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2019年08月23日公開 【インターハイ延長戦】名門・北陸高校が上げた「強豪復活」の狼煙

全国大会では珍しい黄色のユニフォームが、メインコートの舞台に帰ってきた!

全国大会では珍しい黄色のユニフォームが、メインコートの舞台に帰ってきた!

「強い北陸」が全国大会に戻ってきた!

私が初めて高校バスケを見た2000年代初頭~駆け出し時代の2010年ごろ、北陸高校(福井)は全国屈指のインパクトと強さを誇るチームでした。どこか人を食ったようなところがあったり、妙に大人びていたり、やんちゃだったり、一癖も二癖もある選手たちが展開する「イケイケドンドン」なバスケは、高校バスケを象徴する痛快さと明るさにあふれていました。

Bリーグで活躍する選手の多さを見ても、その実力は一目瞭然というところでしょうか。以下、B1で活躍する北陸高OBです。

五十嵐圭選手(新潟/99年卒)
石崎巧選手(琉球/03年卒)
西村文男選手(千葉/05年卒)
多嶋朝飛選手(北海道/07年卒)
篠山竜青選手(川崎/同)
野本建吾選手(秋田/11年卒)
藤永佳昭選手(千葉/同)
満田丈太郎選手(名古屋/13年卒)

そんな北陸高校、ここ数年は全国大会上位に進めず苦しい時期を過ごしていましたが、今年のインターハイでは、多嶋選手、篠山選手らが高校3年だった2006年以来、13年ぶりに全国大会で決勝進出を果たしました。

決勝戦では福岡第一(福岡)に大敗を喫しましたが、それでもノーシードから東海大諏訪(長野)、明成(宮城)、延岡学園(宮崎)といった有力校を撃破した力は確かなもの。コーチも選手たちも、大きな手ごたえを実感しているようでした。

個人的には、ベンチ/応援団を含めた一体感や、堂々と飄々とプレーする選手たちの姿に、ここ数年はあまり見られなかった、かつての北陸らしさを強く感じました。“強い北陸”を見ながらバスケに関わる仕事をしてきた身として、なんだかとてもうれしくもありました。

好ガード・土家拓大が語った意外な立役者

際立った存在感を示した土家拓大選手。昨年福大大濠でプレーした土家大輝選手(現早稲田大)の弟だ

際立った存在感を示した土家拓大選手。昨年福大大濠でプレーした土家大輝選手(現早稲田大)の弟だ

その中でも特に「北陸らしさ」を感じたのが、2年生ガードの土家拓大(たくと)選手でした。169センチと小柄ですが、個人技のスキルを生かした華やかなプレーで会場の視線を多く集めつつ、リバウンドやディフェンスなどの泥臭いプレーにも手を抜かない好プレーヤー。下級生ながら上級生を鼓舞するリーダーシップも光っていました。

小さいころから磨いてきたスキルに対し、リーダーシップは最近身につけたものだと土家選手は話します。きっかけは大会前、プロモーションで北陸高校を訪れた篠山選手の言葉だったそうです。

「それまであまりチームを引っ張るという意識は持っていませんでしたが、篠山さんに『自分に何ができるかをよく考えろ』と言われて、ガードとして流れが悪いときこそ声を出そうと思いました」

訪問時、篠山選手は後輩に「(北陸高校に)何をやりにきたのかって、答えはもう1つしかないでしょ?日本一になりにきたんでしょ」と語りかけたそうです。この言葉にも、選手たちは大きな気づきを得たそうです。

「僕たちは正直、このインターハイで日本一になるなんて考えていませんでした。そこを篠山さんにズバッと言われたことで、そこで『そうだ、自分たちは日本一になるんだ』と目標を設定し直せたのはとても大きかったと思います。みんな、特に3年生の顔付きや雰囲気がそのあとの練習からすぐに変わったおかげで、僕も声を出せるようになれました」

満身創痍の中で得た、大きな経験と自信

スタメンのポイントガードとして、ゲームを安定させる役割を担った伊藤瑠偉キャプテン

スタメンのポイントガードとして、ゲームを安定させる役割を担った伊藤瑠偉キャプテン

今年北陸のメンバーは、全国大会で5試合を連続で戦うのも、メインコートで多くの人に注目されながら戦うのも、初めての経験。特に連戦の疲労は相当厳しいものだったようで、土家選手は「大会2日目から足が限界でした」と明かし、重野善紀コーチも「ガード2人(伊藤瑠偉選手と土家選手)はテーピングぐるぐる、足を引きずりながらプレーしている状態でした」と状況を説明しました。

そんな中でも、試合を重ねるごとに得た経験、そして「自分たちは日本一を目指せるチーム」という自信は、何物にも代えがたいものになったことでしょう。

決勝後、OBでインターハイ初優勝メンバーだった重野コーチに「今回の成績は、かつての北陸を知る多くの方が喜んでるのではないでしょうか」と向けると、こんな言葉が返ってきました。

「全国の上位からだいぶご無沙汰してしまって、最近では『強豪校』ではなく『古豪』『伝統校』というような言われ方をすることが当たり前になってしまいました。でも、久しぶりにこういう舞台で戦えたということで、復活の狼煙と言いますか、『まだまだ北陸はいるんだぞ』ということを全国に発信できたと思います。黄色のユニフォームに憧れる人がまた増えるよう、がんばっていきたいです」

第二シードとして挑むことが決定した12月のウインターカップ。再び「強い北陸」が見られることを、多くの人が楽しみにしていることでしょう。

 

写真・文=青木美帆

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高校バスケ夏の頂上決戦!インターハイに行ってきました

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2019年08月09日公開

先週は鹿児島県薩摩川内市に、インターハイの取材に行ってきました。「冷夏」とささやかれていた数週間前がウソみたいに暑い日々が続いていますが、南九州の暑さは関東よりいっそう強烈でした。湿度が高いのか、夕方~夜になっても熱が一切抜けない。風も吹かない。あの暑さを経験したことで、この夏を乗り切れる自信がつきました。

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