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2018年09月12日公開 井口以来の20号 ロッテ・井上が越えた壁

井口以来の20号 ロッテ・井上が越えた壁

 球界の日本選手では最重量の体重114キロ、力感あふれるスイング…だからといって性格も豪快かどうかは分からない。
 ロッテ・井上晴哉内野手にとって、本当に長く苦しい1カ月だったに違いない。9月8日の西武戦(メットライフドーム)で放った20号は、8月7日以来の本塁打。「いつかは打てるとは思っていたけど、本当に打ててよかった」と、心底ホッとしたような表情だった。
 7月は打率・400、23打点、7本塁打で月間MVPを受賞。ロッテの日本選手では2013年の井口の20本はもちろん、1986年の落合以来となる30本もいけるのでは…と期待を抱かせた。
 ところが8月は打率・253、8打点、本塁打はわずか1。完全に一発を意識していた。当初は「まあ、そのうち出ますよ」と受け流していたが、9月に入ると「そりゃ『意識していません』なんて言えればいいんだろうけど、僕には無理です。正直、打ちたいです。打ちたくて、打ちたくてしようがない。早く楽になりたい」と偽らざる本音が漏れるようになった。
 そういえば、7月の月間MVP発表直前も「どうですかね、僕、取れそうですか?」と思い切り意識していたのを思い出す。
 プロ5年目の井上にとって、今季は大きな転換点になった。昨季まではシーズンを全うすることさえなく「すべてが未知の世界」と、ことあるごとに口にしていた。29歳と遅咲きなのは事実だが、目の前に起きていることが初めて経験することばかりなのだ。格好つけず、素直に心境を語ることができる井上の実直さを感じる。
 本塁打数だけをみれば、リーグトップの西武・山川とは17本の差がある(9月11日時点)。しかし乗り越える壁の高さは、人それぞれ違う。井上の前には常に井口監督がいた。昨季は2軍生活中に背中を見て学び、今季は監督から受けたアドバイスで打撃に開眼した。だからこそ、井口以来となる20本塁打をクリアすることが、まずは井上の壁だった。
 壁を越えられた理由のひとつには、井口監督の胆力もある。大ぶりなスイングが目立ちだしても「セイヤがまたぶりぶりとバットを振り回しはじめたね」と苦笑いしながらも、4番を任せた。昨季までの「打てないから2軍落ち」→「機会がないから向上しない」という悪循環を断ちきり、井上がこだわりを持つ4番に立たせ続けることで、成長を求めた。
 年俸1350万円は12球団で最も?コスパの高い4番?は「20本は打てたので、あとはオプションということで…」と笑った。来季は年俸も上がるが、越える壁も高くして挑むシーズンになるだろう。



記事提供:サンケイスポーツ

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