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2018年12月30日公開 【ウインターカップレポート07】圧勝Vの福岡第一を支えた「第三の男」

【ウインターカップレポート07】圧勝Vの福岡第一を支えた「第三の男」

古橋正義選手を筆頭に、福岡第一は全員が役割を果たして優勝を果たした

満員の観客が詰めかけた武蔵野の森総合スポーツプラザ。ウインターカップ最終日は男子3位決定戦と決勝が行われ、決勝では福岡第一高校(福岡)が85−42という圧倒的なスコアで中部大学第一高校(愛知)を破り、優勝を果たしました。

大会前は高速ガードの河村勇輝選手(2年)、大型オールラウンダーの松崎裕樹選手(3年)が大きな注目を受けましたが、2人の好選手だけで勝てるほどウインターカップは甘い大会ではありません。クベマジョセフ・スティーブ選手がリバウンドを奪い、2人が厳しいマークを受ける中で手薄になった小川麻斗選手(2年)や古橋正義選手(3年)がしっかりシュートを沈めたところに、チーム力の高さを感じました。

古橋選手は今年の夏、U18男子日本代表でチームを離れた松崎選手にかわってキャプテンを務めていました。しかし、河村選手も同じくU18で不在という状況で挑んだインターハイは、コンディション不良の選手の多さも手伝って初戦敗退。スタメン唯一の3年生で、松崎選手に変わって必死にチームを引っ張った古橋選手は、「負けた瞬間は何も考えられなかった」と振り返ります。

U18アジア選手権を終えた松崎選手と河村選手がチームに帰ってくると、チームはほっと一安心。しかし、古橋選手だけは違いました。

「帰ってきたと同時に『あの2人がいればどうにかなるだろう』という雰囲気になったので、『そんなことだからインターハイで負けたんだ』と言いました」

自身も2人に頼らないことを念頭に置きながら、シュートやディフェンスの技術向上に注力。その結果がウインターカップ県予選で福岡大学附属大濠高校のスコアラー横地聖真選手(2年)を7得点に封じ、準決勝の桜丘高校(愛知)戦で要所の3ポイントを沈める原動力となったのでしょう。

バスケットボールを始めたのは中学生から。都道府県ジュニアバスケットボール大会では優秀選手賞にも選ばれていますが、「あまり経験もなくて無名の選手だった」と古橋選手は自己評価をします。恩師のツテで福岡第一に入学すると、ポジションがセンターからフォワードに上がり、井手口孝コーチも驚くほどにアウトサイドのシュート力が向上しました。

1年時のウインターカップ中に、お父さんを亡くしました。優勝後にこみあげてきた涙には、お父さんへの思いもこもっていたのかもしれません。松崎選手、河村選手の後に控えた”第三の男”は、間違いなく福岡第一の陰のMVPでした。

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スタメン中3年生は古橋選手と松崎選手のみ。苦楽を共にした同級生は堅く抱き合った

ウインターカップ公式サイト
https://wintercup2018.japanbasketball.jp/

バスケットLIVE(全試合配信)
https://basketball.mb.softbank.jp/features/3126

文・写真=青木美帆

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