ジャンル別番組一覧

ザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアルザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアル

2019年09月02日放送 第47回「声質の似た女性ボーカリストもう1組」

第47回「声質の似た女性ボーカリストもう1組」

■木村カエラ『リルラリルハ』

作詞:木村カエラ
作曲:會田茂一
編曲:會田茂一
2005年3月30日

第47回「いい声特集」では、私好みの女性ボーカリストとして、竹内まりや、夏川りみ、矢野顕子などを取り上げ、それぞれに似た声質を持つ洋楽のボーカリストとして、カレン・カーペンター、バーブラ・ストライサンド、ケイト・ブッシュを併せて紹介した。今回はその追加でもう1組、邦楽と洋楽のボーカリスト・コンビをご紹介したい。

まずは木村カエラ。この人のいいのはまず声量。声がデカいこと。ボーカリストとはまず声量だと思う。そして乾きながらも適度に粘着的でツルっとした声質。さらには、いかにも「歌うことが楽しい」という感じのパフォーマンスもいい。ついでに言えば、作詞家としても天性のものを持っていて、この「リルラリルハ」(REAL LIFE REAL HEART)というフレーズなど、職業作詞家には決して作ることが出来ないものという気がする。

木村カエラのボーカルを聴くと「天然モノ」という言葉を思い浮かべる。機械的に色々といじくりまわした「養殖モノ」のボーカリストが多い中、木村カエラやaikoは、自然の中で有機的に育てられた天然の味がする。彼女がボーカリストとして語られることは少ない気がするが、これぞ「リアルボーカル」だと思う。「リルラリルハ」の「リルボ」をあらためて聴き直してほしい。

 

■フェアーグラウンド・アトラクション『パーフェクト』
作詞・曲:マーク・E・ネヴィン


そんな木村カエラの声質に似ている洋楽のボーカリストと言えば、フェアーグラウンド・アトラクションのリードボーカルの女性。と、ここで普通に「フェアーグラウンド・アトラクション」と書いてしまったが、憶えている人はどのくらいいるのだろうか。

80年代後半、このイギリスのバンドの『パーフェクト』という曲が、この日本でも少しばかり流行ったのだ。具体的には1989年(平成元年)の頃に、開局まもないJ-WAVEで、ジュリア・フォーダム『ハッピー・エヴァー・アフター』やバーシア『タイム・アンド・タイド』などとともに、よくオンエアされていた印象がある。つまりは「バブル期の東京を彩った洋楽」の1つだ。

そのリードボーカルであるエディ・リーダーという女性の声が、木村カエラに似ているのだ。まさに「乾きながらも適度に粘着的でツルっとした声質」。木村カエラにエディ・リーダーからの音楽的影響など、まるで無いと思うのだが、結果的に似てしまっている。

フェアーグラウンド・アトラクションは、バブル的な、J-WAVE的な「東京おしゃれ文脈」に消費されたのちに、残念ながら、すぐに解散してしまったのだが、同じくデビュー時に「東京おしゃれ文脈」に消費されかけた木村カエラが、そこから長く、未だに音楽活動を続けているのは嬉しい。とても嬉しいかぎり。

ボーナス・トラック

BS12 特選情報

あなたへのおすすめ番組

お知らせ

ページTOP

視聴方法