
■杉並児童合唱団・金森勢『ピンポンパン体操』
作詞:阿久悠
作曲:小林亜星
1971年12月25日
第69回「夏の忘れがち歌謡祭」のボーナス・トラックとして、番組内で紹介した作曲家・小林亜星が、作詞家・阿久悠と組んで放った大ヒット曲をご紹介したい。繰り返すが、小林亜星という人は、私のフェイバリット・コンポーザーであり、その音楽的功績は、もっともっと評価されていいと思っている。
200万枚を超える大ヒットとなったと言われる大ヒット曲。その音楽的ポイントは、もう本当に、奇想天外で、自由でやりたい放題な歌詞とメロディだ。放送作家出身の作詞家・阿久悠と、CMの世界から出てきた作曲家・小林亜星という、日本の湿った歌謡界にどっぷりと浸かっていなかったソングライターチームの手にかかれば、こんなに自由な曲が生まれるのだ。
冒頭のリフレイン「♪ズンズンズンズン・ズンズンズンズン・ピーンポーン・パポーン」の「♪ピーン」がブルーノートになっている。私含む、1960年代生まれの日本人の多くが、生まれてはじめて聴いたブルーノートではないか。そして、2番目に聴いたブルーノートがフィンガー5で、3番目がダウン・タウン・ブギウギ・バンドにつながっていく。
■都はるみ『北の宿から』
作詞:阿久悠
作曲:小林亜星
編曲:竹村次郎
1975年12月1日
何と言っても、1976年のレコード大賞受賞曲である。「♪ズンズンズンズン・ズンズンズンズン・ピーンポーン・パポーン」を手掛けたラディカル&コミカル・ソングライターチームが、ついに、日本歌謡界のど真ん中を征服した!
今となっては「ザ・演歌」という感じで捉えられているが、この曲が当時「フォーク演歌」と紹介されたことを私は憶えている。そのポイントとしては、日本的な「四七抜き音階」(ラ・シ・ド・ミ・ファ=音階4番目のレと7番目のソが無いという意味)ではないことも含めたメロディのモダンな感覚や、です・ます調の(ある意味、はっぴいえんど的な)歌詞である。
「メロディのモダンな感覚」を、さらに具体的に説明すれば、「♪寒さこらえて 編んでます」の「♪で」がソのシャープ(#)というモダンな音になっていること(米津玄師がよく使う音)や、「♪あなた恋しい」の「♪あな↑た」のオクターブ跳躍などのモダンさである。また、都はるみが、特異のがなり節(「はるみ節」とも言われた)を控えて、抑制的に歌っているのもフォーク的と言える。
放送作家出身の作詞家・阿久悠と、CMの世界から出てきた作曲家・小林亜星が手掛けた「演歌」は、とてもモダンで、アイデアに溢れていて、要するに単なる「ザ・演歌」「ド演歌」ではないのだ。
2021年2月14日放送
第82回「歌謡曲における女性像の変容と変遷」のボーナス・トラックは、番組本編でも触れた、阿久悠の作詞世界における女性像を見ていきたいと思う。
2021年2月7日放送
第81回「自宅で上達!カラオケ教室」のボーナス・トラックは、日本の歌謡曲ボーカルの最高峰である、ちあきなおみの話をしたいと思う。
2021年1月10日放送
第80回『よくわかるペンタトニック講習会』で少し触れた「70年代前半の吉田拓郎によるペンタトニックのメロディが、いかに衝撃的だったか」という話について、このコラムで補足しておきたい。
2021年1月3日放送
2021年新年早々の第一発目、第79回『ボクの音楽~杉山清貴編~』の中で、私(スージー鈴木)が、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』と『ドリフのズンドコ節』(ともに69年)のリフが似ているという話をしたので、今回はその補論として、ザ・ドリフターズについて書きたいと思う。
2020年12月13日放送
第78回『第4回 輝く!日本カセットテープ大賞』の中で私は、「1995年のツツミ♭京平」という話をした。
2020年12月6日放送
第77回『KOTOSHI NO OWARI 2020』のボーナス・トラックとして、今回は、番組内で触れられなかった「今年の名曲」をご紹介する。
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