柴原洋さん、新垣渚さんのホークス先輩後輩コンビが昔話で盛り上がるも、緊迫した試合展開に真面目モードに!?【10月1日(木)】

10月1日(木)のBS１２プロ野球中継《東北楽天ゴールデンイーグルス対福岡ソフトバンクホークス》戦では、副音声の解説にホークスOBの柴原洋さん、新垣渚さんを迎え、田中大貴アナウンサーの実況でビジター応援放送を行いました。

ともに九州共立大学の出身で、ホークスで9年間一緒にプレーしている柴原さんと新垣さん。気心知れた２人で和気あいあいと解説が始まりました。試合開始早々に、田中アナウンサーが新垣さんに「柴原先輩はよく打った印象はありますか？」と質問する場面がありました。これに新垣さんは「印象はないですね」と苦笑い。柴原さんが「杉内（俊哉）や和田（毅）のときは打っている感じはあるけど、渚のときは……」と弁明するも、新垣さんは、「ひどい。普通は大学の後輩のときに打ちますけどね」とツッコミをいれて笑いを誘っていました。また、新垣選手は、松田宣浩選手が最初の打席に立った場面で、「大学時代に、4年の僕が、亜細亜大学1年の松田選手にボロボロに打たれました」という大学時代のエピソードも話してくれました。

しかし団らんムードも一転、試合は序盤から投手戦で緊迫した状況に。そのため、柴原さん、新垣さんも真面目モードでイーグルス先発の岸孝之投手の攻略法や、最近勝ち星がついていなかったホークス先発・石川柊太投手のストレートがシュート回転する場面が多いといった注目点を挙げてくれました。

それでも、視聴者から“ダイ・ハード打線の印象”を聞かれる質問が来ると、昔話で盛り上がることに。ダイ・ハード打線は、2001年から2003年までのホークス打線の愛称で、柴原さん自身もその一員として活躍していました。柴原さんは当時を振り返り、「１人１人のレベルが違かった。個性豊かな人ばかりで、当時は俺が活躍すれば勝てるだろうっていう感じの人が揃っていた」とコメント。ルーキーイヤーにダイ・ハード打線に助けてもらった新垣さんは、「4点と取られても逆転してくれるという印象があった。でも、点をたくさんとるので完投しなければいけないというムードになるのが……」とピッチャーならではの本音を漏らしてくれました。また、柴原さんは当時、打線の２番打者として活躍したペドロ・バルデスさんが、史上最強の助っ人と称賛するなど、往年のホークスファンが満足する話題で盛り上がりました。

試合は4回裏に、イーグルスが島内宏明選手のソロホームランで先制。その後も緊迫した投手戦が続きました。終盤に入った７回表、栗原陵矢選手が同点タイムリーを放ち、続く甲斐拓也選手のスクイズが決まりホークスが逆転に成功。このスクイズのタイミングに新垣さんは「僕もここかなと思ったんですよ」とコメントして、見事に犠打を成功させた甲斐選手を褒めていました。

その間も、柴原さんが現役時代に対戦した中でストレートは松坂大輔投手が一番だったと振り返るなど昔話は尽きず。柴原さんは「スライダーの曲がりなら渚！　キャッチャーが捕れないもんね」と後輩を褒めると、新垣さん「僕もどこに曲がるかわからない」と話して笑いを誘っていました。

終盤に逆転したホークスは8回、9回に１点ずつ奪いリードを広げていきました。9回に甲斐選手のソロホームランが飛び出したときには、柴原さんが「これで終わりでしょう。これで腰を据えて話せます」とホッとした様子を見せました。結果は４対１でホークスの勝利。

昔話で盛り上がったものの、真面目な解説が多かったこともあり、Twitterには「こんなに真面目にやっているんですね」というコメントも寄せられたほど。これには新垣さんも、「これって副音声なのと一瞬思いました」と話してくれました。また「副音声にきて負けてないです」と、自らの不敗神話を披露し、「後半逆転という形はチームに勢いをつけてくれる」と、きちんとまとめてくれました。一方の柴原さんは「副音声やらせてもらって勝ってホッとしている。こんな展開だとおもしろおかしく話すのが難しい」と本音をポツリ。それでもホークスの勝利に、最後は上機嫌で放送席を後にした２人でした。