ジャンル別番組一覧

BS12 水曜バスケ!(Bリーグ)メインビジュアルBS12 水曜バスケ!(Bリーグ)メインビジュアル

2019年07月18日公開 川崎BTのドキュメンタリー映画「OVER TIME」と、篠山竜青の後悔

川崎BTのドキュメンタリー映画「OVER TIME」と、篠山竜青の後悔

7月6日から12日、川崎ブレイブサンダースのドキュメンタリー「OVER TIME -新生・川崎ブレイブサンダース、知られざる物語-」が川崎市の映画館「チネチッタ」にて公開されました。6月からはDVDとブルーレイの受注販売もスタートしています。

Bリーグ初の長編ドキュメンタリーは生々しいリアリティにあふれていた

川崎、ひいてはBリーグ初となる長編ドキュメンタリー作品「OVER TIME」。練習や試合前後のロッカールームにまで密着し、500時間以上にわたる記録映像とインタビュー映像で、2018-2019シーズンのチームを描いた作品です。

 
私も初回上演を見させてもらいました。親しみやすいトーンの施策が目立つ川崎の作品ということで、多少脚色の入った、エンタメ要素の高いものを想像していたのですが、予想していたよりも骨太かつシリアスで、生々しい内容でした。

選手やスタッフたちの無精ひげ、感情を抑えたナレーション、くすんだ色調、無機質なBGM……。制作側が意図していたかは不明ですが、手持ちカメラのぶれですら、リアリティを強調する演出の一つのように感じました(スクリーンで見ていると多少酔いそうでしたが笑)。

篠山選手が痛感した「上澄み」のコミュニケーション

初回上映の舞台挨拶には北卓也GM、佐藤賢次HC、篠山竜青選手、青木保憲選手が登場

初回上映の舞台挨拶には北卓也GM、佐藤賢次HC、篠山竜青選手、青木保憲選手が登場

日本一を目指したチームにとって、東地区準優勝、チャンピオンシップクォーターファイナル敗退という結果はまったくもって満足のいかない結果でした。チームの感情を忠実に反映したこの作品も、エンターテイメントとしてのカタルシスがないままにエンドロールに突入。舞台あいさつに登場した佐藤賢次新ヘッドコーチ(前アシスタントコーチ)は「見れば見るほど悔しい」、青木保憲選手は「自分に対する苛立ちが沸きあがり、心の中に燃えてくるものがあった」とコメントしていました。

コメント力に定評のある篠山竜青キャプテンは、「これを見た方は、優勝した時に喜びが3~4倍になるはずです」とニクい発言をしていましたが、あいさつ後に対応してくださった取材では、少し違った言葉を聞かせてくれました。

「ロッカールームやミーティングでの自分の言動を振り返るのは初めてでしたけど……なんか、結局上澄みだけでやっていたなという感じはありますね。もっと言えることがあったし、もっと感情的になっても良かったかもしれない。グサグサと切りつけられるような気持ちで映像を見ていました」

確かに、試合中の激しさからすると、ロッカールームでの篠山選手は意外なほど穏やかで、冷静でした。そう向けると篠山選手は「そうなんですよね、それが昨シーズンの反省点です」と返答。

「この結果であればもっと誰かが怒ってよかったし、もっと衝突があってもよかった。長く中心メンバーが変わっていないことの弊害……すべてのことをなんとなく分かり合った気になって、なあなあの関係になってしまっていたことや、あえて衝突を避けてきたこと。それがまさに出たなという感じです」

そんなチームの膿を出すように、川崎は「新卒・生え抜き」が前提だったチーム編成にメスを入れ、スタッフと選手に新たな血を投入。佐藤HCは5月の就任記者会見で”伝統と変革の共存”を掲げチームを作ると宣言しました。

篠山選手は6季連続でキャプテンに就任することが決まりました。クォーターファイナル敗退直後、「上位チーム(アルバルク、千葉、栃木)と明確な差を埋めるためには、何かを大きく変えなければならない」と話していた篠山選手自身も、自らのキャプテンシーのあり方を改めて見直し、殻を破らなければならない時期に差し掛かっているのかもしれません。

2019-2020シーズン、篠山選手、そして川崎ブレイブサンダースがどのような変革を見せるのか、大いに注目したいです。

文・写真=青木美帆

バスケ情報

BS12 特選情報

あなたへのおすすめ番組

お知らせ

スポーツ一覧へ戻る

ページTOP

視聴方法