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2019年06月18日公開 東海大出身の高校指導者たちがつむぐ、これからのライバルストーリー。

東海大相模が関東大会で着用したTシャツ。盟友であるつくば秀英も同じデザインのTシャツを着用していた(気づくのが遅く、撮影できなかったのが残念!)。

6/1、2に行われた関東高校男子バスケットボール大会は、出場選手たちの活躍ぶりに加えてもう1つ見逃せないポイントがありました。それは指導者の”同級生対決”。Bブロックに出場した東海大学付属相模高校の原田政和先生と、つくば秀英高校の稲葉弘法先生は、東海大学バスケットボール部の同期生。大学を卒業後、指導者に転身して初めての同期対決が、この大会で実現しました。

普段から練習試合を何度も行い、手の内を知り尽くした両チームの対戦は、序盤から拮抗した展開。お互いに鍛えられたフィジカルと脚力で真っ向勝負し、Bブロックの試合とは思えないほどレベルの高いものでした。第4クォーター残り4分ごろから東海大相模が抜け出し、72-62で東海大相模が勝利し、そのままBブロック優勝を果たしています。

東海大付属相模の原田先生(左)とつくば秀英の稲葉先生(右)。公式戦では初の対戦となった

指導者になっても仲が良く、連絡を頻繁に取りあうという原田先生と稲葉先生。しかし大会の組み合わせが決まり、準決勝で対戦する可能性があるということがわかってからは、微妙にラインのやり取りが減ったそうです(笑)。

東海大の礎を作り出した男たちが指導力を発揮

入野貴幸先生が率いる東海大諏訪は昨年スタメンとして経験を積んだ米山ジャバ偉生選手(写真左)らが最上級生に。今年の全国大会でも上位進出が期待される 

東海大OBがBリーガーの宝庫であることは当コラムでも紹介済みですが、(関連記事はこちら)、実は東海大は、よき指導者を送り出すチームでもあります。2人の同期には、昨年インターハイベスト4の東海大諏訪高校・入野貴幸先生なども。1学年下には先日、劇的なインターハイ出場を決めた飛龍高校の原田裕作先生がいます。

4人の指導者に共通しているのは、スターに恵まれずともしっかり選手を育て、練られた好チームを作り上げていること。その手腕は関係者から高い評価を得ており、稲葉先生は小島元基選手、入野先生はザック・バランスキー選手(ともにアルバルク東京)を育てました。W原田先生は、高校生を指導し始めるまでにタイムラグがあるため、まだBリーガーを送り出していませんが、そのかわり強豪大学で活躍する選手を多数輩出しています(原田政先生の東海大学四中時代の教え子の一人は、須田侑太郎選手。奇しくも今季東京に移籍しました!)。

原田政先生、稲葉先生、入野先生が東海大に入学した年に、陸川章さんが同大のヘッドコーチに就任。3年後に竹内譲次選手(東京)、石崎巧選手(琉球ゴールデンキングス)、内海慎吾選手(京都ハンナリーズ)ら「黄金世代」と評されるスター選手たちが入学し、東海大は一気に全国屈指の強豪校にのしあがっていくわけですが、その強豪の礎を作り上げた世代の選手たちが指導者として結果を出し始めているのは、とても興味深いことです。

原田(政)先生は、指導者として切磋琢磨する、かつての仲間たちについてこう話しました。

「あいつらはみんな、一緒に頑張ろうと思いつつも負けたくない相手。今回の稲葉との対戦は感慨深いものがありました」

これから何年、いや、何十年も続いていくだろう高校指導者たちのライバルストーリー。みなさまもぜひご注目ください。

文・写真=青木美帆

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「うちはスカウティングされづらいのでは…」CSに向けて川崎ブレイブサンダース佐藤賢次HCが話す理由

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2021年5月11日公開

CSに向け、非常にいい形でレギュラーシーズンを終えたチームの一つが、川崎ブレイブサンダースです。千葉、宇都宮、A東京、SR渋谷に7戦全勝してRSを締めくくり、ケガ人が全員カムバックした状態でCSに突入する予定の川崎。シーズン序盤こそ、外国籍選手のケガや新システムの定着に苦戦しましたが、終盤に見せたチームバスケットの完成度の高さは、対戦チームがこぞって賞賛するものでした。

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