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2020年10月18日放送 第74回ボーナス・トラック:「マイナーセブンス&メジャーセブンス!」

第74回ボーナス・トラック:「マイナーセブンス&メジャーセブンス!」

■上田正樹『悲しい色やね』
作詞:康珍化
作曲:林哲司
編曲:星勝
1982年10月21日

第74回「~スージー鈴木の精神世界2~」のボーナス・トラックとして、左手で弾くマイナーセブンス(m7)、メジャーセブンス(maj7)が映える曲を選んでみたい。一応確認しておくと、マイナーセブンスは(移動ドで)「ラ・ド・ミ・ソ」の響き、メジャーセブンスは同様に「ド・ミ・ソ・シ」の響きである。

まずはマイナーセブンス。番組内ではKUWATA BAND『ONE DAY』を弾いてみたが、ここでは、さらにマイナーセブンスが映える曲をご紹介したい。上田正樹『悲しい色やね』である。不肖・私が、10月6日のオンラインイベントで弾いた、あの曲だ。とにかくメロディが優美。さらにDmからAへの見事な転調など、林哲司の最高傑作と言っていいのではないか。

マイナーセブンスがアーバン、逆にシティポップはメジャーセブンスという感じがする。つまり、マイナーセブンスが映えに映える『悲しい色やね』はアーバン中のアーバンということになる。街の灯がにじむ。タバコの香りにバーボンの余韻。この曲の中で、何度も響きわたるコード=「Dm7」は、まさに、めっちゃアーバンなコードやねん!

■山下達郎『言えなかった言葉を』
作詞:吉田美奈子
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎
アルバム『SPACY』
1977年6月25日

対するメジャーセブンスについては、山下達郎『RIDE ON TIME』を番組内で弾いたのだが、実は「達郎メジャーセブンスbyピアノ」として、もっとふさわしい曲があったのだ。ちょっとマニアックだったので、『RIDE ON TIME』に変えたのだが。

それはソロとしてのセカンドアルバム『SPACY』に収録された『言えなかった言葉を』という曲で、『アンブレラ』『言えなかった言葉を』『朝の様な夕暮れ』『きぬずれ』と続く、B面のメドレーの中の1曲である。

ピアノで4分音符のメジャーセブンス(Fmaj7)を、トン・トン・トン・トンと叩いていただきたい。それが、この曲の歌い出しの裏で響くピアノであり、まさに「達郎メジャーセブンスbyピアノ」の代表にふさわしいところである。

なお、『SPACY』のB面は、スージー鈴木の新刊『恋するラジオ』に出て来る、言わばこれもまた、私の「人生のサウンドトラック」でもある。1988年、授業の無い水曜の午後、大学の視聴覚室で聴く『SPACY』。窓越しに降り注ぐ陽射しの中で、大学3年生の、からっぽで、すっからかんの毎日が、メジャーセブンスで満たされていく。

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