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2018年12月29日公開 【ウインターカップレポート06】スタメンからベンチへ降格 どん底から這い上がった”笑顔の人”

【ウインターカップレポート06】スタメンからベンチへ降格 どん底から這い上がった

強気のドライブで試合を作った岐阜女子の木下七美選手。お母さんも岐阜女子の卒業生だ

平成最後のウインターカップ女王は、岐阜女子高校に決定しました。

決勝の大阪薫英女学院高校戦で、ひときわニコニコ楽しそうにプレーする姿が印象的だったのが、岐阜女子の3年生ガード・木下七美選手。木下選手は2年生時にスタメンとしてインターハイ優勝を経験していますが、新チーム発足当初にケガで出遅れると、その座を後輩の藤田和選手に奪われることに。最上級生になった今年も、インターハイと国体ブロック予選ではベンチを温める存在でした。しかし大会2か月前に、藤田選手がケガで戦線離脱することになり、再び木下選手にチャンスが回ってきました。

しかし、そこからが苦しかったと木下選手は振り返ります。

「ゲームコントロールがあまりできなくて、頭を使わずに1かバチかでプレーを選択していました。先生(安江満夫コーチ)に『そこは自分で考えるところだろ』と怒られても、どうしたらいいか全然わからなくて……。自分で攻めずにまわりに頼ってしまって、メンタルもボロボロ。本当に泣いてばかりでした」

あまりの惨状に、安江コーチは木下選手をスタメンから外すことも考えたと話します。しかし、昨年のウインターカップ初戦敗退の悔しさを知る彼女を信じ、コートに送り出しました。木下選手はその期待にこたえ、得意のドライブを起点にゲームメイク。決勝の第2クォーター(Q)には、イベエスター・チカンソ選手へのキラーパスで会場を沸かせました。

ちなみに、決勝でマッチアップした大阪薫英女学院の北川聖選手は、中学時代からよく知る相手。練習試合などで何度もドライブを止められ、弱気になったこともあったようですが、この日は違いました。「自分の得意なことはバレバレだけど、逃げても意味がない。それでも攻めていこうと思ったら、全然強気で行けました」と笑いました。

そんな奮闘ぶりに、安江コーチも試合後には「信頼してゲームを預けることができた。ちょっと前まで本当にダメだったけれど、逃げ出さずによく頑張りました」とコメント。優勝が決まった後は、真っ先に木下選手を抱きしめました。

試合に出られなかった時期を、木下選手は「ベンチにいることすらつらかった」と振り返りました。インターハイ決勝戦の苦しい時間帯に仲間たちに声をかけ続ける姿が記憶に焼き付いてはいたものの、そんな思いを抱えながら、「日本一になるためには我慢しなければいけない」と自分を励ましながら、チームのために力を尽くしていたのか……と、強く胸を打たれました。

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インターハイ決勝のクライマックス。葛藤を抱えながらも仲間たちに声をかけた

そのときに自分ができることを全うすること。苦しいところから逃げ出さないこと。そして常に前を向いて進み続けること――。その結果が高校ラストゲームの”最高の笑顔”につながったのだと思います。

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3年ぶりの優勝を決め、仲間たちと喜び合う木下選手(写真中央)

ウインターカップ公式サイト
https://wintercup2018.japanbasketball.jp/

バスケットLIVE(全試合配信)
https://basketball.mb.softbank.jp/features/3126

文・写真=青木美帆

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