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2019年03月26日公開 ソフトバンク・7位指名から這い上がる奥村に注目

ソフトバンク・7位指名から這い上がる奥村に注目

今季の見どころを語ろうとする担当記者にとっては、うれしい事実だ。やっぱり話題は、新戦力。まもなく発表されるソフトバンクの開幕戦の出場選手登録メンバーに、2人の名前は記されるだろう。

ドラフト1位・甲斐野央投手(東洋大)と7位・奥村政稔投手(三菱日立パワーシステムズ)。話題性としてプラスなのか、寂しいのか、近年は高校生の指名が多かったチームで、新人の開幕1軍は2009年の摂津正までさかのぼる。複数人なら、08年の大場翔太、久米勇紀以来となる。

最速159キロの触れ込みで入団した甲斐野は期待通り。むしろ、春季キャンプ以降に評価を上げた。常時155キロ前後の直球は「獲得してみたら、あまり速くなかった」というオチもなく、制球やフィールディング、クイックモーションなども含めた総合力も評判が高い。終盤の要所を任されるようになっても、不思議ではない。

注目度が1位の剛腕なら、面白いのは後者か。奥村は手元で微妙に変化する直球と多彩な球種が持ち味で、走者に動じないマウンドさばきと度胸も魅力。妻子持ちの26歳は、プロ入りへのラストチャンスをつかんだ。昨秋のドラフト会議で声がかからなければ、社会人野球も退団して新しい仕事を探すところだった。1年目から勝負をかけ、アピールも一枚上だ。

「何を評価されるか分からないので。球の質や制球も大事だけど、打者としっかり勝負できているところも見せたい。不安そうに投げないように心がけています」

その姿を工藤監督も「『投げっぷりを見てください』と言って、その通りの投球を続けている。期待しています」と絶賛した。ブルペンでの準備も戦場。「なるべく『すぐに(肩が)できました』と言えるようにしています」と必死なオールドルーキーは、つい応援したくなる存在だ。

昨年12月の入団会見の後には、恒例の歓迎会が開かれた。新人は家族ごとに円卓を用意され、工藤監督や王球団会長、幹部らが各テーブルに分かれて着席。今年は1月にも会長、監督と新人の会食が設けられた。いずれも、球団の「大物」は先に上位指名の選手の隣に座った。支配下では最下位指名の奥村は言う。

「仕方ないことですよね。でも、いつかは自分が会長や監督の横にいられるようにしたいです」

最初で最後の?不平等?は終わり、グラウンドでは先輩も含めた平等な競争だ。生き残った2人はもちろん、右足首の故障から復帰が近い2位の杉山一樹投手(三菱重工広島)、インフルエンザで無念の脱落となった4位の板東湧梧投手(JR東日本)も開幕後の入れ替えで1軍を狙える位置にいる。ドラフト以外の補強はなかったソフトバンクにとって、競い合うルーキーたちの姿は頼もしい。

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