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2019年05月05日放送 第39回「ピンク・レディーの名作イントロ」

第39回「ピンク・レディーの名作イントロ」

今回は、第39回「オトナのピンク特集」のボーナス・トラックとして、ピンク・レディーの名作イントロを評論してみたい。

■ピンク・レディー『S・O・S』

作詞:阿久悠
作・編曲:都倉俊一
1976年11月25日

ピンク・レディー初のオリコン1位となったこの曲のイントロは楽しい。底抜けに楽しい。その楽しさたるや、一時期ライバルと言われたキャンディーズの翌年のヒット『暑中お見舞い申し上げます』のイントロと比肩する。

楽しさの根源はアレンジだ。生の弦楽器と生の管楽器(特に左右に分離したサックス)が、一斉に騒ぎ立てる。「生」ということがポイントだ。デジタル全盛の今となっては、これだけ多くの「生楽器」の合奏が、いかに贅沢なことかと思い知らされる。そしてそこから出てくる音のかたまりが、あの♪ドンチャカパフパフという道化な響きなのだから、楽しくないわけがない。

作曲だけでなく編曲も都倉俊一。作品もルックスも「ザ・洗練」という感じの都倉が、一旦道化の世界にハマってしまうと、強烈な道化になるということの見本だと思う。世界的評価を得た後の坂本龍一が、『ダウンタウンのごっつええ感じ』で、汚れたブリーフを履きながら、コントをノリノリで演じていたことを思い出す。

■ピンク・レディー『渚のシンドバッド』

作詞:阿久悠
作・編曲:都倉俊一
1977年6月10日

同じく、都倉俊一による道化アレンジが光る道化イントロ。こっちのベースとなっているのはロックンロールである。ベースギターが8 分音符でルートを刻み続けるアレンジは、同じく「阿久悠=都倉俊一」コンビの最高傑作だと思う、山本リンダ『きりきり舞い』(73年。後に近田春夫&ハルヲフォンがカバー)を思い出させる。

ただし普通のロックンロールではなく、コード進行が凝っている。冒頭から【B♭】→【D♭】→【E♭】と展開する。これ、キーをGに移調すると【G】→【B♭】→【C】。この展開で思い出すのは、ディープ・パープルだ。それも『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のあのリフ(G→B♭→C・G→B♭→C#→C)。つまりロックンロールとハードロックが融合している。

そう言えば、歌い出しの「♪ああ 渚のシン”ド”バッド」の「ド」の音は、『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のリフの印象を決定付ける「C#」(移動ドで「ファ#」)の音と同じであり、かつこの音は、後のピンク・レディーのヒット曲でも多用される音で、言わば「ピンク・レディー・ノート」とでも言えるもの。

個人的には、この『渚のシンドバッド』までが「第1期ピンク・レディー」であり、次の『ウォンテッド(指名手配)』からは、道化が洗練を乗っ取ってしまい、興味が失せてしまう。大衆はそんな「第2期ピンク・レディー」に熱狂したのだが、私は道化と洗練が拮抗している「第1 期ピンク・レディー」を愛する者だ。

HP限定ボーナス・トラック

第88回ボーナス・トラック:「浜田省吾をマジメに考える!」

第88回ボーナス・トラック:「浜田省吾をマジメに考える!」

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第88回「マキタカラオケ教室2」では、大変お恥ずかしい、私が浜田省吾になりきるという、「そんなもの公共の電波で流していいのか」という代物、いや「色物」がオンエアされてしまった。失礼しました。そこで、今回のボーナス・トラックは、浜田省吾について、「色物」ではなく、まじめに考え直してみたいと思う。

第87回ボーナス・トラック:「リズム王:細野晴臣の軌跡!」

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2021年5月2日放送

第87回「開講!ダンス教室」のボーナス・トラックとして、ダンスと言えばリズムということで、日本の「リズム王」=細野晴臣のことを取り上げたい。先に断っておけば、細野晴臣のことを「リズム王」と呼んでいるのは私だけかもで、むしろ『音楽王 細野晴臣物語』(書名)という、より大きな呼称もあるのだが、私は細野のことを、やはり「リズム王」だと思っている

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

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2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

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