかったゾーンディフェンスを仕掛けてきたことで、3ポイント主体になって点差を詰められました。第4クォーターはそれに惑わされず自分たちのバスケをすれば、どこがポイントになるか見えると気持ちを切り替えて、自分が積極的にゴールアタックをして流れをつかめたかなと思います」

1部で戦った経験を見せつけようと思っていた(神田誠仁選手)
リーグ戦の経験を通して、ディフェンスマンとしての自信を高めた神田選手

リーグ戦の経験を通して、ディフェンスマンとしての自信を高めた神田選手

「22試合を1部で戦う中で、嬉しい思いも悔しい思いもたくさんしてきました。その経験は2部の国士舘さんにはないはずだから、最初から『これが1部だぞ』という気持ちでやっていこうと試合前にみんなで話しました。その思いを体現するため、最後まで体を張ってがんばれたのが勝因なのかなと思っています。自分も『降格したらどうしよう』というプレッシャーはなく強気で戦えましたが、気持ちがこもっていたせいか、大学に入って初めて足が攣りそうになりました(笑)」

※余談ですが、3年生の宮本一樹選手は、入れ替え戦経験のある高校時代のチームメートから「入れ替え戦の雰囲気はやばい。絶対に1戦目で決めろ」とアドバイスをもらっていたそうです(笑)。

幼少期からの仲間たちが競い合った、1部の座

神奈川大×東洋大は、神奈川大が2勝を挙げて決着がつきました。

この対戦、個人的にとてもつらいものでした。私は以前、神奈川のローカルスポーツ誌の制作に携わっていたのですが、両校には神奈川県の出身者が非常に多く、高校時代からよく知っている選手が多いからです。

この試合は、両校ともに3人の神奈川出身者がスターターに名を連ね、ベンチからも次々に神奈川民が出てきました。みな、ミニバス時代から切磋琢磨し続けてきた選手ばかりです。

特に、東洋大の柳沢優選手、田代幹選手らと神奈川大の小針幸也選手は高校の先輩後輩で、東洋大の加藤智也選手と神奈川大の尾形界龍選手は高校の同級生。思い入れも強かったことでしょう。私も、コート上の至るところで繰り広げられる神奈川マッチアップを、ただただ複雑な気持ちで見ていました。

1戦目は東洋大が第4クォーター途中までリードしていましたが、神奈川大は小酒部泰暉選手のスパークで、残り20.7秒での逆転勝利。ほんのわずかなところで勝ちゲームを落とした東洋大と、勝ちゲームの勢いと余裕を手に入れた神奈川大。翌日の第2戦は、両チームのメンタルの差が如実に現れた試合だったという印象でした。

田代幹選手は第1戦目の最終盤で同点弾を立て続けに落とした。悔しさを来季の糧としてほしい

田代幹選手は第1戦目の最終盤で同点弾を立て続けに落とした。悔しさを来季の糧としてほしい

神大のエース・小酒部泰暉選手は1戦目の4Qだけで14得点。第二戦は強烈なダンクを叩き込んだ

神大のエース・小酒部泰暉選手は1戦目の4Qだけで14得点。第二戦は強烈なダンクを叩き込んだ

次の取材が控えていたため、試合終了までしか会場にいられなかったのですが、終了直後の、お互いを称える抱擁は胸に迫るものがありました。柳沢選手は小針選手、尾形選手、中学時代の同級生の河上大彦選手それぞれに「ありがとう」の気持ちと、「インカレは自分たちの分までがんばってくれ」という言葉を伝えたそうです。

小さいころからの戦友たちと戦った学生最後の試合を、柳沢選手は「最後まで楽しかった」と振り返りました。

東洋大は加藤智也選手(写真中央)、ラシード・ファラーズ選手(写真右=ともに4年)の包容力も印象的だった

東洋大は加藤智也選手(写真中央)、ラシード・ファラーズ選手(写真右=ともに4年)の包容力も印象的だった

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8月末から長きに渡って行われたリーグ戦も、この入れ替え戦をもって閉幕。大学バスケ界は12月9日からスタートするインカレをもって、今年のシーズンが締めくくられることとなります。

写真・文=青木美帆

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