ジャンル別番組一覧

ザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアルザ・カセットテープ・ミュージックメインビジュアル

2019年05月12日放送 第40回「異端児」が歌う野球ソング

第40回「異端児」が歌う野球ソング

第40回「異端児特集」のボーナス・トラックは、番組で取り上げた「異端児」な音楽家が生み出した野球ソングを2曲ご紹介したい。

■矢野顕子『行け柳田』

作詞:矢野顕子
作曲:矢野顕子
編曲:矢野顕子
1977年8月5日

と、唐突に野球ソングを取り上げるのには理由があって、この春に発売した私の本=『いとしのベースボール・ミュージック』(リットーミュージック)に、第40回「異端児特集」の番組本編で取り上げた「異端児」音楽家2人による野球ソングが、偶然取り上げられたからだ。

まずは矢野顕子。「矢野顕子と野球」のつながりなど、一般にはイメージしにくいと思うが、実は矢野はかなりの巨人ファンだったらしく、この『行け柳田』というシングルは、巨人の柳田選手のことを歌った作品なのである。

巨人の柳田選手って?――柳田真宏、通称「マムシ」。1967年に九州学院高から西鉄ライオンズに入団し、69年に巨人に移籍。この曲が発売された77年頃は「巨人史上最強の五番打者」と呼ばれる。その後、阪急に移籍後、また巨人に戻り82年に引退。そして驚くべきことに引退後は、演歌歌手としてデビューするのだが。

輝かしいキャリアを誇る矢野顕子の最初期のシングル。前年の衝撃的なデビューアルバム『JAPANESE GIRL』に続いて、この『行け柳田』なのだから、その振れ幅たるや。当時の音楽シーン全体が、矢野の才能を持てあましていた感じを思い出す。

■忌野清志郎『ダイアモンドが呼んでいる』

作詞:忌野清志郎
作曲:忌野清志郎
2006年10月4日
アルバム『夢助』収録

生前最後のアルバムとなった傑作『夢助』に収録。当時、ミズノの野球用品のCMソングにもなったので、忌野清志郎独特のあの歌い方で歌われる「♪ダイアモンドが~呼んでいる~」というフレーズを覚えている人も多いと思う。

忌野は生前、近鉄ファンや中日ファンであることを公言していた。中日が優勝したとき(99年)、テレビ朝日の『ニュースステーション』に出演し、久米宏の前で(何故か)ホラ貝を吹いて喜んでいたことを憶えている人も多いだろう。

先の『いとしのベースボール・ミュージック』は、『週刊ベースボール』誌に17年間書き続けた野球ソングの紹介コラムをまとめたもの(現在も連載中)。07年のそのコラムで私は、この『ダイアモンドか呼んでいる』について、こう書いた。

――私がRCサクセションのボーカルとして、さまざまな成功と伝説を残しながら、また熱狂的な中日ファンとしても知られる忌野氏が、昨年突然、自らが喉頭(こうとう)癌であることを発表し、ファンを驚かせ、悲しませた。しかし、現在は療養と並行して活動を再開。ファンの前に元気な姿を見せ始めている。ステージというダイアモンドが、忌野氏を呼んでいる。

09年5月2日、忌野清志郎永眠。ステージというダイアモンドに呼ばれ続けた「キング・オブ・ロック」が、ついに天国に呼ばれた日となった――。

ボーナス・トラック

BS12 特選情報

あなたへのおすすめ番組

お知らせ

ページTOP

視聴方法