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2019年07月07日放送 第43回 「中2の僕にとってのプログレはヒカシュー!」

第43回:中2の僕にとってのプログレはヒカシュー!

■ヒカシュー『パイク』

作詞:巻上公一
作曲:山下康
1980年7月21日発売

今回は第43回「たのしいプログレの聴き方講座」のボーナス・トラック。「プログレ」の定義を「普通のポップスとは違った、一筋縄ではいかない音楽」とするならば、1980年、中2の私にとってのプログレはヒカシューだった。80年の夏はテクノポップの夏。YMOは別格として、プラスチックスとヒカシューばかり聴いていた夏。どちらかと言えばプラスチックス派の私だったが、ヒカシューのアルバム『夏』も繰り返し聴いた。

『パイク』は、そのアルバム『夏』からのシングルカット。「映画『チェンジリング』日本版主題歌」と言っても、覚えている人も少なかろう。「♪ララ・ドド・ララ・ソソ・ララ・ドド・ララ・ミミ」というリフは、マイケル・ジャクソン『ビリージーン』に似ているが、思わず踊りたくなる『ビリージーン』に対して『パイク』の、まったくドライブしない不気味なビート感は、まさにプログレ、まさにヒカシュー。

80年の夏にYMOばかり聴いていた人は、その後、少々理屈っぽい人になっていった気がするが、プラスチックスやヒカシューまで飲み込んだ人とは、少年時代に多様な価値観を共有し合った「同志」として、話が合いそうだ。

■ヒカシュー『ビノ・パイク』

作曲:山下康
アルバム『夏』より
1980年7月21日発売

「プログレ」と言えば変拍子というイメージがあるが、この『ビノ・パイク』は、ヒカシュー『夏』に収録された7拍子の曲。おそらく私が生まれて初めて聴いた変拍子の曲だと思う。

その後私は、テレビ番組で、生活向上委員会というバンドの『変態七拍子』を見て驚愕。さらにはビートルズの7拍子=『愛こそはすべて』(厳密には4拍子+3拍子)や、番組内でも取り上げたサザンオールスターズ『古戦場で濡れん坊は昭和のHero』などを聴いて、7拍子を体感していく。

『パイク』と違ってこちらはインストゥルメンタルで、(おそらく)完全打ち込みの「ザ・テクノ」という音。『マスク』、『ふやけた■■』(誤植ではなく正式な表記)、『スイカの行進』、『ビノ・パイク』という、アルバム『夏』のB面4曲の並びは空前絶後。この4曲を聴いていなかったら、私はもっとまともな人生を歩んでいたかも知れない。

HP限定ボーナス・トラック

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

2021年3月14日放送

第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。

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