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2020年6月14日放送 第66回ボーナス・トラック:「”お”から始まるタンタンタトタト!」

第66回ボーナス・トラック:「

■ユニコーン『服部』

作詞・作曲:奥田民生
編曲:笹路正徳、UNICORN
アルバム『服部』
1989年6月1日

第66回「ドラムだいすき!特集」のボーナス・トラックは、番組内で紹介した魅惑のリズム「タンタンタトタト」を使った邦楽について書いてみたい。

ちなみに「タンタンタトタト」とは、1965年の2大洋楽ヒットであるローリング・ストーンズ『サティスファクション』と、シュープリームス『ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ』を(おそらく)起源とするもので、前半の「タンタン」はスネアとバスドラムを揃えて、後半の「タトタト」はスネア(タ)とバスドラム(ト)をずらすリズム。

収録に向けて「和製・タンタンタトタト」を探してみたのだが、そうすると、80年代後半の「お」から始まる名前の音楽家が導入していることが分かった。その1つは岡村靖幸の『Young oh! oh!』だが、奥田民生によるこの『服部』も、その1つとなる。

ハードロックと「タンタンタトタト」の相性が良い。当時はバンドブーム全盛で、バンドブームというと「ンタ・ンタ・ンタ・ンタ」という「タンタンタトタト」とは真逆のリズムの方が流行っていたように思うが(ユニコーンで言えば『I’M A LOSER』)、時代と真逆の路線に踏み出すあたりが、またユニコーンらしい。そして、それらを難なく叩きこなすドラマー=川西幸一の器用さに感じ入る。

■フリッパーズ・ギター『WINNIE-THE-POOH MUGCUP COLLECTION』

作詞・作曲:Double K.O.Corp
アルバム『ヘッド博士の世界塔』
1991年7月10日

作詞・作曲は「Double K.O.Corp」。2人の「K.O.」とは誰かというと、もちろんフリッパーズ・ギターの小山田圭吾と小沢健二。両方ともイニシャルが「K.O.」。つまりは名前が「お」から始まる。

名盤にして珍盤である『ヘッド博士の世界塔』に収録されたこの曲は、「タンタンタトタト」についての60年代の到達点=スライ&ザ・ファミリーストーン『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』(テレビ番組『関ジャム 完全燃SHOW』のテーマ曲)をサンプリングしている。

そのような独創的な着眼点も含めて、この曲の「タンタンタトタト」は非常にグルーヴィである。聴いているうちに、思わず身体が動いてくる。タイミングとしては、「タンタンタトタト」世界最高峰のプライマル・スクリーム『ロックス』の3年前だから驚いてしまう。逆に言えば当時、海外でもてはやされてもよかった音だ。

岡村靖幸、奥田民生、小山田圭吾、小沢健二。みんな「お」から始まる名前で、「タンタンタトタト」を取り入れるなど、リズムに対する鋭敏な感覚で一時代を築いた。そして彼らの「タンタンタトタト」によって、ローリング・ストーンズの白、シュープリームスの黒に、黄色が混じり出した。リズムに国境なんてない。

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