
■ザ・ビートルズ『トゥモロー・ネバー・ノウズ』
作詞・作曲:ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
アルバム『リボルバー』
1966年8月5日
第68回「今度こそ弾けるギター教室」のボーナス・トラックとして、ビートルズの「ワンコード」、つまりコードを1つしか使っていない曲をご紹介したい。「ギターはコードを押さえるのが面倒だ。だとしたらコードチェンジの無い曲を弾けばいいのではないか」という発想のパラダイムチェンジである。
アルバム『リボルバー』の最後を飾る変態曲『トゥモロー・ネバー・ノウズ』にはコードチェンジがほとんど無い。厳密には「ツーコード」で、基本【C】のコードが続くのだが、合間にちょいちょいと【B♭/C】が挟まる。しかし、コードネームを見れば分かるように、ベースはずっとCの音だし「ワンコード」と言っちゃっていいだろう。
番組内で紹介したように、【C】は2~4弦の5フレットを縦にベタ押さえ、同様に【B♭/C】は2~5弦の3フレットをベタ押さえすればいい。「1弦と6弦は?」という質問が来そうだが、必要無い。『トゥモロー・ネバー・ノウズ』を弾くためだけなら、弦を外してしまっても構わない。
それにしても、コード進行の鬼のようなビートルズが、あえて「ワンコード」の曲を作るのが面白い。おそらくインド音楽の影響だろう。コード感の無い(弱い)東洋音楽を目の前にして、自らがこだわり続けたコード進行という概念に見直しを迫られたのではないか。そのときの当惑や混乱を、無理やり詰め込んだような1曲だ。
■ザ・ビートルズ『イッツ・オール・トゥ・マッチ』
作詞・作曲:ジョージ・ハリスン
1969年3月21日
サビでは、少しばかりのコードチェンジ(【C/G】と【D/G】)があるが、Aメロはずっと【G】のコードで続いている。こちらもコードネームを見れば分かるように、こちらもベースはずっとGの音だし、ほぼほぼ「ワンコード」と言えよう。
メンバーの中でインド音楽にもっとも傾倒したジョージ・ハリスンにとって、コード進行の放棄=「ワンコード」への意識はかなり高かったはずだ。ただ、この曲に関して言えば、インド音楽というよりも、ジミ・ヘンドリックスの影響が強かったのではないか。イントロのフィードバック・ギターはまさにジミヘンだし、ジミヘンの『ヴードゥー・チャイルド』もまた、Aメロが「ワンコード」だ。
ビートルズの名曲群に埋もれて、ほとんど語られることのない曲だが、しかしこの曲の独創性や実験性はもっと注目されていいと思う。「ワンコード」に加えて、ループのようなリズムには麻酔性があり、「もっともクラブに似合うビートル・ソング」だと思う。とにかくビートルズの音楽世界はトゥ・マッチである。
2021年2月14日放送
第82回「歌謡曲における女性像の変容と変遷」のボーナス・トラックは、番組本編でも触れた、阿久悠の作詞世界における女性像を見ていきたいと思う。
2021年2月7日放送
第81回「自宅で上達!カラオケ教室」のボーナス・トラックは、日本の歌謡曲ボーカルの最高峰である、ちあきなおみの話をしたいと思う。
2021年1月10日放送
第80回『よくわかるペンタトニック講習会』で少し触れた「70年代前半の吉田拓郎によるペンタトニックのメロディが、いかに衝撃的だったか」という話について、このコラムで補足しておきたい。
2021年1月3日放送
2021年新年早々の第一発目、第79回『ボクの音楽~杉山清貴編~』の中で、私(スージー鈴木)が、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』と『ドリフのズンドコ節』(ともに69年)のリフが似ているという話をしたので、今回はその補論として、ザ・ドリフターズについて書きたいと思う。
2020年12月13日放送
第78回『第4回 輝く!日本カセットテープ大賞』の中で私は、「1995年のツツミ♭京平」という話をした。
2020年12月6日放送
第77回『KOTOSHI NO OWARI 2020』のボーナス・トラックとして、今回は、番組内で触れられなかった「今年の名曲」をご紹介する。
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