
■坂本冬美『ブッダのように私は死んだ』
作詞:桑田佳祐
作曲:桑田佳祐
編曲:桑田佳祐&片山敦夫
2020年11月11日
第77回『KOTOSHI NO OWARI 2020』のボーナス・トラックとして、今回は、番組内で触れられなかった「今年の名曲」をご紹介する。まずは坂本冬美の、タイトルからしてものものしい『ブッダのように私は死んだ』。作詞・作曲は桑田佳祐。
文化放送『くにまるジャパン極』で、この曲を私は2020年の個人的「最優秀作詞賞」として紹介した。それほどに、この曲の歌詞は凄い。その世界は、何というか、卑猥(ひわい)で尾籠(びろう)で下衆(げす)。
男にフラれた女の歌。「♪骨までしゃぶって私をイカせた ねぇあなた」がまずエロティックだが、そんなのは序の口。「♪何食わぬ顔でテレビに出ている ねぇあなた」と、相手の男は芸能人(?)だったり、その男に対して「♪身なりの悪さは赦(ゆる)す ただ箸の持ち方だけは無理でした」と、何とも言えない理由で幻滅するあたりも凄まじい。
いちばん強烈なのは、主人公の女性が「この世から出ていく」にあたっての最後の言葉=「♪ごめんねお母さん みたらし団子が食べたい」――かつて、こんなに激烈な辞世の句があっただろうか。これからも作詞家・桑田佳祐に注目である。
■BTS『Stay Gold』
作詞・作曲:UTA, SUNNY BOY, Melanie Joy Fontana, Michel ”Lindgren” Schulz, JUN, KM-MARKIT
2020年6月19日
今年は、KポップとJポップの差が明らかになった1年だろう。もちろん言いたいのは、BTS『Dynamite』が米国ビルボードのシングルチャートの首位に輝いたことである。
音楽のみならず、映画でも日本は差を付けられた。映画『パラサイト 半地下の家族』の第72回カンヌ国際映画祭「パルム・ドール」の受賞。韓国文化は世界を向いている。そう言えば、私が最近見た『82年生まれ、キム・ジヨン』もなかなか良かった。
しかし、BTSで言えば『Dynamite』よりもこちらが気に入った。今年8月20日の『2020FNS歌謡祭・夏』で、彼らがこの曲を歌っているのを見て、一発で気に入った。これだけ流麗なメロディを、これだけ美しく歌えるのはなかなかだ。Kポップ騒ぎの射程にいなかった私をも、完璧に魅了した。
『Dynamite』に話を戻せば、アジアからの楽曲がビルボード1位となるのは、1963年の坂本九『上を向いて歩こう』(SUKIYAKI)以来の快挙だという。57年前の日本人は、その後の半世紀以上、ビルボードを制覇出来ないということや、ましてや韓国の音楽家がそれを成し遂げることなど、想像すらも出来なかったことだろう。繰り返すが今年は、KポップとJポップの差が明らかになった1年である。
2021年2月14日放送
第82回「歌謡曲における女性像の変容と変遷」のボーナス・トラックは、番組本編でも触れた、阿久悠の作詞世界における女性像を見ていきたいと思う。
2021年2月7日放送
第81回「自宅で上達!カラオケ教室」のボーナス・トラックは、日本の歌謡曲ボーカルの最高峰である、ちあきなおみの話をしたいと思う。
2021年1月10日放送
第80回『よくわかるペンタトニック講習会』で少し触れた「70年代前半の吉田拓郎によるペンタトニックのメロディが、いかに衝撃的だったか」という話について、このコラムで補足しておきたい。
2021年1月3日放送
2021年新年早々の第一発目、第79回『ボクの音楽~杉山清貴編~』の中で、私(スージー鈴木)が、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』と『ドリフのズンドコ節』(ともに69年)のリフが似ているという話をしたので、今回はその補論として、ザ・ドリフターズについて書きたいと思う。
2020年12月13日放送
第78回『第4回 輝く!日本カセットテープ大賞』の中で私は、「1995年のツツミ♭京平」という話をした。
2020年11月8日放送
第76回「サビサラダ特集」で私は、俗に言う「大サビ」を特集した。この言葉、意味は曖昧だが、要するに、曲の最後の「ここ一番!」というところで出て来るメロディ、ぐらいの意味で解釈してほしい。
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