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2020年2月9日放送 第58回:70年代の若き大村雅朗サウンドを愉しむ!

第58回:70年代の若き大村雅朗サウンドを愉しむ!

■中村雅俊『時代遅れの恋人たち』

作詞:山川啓介
作曲:筒美京平
発表:1978年11月1日

第58回「アレンジャーズ インフィニティ・ウォー」(何だ?このタイトル)のボーナス・トラックは、日本アレンジャー史を代表する大村雅朗を取り上げたい。彼が栄華を極めた80年代の作品は、今や、そこかしこで語られている気がするので、今回は「70年代大村雅朗作品」に照準を絞る。

この中村雅俊『時代遅れの恋人たち』は、日本テレビ系ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』の主題歌。ブレイク前、若き大村雅朗の才能が横溢しているのがイントロだ。16ビートの緊迫感溢れる、まるでアメリカの刑事ドラマ(よく知らないが)のBGMのようなイントロなのだが、本編に入ると、とたんに牧歌的なカントリー調に変わる。

フォーク臭が強かった中村雅俊のことだから、カントリー調は与件だったのだろう、そこに無理やり16ビートの緊迫感を埋め込むのが、大村雅朗らしい。作曲家の下僕(しもべ)ではなく、作曲家・筒美京平に対して、編曲家の個性を要求する戦いという感じだったのだろう。あ、この戦いこそが「アレンジャーズ インフィニティ・ウォー」か!

■ばんばひろふみ『SACHIKO』

作詞:小泉長一郎
作曲:馬場章幸
発売:1979年9月21日

「ザ・79年サウンド」と私が定義している音作りがある。詳しくは拙著の『1979年の歌謡曲』(https://amzn.to/2RMrDP8)や『80年代音楽解体新書』(https://amzn.to/2UorRh0)を参照していただきたいのだが、概念的に言えば、アコースティックギター、アコースティックピアノという、フォーク系楽器を、ドラムス、ベース、エレキギターが包み込んでいるようなサウンドだ。

言い換えれば「いかにもニューミュージックっぽいサウンド」。その先鞭を付けたのが、ブレイク前、若き大村雅朗だったのだ。代表作を並べると、ばんばひろふみ『SACHIKO』、岸田智史『きみの朝』、永井龍雲『道標(しるべ)ない旅』。すべて大村雅朗編曲、すべて1979年製。

特に、ばんばひろふみ『SACHIKO』は「ザ・大村雅朗79年サウンド」の最高傑作ではなかろうか。イントロのリリカル(持って回った表現だが、まさにこの表現がぴったり)なピアノから、大村雅朗ワールドが炸裂している。そして「ザ・大村雅朗79年サウンド」を、もう少しロック方向に向けたところに、初期松田聖子サウンドがあり、そこで、大村雅朗の存在感は、一気に爆発する。

HP限定ボーナス・トラック

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

2021年3月14日放送

第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。

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