
【紅白歌合戦にまつわる思い出の曲】
■サザンオールスターズ『チャコの海岸物語』
1982年1月21日
「国民の皆様、ありがとうございます。我々放送禁止も数多くございますが、こうやって、いけしゃあしゃあとNHKに出させていただいております。とにかく、受信料は払いましょう! 裏番組はビデオで観ましょう!」
これは、『チャコの海岸物語』で1982年、3年ぶりの紅白に出場したときに、桑田佳祐が間奏のところで放った台詞。とにかくまぁ、ふざけている。
三波春夫を小バカにしたような、もしくは志村けんの「バカ殿」のような、下品な着物姿と化粧で、終始、暴れながら・ふざけながらのパフォーマンスをすることで、桑田佳祐は世間から大ひんしゅくを買ったのだ。
32年後、2014年の紅白で桑田佳祐は「炎上事件」を起こす。『ピースとハイライト』という曲の歌詞が政権を批判しているように聞こえた、日の丸に×をした画像が使われた、ヒトラー風のちょび髭を付けていた、紫綬褒章をぞんざいに扱った、などの理由で。
しかし私にとっては、2014年よりも、1982年の紅白の方が、よりインパクトがあり、より下品で、だからこそ、よりロックンロールだと思ったのだ。「1982年の桑田佳祐」は、めっちゃ最低で、めっちゃ最高だった。
■美空ひばり『人生一路』
1970年1月10日
様々ないきさつがあり、1972年以来、紅白に出場していなかった美空ひばりが、1979年、7年ぶりに紅白に復帰。しかしそれが、正式な出場ではなく「美空ひばりヒットメドレー」という、特別枠のような扱いだったのは、やはり「様々ないきさつ」のせいか。
しかし、その中の1曲として歌った、この『人生一路』によって、美空ひばりは音楽家としての破格の水準に、ぴょんと飛び乗るのだ。
歌自体は、テンポの速い「ロックンロール演歌」という感じで、率直には軽薄な作りなのだが、そんな伴奏に乗った美空ひばりのボーカルが、ひたすら鬼気迫っている。爆発的な声量と、完璧な音程、動物的な表現力で、1979年の紅白のすべてを持っていってしまった。
紅白史において、これに匹敵できるのは、音楽性こそ違え、1988年の、ちあきなおみによる伝説的名唱『赤とんぼ』くらいではないか。
この10年後の1989年、美空ひばりは天に召されることとなり、結果として、このときの『人生一路』が、美空ひばりにとっての最後の紅白となってしまった。そして1988年のちあきなおみも、今のところ、彼女にとって、最後の紅白となっている。
2021年9月12日放送
第1回「A面に入れたいサザンの名曲」の冒頭でかけた曲。『ザ・カセットテープ・ミュージック』の歴史はサザンから始まりました。
2021年9月5日放送
第95回『歴史探訪~JPOPの歌い方~』のボーナス・トラックは、その「JPOPの歌い方」の始祖として、つまりは、岡村靖幸、佐野元春、桑田佳祐、矢沢永吉らの始祖として、日本で最初に「Baby!」を「ベイベエ!」と発音した萩原健一を、ボーカリストとしてリスペクトしたいと思う。
2021年8月8日放送
第94回「全日本名曲選手権」では、洋邦様々な名曲の名カバーを取り上げた。そこで今回は、まず、一時期大ブームとなった「カバーアルバム」のことを考えてみたいと思う。
2021年8月1日放送
第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。
2021年7月11日放送
第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」のボーナス・トラックとして、古今東西の「カクテル・ロック」をご紹介したい。これ、カクテルの名前がタイトルとなっている曲のこと。どんな曲がありますやら……。
2021年7月4日放送
第91回「昭和不良列伝」の私のパートで言いたかったことは「ロックの不良性とは、ビート(八分音符)とスウィング(三連符)の融合したところにある」。
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<日本初放送>ツォン・シュンシー×リャン・ジェイ主演!オレ様“ではない”院長と“崖っぷち”小児科医が贈るヒーリング・ラブロマンス!
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