
栃木のアシスタントコーチを経て、今季信州のヘッドコーチに就任した勝久氏(中央)
『日々成長』を合言葉に、前進する若いチーム
他の仕事で仙台に行く予定があったので、前乗りして17日の仙台89ERS×信州ブレイブウォリアーズの試合を観戦してきました。
35勝8敗、勝率は8割越え。中地区1位を独走中の信州は、「組織」としての強さを強く感じるチームでした。プレーオフ進出に向けて勝ち星を伸ばしたいホーム・仙台の猛攻を要所でしっかり止め、突き放して87-78と快勝。このシリーズ2連勝を飾っています。
チームを指揮する勝久マイケルヘッドコーチを筆頭に、ロスター13人中、実に8人が今季新加入にも関わらず、なぜこれだけの成績を挙げられているのか……。勝久ヘッドコーチはその理由をこう話します。
「新規加入選手や若手が多いチームですが、開幕前のトレーニングキャンプから『日々成長』という目標を掲げて、それを達成しようとしているチームです。マック(アンソニー・マクヘンリー)、ウェイン(ウェイン・マーシャル)、カイト(石川海斗)が安定したパフォーマンスを発揮してくれているのも大きいですね。特にウェインは私にとって世界一の選手。タレントではありませんが、マインド、ハート、集中力、ゲームへの準備など、すべてが特別です」
B1も視野にあった石川海斗選手が信州に移籍した理由
鋭い突破からチームの流れを作り出した石川選手
この日の試合、際立った存在感を見せたのはポイントガードの石川海斗選手でした。なんといっても、昨季まで仙台に所属していた石川選手にとって、今節は初の凱旋試合。仙台ファンの歓迎ムードの中、的確なゲームコントロールでチームを勝利に導きました。
石川選手にもチームが好調な理由を尋ねてみました。
「確かに勝てていますし、まわりから『プレーオフは確実』というようなことも言われますが、現状に満足していないというのは大きいと思います。練習の中でコーチが求めていることがまだ試合で発揮できていませんし、そこができないと目標とするB1では勝てません」
石川選手の自信あふれる振る舞いとプレーに惚れ込み、熱心にオファーを出したという勝久HC。B1クラブへの移籍も検討していた石川選手は、「絶対に必要」と繰り返したクラブの思いに動かされて信州への移籍を決めたと言います。
「僕は移籍先を考える際、そのクラブがどういうバスケをやるのか、そのバスケに自分がどうフィットするかに重点を置いています。そういう点で、信州は自分にマッチしていると感じました」
たとえば、勝久HCが好ましく感じた石川選手の「自信満々なプレースタイル」や「怖いもの知らずの態度」に、ネガティブな印象を持つHCもいるでしょう。石川選手は「コート上の司令塔は監督と同じくらい大事な立場」「コートで僕が見ているものとベンチでコーチが見ているものは違う」という考えのもと、”現場”からの意見をコーチに伝え、勝久HCはそれを柔軟に受け入れる。そんな関係性が成り立っています。
「働いてみるまで実際にどんな選手かはわからないものですが、カイトは思っていたよりもいい選手でした。システムの中でどんどん成長を続けているし、キャプテンシーもある、チームに欠かせない選手。オファーを受けてくれて、本当によかったです」
勝久HCは石川選手に対する最大限の評価をコメントしました。
ライセンスの課題はあれど、チームが目指すのはあくまで最高峰
若手から外国人選手までクレバーな選手がそろう信州。チーム力の結実を昇格につなげたい
信州が目指すのはB1昇格。B1ライセンス取得という大きな問題が立ちはだかっていますが、チームはそれが実現することを信じて戦い続けます。
「まずは中地区優勝のために残りの試合を全部勝つこと、昇格に向けて成長すること。B2は今まで東と西が強くて中地区はイマイチと言われていたので、それを僕らが覆したいです」(石川選手)
「日々成長」のチームスローガンのもと、「東西高中低」の認識を変えられるか。信州の挑戦に今後も注目していきたいです。
cB.LEAGUE
文=青木美帆
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