
■中原理恵『ディスコ・レディー』
作詞:松本隆
作・編曲:筒美京平
1978年8月1日
第64回「ディスコ/ダンスミュージック特集」のボーナス・トラックとして「1978年のいい女ディスコ」とでも言える楽曲をご紹介したい。1978年といえば、空前のディスコブーム。火を付けたのはもちろん、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』だ。
ブームは翌79年まで続き、同年の西城秀樹『YOUNG MAN(YMCA)』をピークとするのだが、そこに至る経緯の中で、歌謡界にもディスコの大波が訪れることとなる。中原理恵という人は、そういうムーブメントのど真ん中にいた人で、ヒット曲『東京ららばい』も、続くシングルのこの曲も、完全なる真性ディスコ物になっている。
松本隆と筒美京平の黄金コンビ。正直、同コンビによる『東京ららばい』ほどの完成には至らないが、それでも「摩天楼エレジー」に乗って踊る「1978年のいい女」の姿を彷彿とさせる、なかなかの佳曲だ。
中原理恵と言えば、個人的にはフジテレビ『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(81~83年)の中のコント「良い妻、悪い妻、普通の妻」の中での姿だ。特に「普通の妻」である「ふつ子」を演じる中原理恵は、本当にいい女だった。中原理恵には「ディス子」より「ふつ子」がよく似合う。
■大場久美子『ディスコ・ドリーム』
作詞:小林和子
作曲:和泉常寛
編曲:直居隆雄
1978年12月1日
1978年のディスコブームは凄まじく、まだ初々しいアイドルまで、その波に飲み込まれていく。飲み込まれたのは大場久美子。彼女の6枚目のシングル。作曲の和泉常寛は、のちにオメガトライブの『君は1000%』(86年)、『アクアマリンのままでいて』(88年)を作り、シティポップ界の一翼を担う人。
ただし、中原理恵『ディスコ・レディー』に加えて、こちらのディスコ度はやや薄い。むしろ次のシングルとなる『スプリング・サンバ』同様、ディスコと言うより、ややラテンのフレーバーが入っている。
中原理恵の当たり役が「ふつ子」なら、大場久美子はオリンパスのCMだった。79年から流れたオリンパスのカメラ「OM10」のCMにおけるキュートさたるや。今の彼女しか知らない若い方々には、ぜひ一度、動画や画像を検索してほしいと思う。
この曲は、大場久美子の最大売り上げシングルであるが、それでも売上枚数は4.8万枚という物足りない数字。78~79年は、アイドル不遇の年であり、石野真子、榊原郁恵などと共に、アイドル市場を守り抜いてくれた存在が大場久美子だった。そして80年、田原俊彦と松田聖子によって、アイドル市場は劇的な回復を見せることとなる。
2021年2月14日放送
第82回「歌謡曲における女性像の変容と変遷」のボーナス・トラックは、番組本編でも触れた、阿久悠の作詞世界における女性像を見ていきたいと思う。
2021年2月7日放送
第81回「自宅で上達!カラオケ教室」のボーナス・トラックは、日本の歌謡曲ボーカルの最高峰である、ちあきなおみの話をしたいと思う。
2021年1月10日放送
第80回『よくわかるペンタトニック講習会』で少し触れた「70年代前半の吉田拓郎によるペンタトニックのメロディが、いかに衝撃的だったか」という話について、このコラムで補足しておきたい。
2021年1月3日放送
2021年新年早々の第一発目、第79回『ボクの音楽~杉山清貴編~』の中で、私(スージー鈴木)が、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』と『ドリフのズンドコ節』(ともに69年)のリフが似ているという話をしたので、今回はその補論として、ザ・ドリフターズについて書きたいと思う。
2020年12月13日放送
第78回『第4回 輝く!日本カセットテープ大賞』の中で私は、「1995年のツツミ♭京平」という話をした。
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第77回『KOTOSHI NO OWARI 2020』のボーナス・トラックとして、今回は、番組内で触れられなかった「今年の名曲」をご紹介する。
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