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2021年3月7日放送 第83回ボーナス・トラック:「小林亜星のアニメソングを愉しむ!」

第83回ボーナス・トラック:「小林亜星のアニメソングを愉しむ!」

■ダイヤモンド・シスターズ&薗田憲一とデキシーキングス『魔法使いサリーのうた』
作詞:山本清
作曲・編曲:小林亜星
1966年
※アニメ『魔法使いサリー』

第83回「ルパン三世と大人のアニソン特集」のボーナス・トラックとして今回は、番組の中で何度か触れていて、個人的にも敬愛する作曲家・小林亜星のアニメ作品を振り返りたいと思う。

「東の小林亜星」「西のキダ・タロー」。それに割り込む(第83回でもフィーチャーされた)「中(京地区)の山本正之」、さらにもう1人加えれば、岩手県出身「北の大滝詠一」。これらが「日本ノベルティ系作曲家」の一群となるが、その作品の幅と厚みを比べた場合、この4人は「小林亜星とそれ以外」ということにならざるを得ない。

「幅と厚み」を説明するに向けて、この1曲は単なる断片に過ぎないが、それでも私と同じ「1966年生まれ」のアニメソングなのに、完璧なデキシーランドジャズになっていることに驚いてしまう。

「♪ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ」(『ゲゲゲの鬼太郎』1968年)の最後の「♪ゲ」の音がブルーノート(ミ♭)だったように、洋楽的音楽性が、日本ではアニメソング経由で輸入されることは多いのだが、ここでは「デキシーランドジャズ」というジャズが、サリーちゃんの魔法に乗って輸入された。

アニメ『魔法使いサリー』は日本各地の放送局で何度も再放送されたはずだ。夕方、食事どきの再放送で、この主題歌を何度も聴いて、私世代の少年少女は、血中洋楽濃度、血中デキシーランドジャズ濃度を高めていった。

■水森亜土『すきすきソング』
作詞:井上ひさし・山元護久
作曲:小林亜星
1969年
※アニメ『ひみつのアッコちゃん』

「小林亜星アニメソング」の決定打はこれ。何といっても、1969年の段階にして、完全なるスリーコードのロックンロール。その上、伴奏ではオルガン(いい音!)が、延々とインプロビゼーションを繰り返していて、もはやこれは、日本アニメソング史を超えて、日本ロック史の中で位置づけられなければならないとさえ思わせる作品である。

私世代の少年少女が、生まれて初めて聴いたロックンロール。それは、キャロルでもフィンガー5でもなく、漫画家・水森亜土が歌うロックンロールだったのだ(もうちょっと早く生まれた世代は、スパイダース『バン・バン・バン』にロックンロール童貞/処女を奪われたのだろう。羨ましい)。

それにしても、歌詞のナンセンスさはどうだ。驚くなかれ、書いたのは井上ひさし(山元護久との連名)。第83回の番組内で、例の『ルパン三世』エンディングテーマのロックな歌詞が「東京ムービー企画部」によるものだったという事実を紹介したが、ということは、1970年前後に、「日本ロック歌詞」の最初の一滴を垂らしたのは、松本隆、井上ひさし、「東京ムービー企画部」という、まったく謎なトライアングルということになる。

まぁ、この曲とはっぴいえんどは、さすがに無縁かもしれないが、この曲とキャロル、フィンガー5、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドは、コミカルなロックンロールという点で、明らかに同一線上にある。「ノベルティ系作曲家」としての小林亜星の功績は、限りなく大きい。

HP限定ボーナス・トラック

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

2021年3月14日放送

第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。

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