
■ブロンディ『ハート・オブ・グラス』
作詞・曲:デボラ・ハリー、クリス・シュタイン
発表:1979年4月20日
第60回「音楽進化論~ダーウィンが来てた!~」で私は、「洋楽→邦楽」ではなく、「邦楽→洋楽」の影響を追ってみた。やや強引な話もありました。すいません(笑)。
で、ここではより信憑性の高い話を。このブロンディの大ヒット曲には、日本のバンドのある曲からの影響があると言われている。日本のバンドとは、加藤和彦、高橋幸宏、高中正義、後藤次利らが在籍した伝説のバンド=サディスティック・ミカ・バンドで、曲は『ヘーイごきげんはいかが』(75年)。五音音階、変拍子という、曲を規定する2つの要素が酷似している。何より、男性の演奏陣をバックに、おきゃんな(死語?)女性ボーカルが1人という珍しい編成。
『ヘーイごきげんはいかが』→『ハート・オブ・グラス』の影響については、当の加藤和彦が語っていたという。ミカ・バンドがロンドン公演で絶賛され、英米のヒップな若者たちの間で静かなブームとなった結果として、生まれた曲だと見るのだが。
■クイーン『ブライトン・ロック』
作詞・曲:ブライアン・メイ
発表:1974年12月21日
アルバム『シアー・ハート・アタック』より
そして天下のクイーンである。このブライアン・メイの奇天烈な速弾きの背景に、邦楽があったという話。それも「エレキの神様」=寺内タケシ(通称「テリー」)によるエレキ版『津軽じょんから節』の影響がある可能性が。
――クイーンの名ギタリスト、ブライアン・メイも、テリー御大のファンの一人で、ロンドン五輪でも演奏した『ブライトン・ロック』には三味線を彷彿とさせるフレーズが出てきます。私が思うに、彼はこのレコードを日本で入手し、秘かにそのエッセンスを採り入れたのではないかと。だとしたら、凄いことだと思いません?
(ニッポン放送NEWS ONLINE「扇風機回しながら、爽快なエレキサウンドを聴く…エレキの神様・寺内タケシ【GO!GO!ドーナツ盤ハンター】」)
この文章を書いているのは、私の盟友・朋友の放送作家=チャッピー加藤氏で、私も氏から直接聴いて驚いた次第。確かに、『ブライトン・ロック』の速弾きには、寺内タケシぽいフレーズがいくつか入っている。
日本のファンが世界に先駆けていち早くクイーンに目を付けたのは有名な話だが、もしかしたらそれは、クイーンの音に内蔵された寺内タケシ的エレキサウンドに反応した結果なのかも知れない。
2021年4月11日放送
第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。
2021年4月4日放送
ちょうど40年前の1981年を特集した第85回のボーナス・トラックとして、81年3月21日に発売された大滝詠一の傑作中の傑作『A LONG VACATION』(ロンバケ)のことを書いておきたい。
2021年3月14日放送
第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。
2021年3月7日放送
第83回「ルパン三世と大人のアニソン特集」のボーナス・トラックとして今回は、番組の中で何度か触れていて、個人的にも敬愛する作曲家・小林亜星のアニメ作品を振り返りたいと思う。
2021年2月14日放送
第82回「歌謡曲における女性像の変容と変遷」のボーナス・トラックは、番組本編でも触れた、阿久悠の作詞世界における女性像を見ていきたいと思う。
2021年2月7日放送
第81回「自宅で上達!カラオケ教室」のボーナス・トラックは、日本の歌謡曲ボーカルの最高峰である、ちあきなおみの話をしたいと思う。
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