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2017年12月31日放送 番外編「スージー鈴木が選ぶ紅白の忘れられない名演!」

番外編「スージー鈴木が選ぶ紅白の忘れられない名演!」

【紅白歌合戦にまつわる思い出の曲】

■サザンオールスターズ『チャコの海岸物語』

  • 作詞・曲:桑田佳祐
  • 編曲:サザンオールスターズ
  • 弦管編曲:八木正生

1982年1月21日
「国民の皆様、ありがとうございます。我々放送禁止も数多くございますが、こうやって、いけしゃあしゃあとNHKに出させていただいております。とにかく、受信料は払いましょう! 裏番組はビデオで観ましょう!」

これは、『チャコの海岸物語』で1982年、3年ぶりの紅白に出場したときに、桑田佳祐が間奏のところで放った台詞。とにかくまぁ、ふざけている。

三波春夫を小バカにしたような、もしくは志村けんの「バカ殿」のような、下品な着物姿と化粧で、終始、暴れながら・ふざけながらのパフォーマンスをすることで、桑田佳祐は世間から大ひんしゅくを買ったのだ。

32年後、2014年の紅白で桑田佳祐は「炎上事件」を起こす。『ピースとハイライト』という曲の歌詞が政権を批判しているように聞こえた、日の丸に×をした画像が使われた、ヒトラー風のちょび髭を付けていた、紫綬褒章をぞんざいに扱った、などの理由で。

しかし私にとっては、2014年よりも、1982年の紅白の方が、よりインパクトがあり、より下品で、だからこそ、よりロックンロールだと思ったのだ。「1982年の桑田佳祐」は、めっちゃ最低で、めっちゃ最高だった。


■美空ひばり『人生一路』

  • 作詞:石本美由起
  • 作曲:かとう哲也
  • 編曲:佐伯亮

1970年1月10日
様々ないきさつがあり、1972年以来、紅白に出場していなかった美空ひばりが、1979年、7年ぶりに紅白に復帰。しかしそれが、正式な出場ではなく「美空ひばりヒットメドレー」という、特別枠のような扱いだったのは、やはり「様々ないきさつ」のせいか。

しかし、その中の1曲として歌った、この『人生一路』によって、美空ひばりは音楽家としての破格の水準に、ぴょんと飛び乗るのだ。

歌自体は、テンポの速い「ロックンロール演歌」という感じで、率直には軽薄な作りなのだが、そんな伴奏に乗った美空ひばりのボーカルが、ひたすら鬼気迫っている。爆発的な声量と、完璧な音程、動物的な表現力で、1979年の紅白のすべてを持っていってしまった。

紅白史において、これに匹敵できるのは、音楽性こそ違え、1988年の、ちあきなおみによる伝説的名唱『赤とんぼ』くらいではないか。

この10年後の1989年、美空ひばりは天に召されることとなり、結果として、このときの『人生一路』が、美空ひばりにとっての最後の紅白となってしまった。そして1988年のちあきなおみも、今のところ、彼女にとって、最後の紅白となっている。

 

HP限定ボーナス・トラック

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

2021年3月14日放送

第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。

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