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2020年2月2日放送 第57回:日本のミック・ジャガーとしての沢田研二!

第57回:日本のミック・ジャガーとしての沢田研二!

■ザ・タイガース『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』

作詞:Norman Meade
作曲:Jerry Ragovoy
発表:1971年7月10日
アルバム『ザ・タイガース・フィナーレ』

第57回「俺のストーンズ。それでもやっぱり、ビートルズ」のボーナス・トラックとして、「日本のミック・ジャガー」と言い方も、見方によっては、今やその存在を矮小化している感じもする沢田研二を取り上げたい。

沢田研二が在籍したザ・タイガースは、ストーンズを頻繁にカバーしていた。1971年、武道館での解散コンサートを収録したアルバム『ザ・タイガース・フィナーレ』の冒頭1曲目を飾るのも、ストーンズのカバーであるこの曲。

タイガース末期は、ご他分にもれず、人間関係が最悪だったらしく、その結果、解散に至るのだが(特に、沢田研二と加橋かつみが仲違いをしていたらしく、ステージマナーの件でもめて、渋谷公会堂で殴り合いの大げんかをしたという)、沢田研二自身は、ずっとタイガースを続けたいと思っていたという。

そんな気持ちと、この曲の歌詞はリンクする。逃げていく女に男が「You'll come running back」(お前は帰って来るだろう)と強がる歌詞。この「You」は、沢田研二にとって、タイガースのメンバーを表す複数形ではなかったか――「お前らはいつか、俺のもとに、この武道館に帰って来るやろ」。


■ザ・タイガース『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』

作詞:Norman Meade
作曲:Jerry Ragovoy
発表:2013年12月3日
※音源は未発表

そして、帰ってきた。解散コンサートから42年経った2013年12月3日の武道館。還暦をとっくに超えた5人が、再び集まっている。驚いたのはサポートメンバー無しということ。「解散」「復活」コンサートは山ほどあるが、大体は、若くて達者なプレイヤーに囲まれた護送船団方式の演奏となるのだが、タイガースは違った。

それでも演奏はなかなかに素晴らしく、特に、慶応高校の漢文教師となっていた瞳みのるのドラムスと、今や性格俳優の頂点を極めた岸部一徳のベースは、現役時代そのままのようだった。

歌うはまた『タイム・イズ・オン・マイ・サイド』=「時間は俺の味方や。42年という時間が俺に味方して、あいつらはほんまに俺のもとに、武道館に帰って来よった。You had come running back!」。沢田研二の心の雄叫びが聴こえてきそうな一夜だった。

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