ジャンル別番組一覧

ザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアルザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアル

2020年8月9日放送 第70回ボーナス・トラック:「ポール・マッカートニーピアノ名曲選!」

第70回ボーナス・トラック:「ポール・マッカートニーピアノ名曲選!」

■ザ・ビートルズ『レット・イット・ビー』

作詞・作曲:ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
1970年3月25日

第70回「~スージー鈴木の精神世界~」のボーナス・トラックとして、ビートルズ関連の代表的なピアノ曲をご紹介したい。まずは泣く子も黙る『レット・イット・ビー』。日本でいちばん有名なピアニストは、キース・ジャレットでも、チック・コリアでもなく、ポール・マッカートニーである。

コード進行を簡略化して書くと「C→G→Am→F→C→G→F→C」。いわゆる「カノン進行」的な進行で、かつ、これを単純に弾くのではなく、例えば「F→C」(俗に言う「アーメン終止」)のとこが「♪ファーミレドー」という音形になっているあたりなど、とても気が利いている。

「カノン進行」「アーメン終止」ということで、つまりは教会音楽のセオリーを活かした曲である。歌詞の内容もどことなく宗教っぽい。ただし残念ながらポール・マッカートニーは、実は神に背いているのだ。間奏後の「♪I wake up to the sound of music Mother Mary come to me」の「♪Mother Mary」のところでAm(ラドミ)を間違えて、その横のBdim(シ・レ・ファ)を弾いてしまっているのだ(アルバムバージョンで約3分のところ)。悔い改めて欲しい。アーメン。

■ポール・マッカートニー『Maybe I’m Amazed(恋することのもどかしさ)』

作詞・作曲:ポール・マッカートニー
アルバム『マッカートニー』
1970年6月25日

一度聴いたら忘れられない曲。個人的にはポール・マッカートニーのピアノ曲の中で最も好きな曲だ。ファースト・ソロアルバム『マッカートニー』収録。

最も好きな曲は、最も謎な曲でもある。冒頭の所のキーがよく分からないのだ。「B♭→F→C→G」。普通に考えると、『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』の中盤で出て来る「C→G→D→A→E」(キー=E)にならって、Dをキーと考えるべきなのだろうが、(妙な言い方になるが)「キー=D」感がどうも薄いのである。

ただし、サビはまぎれもなく「キー=D」。ここで炸裂するポール・マッカートニーのブルース的シャウト。後のライブ盤では、シャウトの音程を低くごまかすことが多くなるのだが、オリジナル盤では見事に吠えている。まさに獣のように。

「日本でいちばん有名なピアニスト」であるポール・マッカートニー。ただし驚くべきは、「ピアノ曲」という手口が、ポール・マッカートニーの音楽的引き出しの中では、ワン・オブ・ゼムであることだ。「日本でいちばん有名なピアニスト」はもちろん「日本でいちばん有名なベーシスト」でもあり、シンガーや作曲家としても、少なくとも洋楽界の中では「日本でいちばん有名」なのではないか。

HP限定ボーナス・トラック

BS12 特選情報

あなたへのおすすめ番組

音楽番組(演歌・歌謡)一覧へ戻る

ページTOP

視聴方法