
第38回「男はハードロック特集」のボーナス・トラックとして、今回は、スージー鈴木少年がハマったレッド・ツェッペリンの2曲を紹介する。
■レッド・ツェッペリン『レモン・ソング』(The Lemon Song)
作詞・作曲:Bonham, Burnett, Jones, Page & Plant
今でこそ、色んな音楽を知る事情通を演じているが、中3から高1の頃はビートルズしか聴いていなかったし、高2高3はもう、レッド・ツェッペリンまみれの日々だった。お小遣いが貯まると、貸しレコード屋(「回盤堂」といういかした名前だった)に向かい、レッド・ツェッペリンのLPを1枚ずつ借りていく。それをカセットテープにダビングし、毎晩聴くのである。ギタリスト=ジミー・ペイジによるレスポールの音が、テープに録音することで微妙に劣化する。あの音が実に良かった。CDの時代に、あの音はもう2度と聴けない。
ジミー・ペイジのレスポールがぐんぐん唸るのは、セカンドアルバム『レッド・ツェッペリンII』(69年)だ。その中から1曲選ぶとすればA面3曲目の『レモン・ソング』だろう。この曲では、というか、ツェッペリンというバンドは、とにかくドラムス(ジョン・ボーナム)とベース(ジョン・ポール・ジョーンズ)が素晴らしい。特にこの曲は、そのドラムスとベースの絡み付き方の最高峰ではないか。バンドの顔は、ジミー・ペイジとボーカルのロバート・プラントなのだが。結論「レッド・ツェッペリンとは、ドラムスとベースのバンドである」。
■レッド・ツェッペリン『アキレス最後の戦い』(Achilles Last Stand)
作詞・作曲:Page & Plant
レッド・ツェッペリンに耽溺(たんでき)したのには、私が何度と無く名前を出している渋谷陽一の影響も大きい。言わずと知れたロッキング・オンの創業者にして社長。彼がまだ音楽評論家だった頃に推しに推していたのがレッド・ツェッペリンで、特にアルバム『プレゼンス』(76年)については、日本における売上の半分くらいは、渋谷の功績ではないか。
「全く申し分ないツェッペリンの巨大な音を前に、僕はひたすら自分が開かれていくのを感じる」――これが、渋谷陽一が書いた『プレゼンス』の濃厚なライナーノーツのエンディング。この持って回った仰々しい文章こそが渋谷陽一の真骨頂であり、私含めた「渋谷陽一のチルドレン」は、こういうフレーズに酔いながら、千鳥足で(貸し)レコード屋に向かい『プレゼンス』を求めたのである。
このアルバムから1曲選ぶとすると、やはりA面1曲目の『アキレス最後の戦い』となる。10分を超える大作だが、嵐のような演奏のせいか、あっという間に終わる気がする。この10分は、世界でいちばん短い10分だ。
話は戻るが、最近また当時の渋谷陽一の文章を読み返している。特に『音楽が終わった後に』や『ロック微分法』(ともにロッキング・オン)などは、あらためて原点に触れる思いがする。渋谷陽一の濃厚な文章を前に、僕はひたすら自分が開かれていくのを感じる。
2021年1月10日放送
第80回『よくわかるペンタトニック講習会』で少し触れた「70年代前半の吉田拓郎によるペンタトニックのメロディが、いかに衝撃的だったか」という話について、このコラムで補足しておきたい。
2021年1月3日放送
2021年新年早々の第一発目、第79回『ボクの音楽~杉山清貴編~』の中で、私(スージー鈴木)が、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』と『ドリフのズンドコ節』(ともに69年)のリフが似ているという話をしたので、今回はその補論として、ザ・ドリフターズについて書きたいと思う。
2020年12月13日放送
第78回『第4回 輝く!日本カセットテープ大賞』の中で私は、「1995年のツツミ♭京平」という話をした。
2020年12月6日放送
第77回『KOTOSHI NO OWARI 2020』のボーナス・トラックとして、今回は、番組内で触れられなかった「今年の名曲」をご紹介する。
2020年11月8日放送
第76回「サビサラダ特集」で私は、俗に言う「大サビ」を特集した。この言葉、意味は曖昧だが、要するに、曲の最後の「ここ一番!」というところで出て来るメロディ、ぐらいの意味で解釈してほしい。
2020年11月1日放送
第75回の特集は「ア・テンション・プリーズ」。テンション・ノート、つまり9th や11th、13thの音を効果的に使っている曲を、聴きながら、弾きながら、さらには歌いながらご説明した。今回はその9th(ナインス)史上に残る傑作中の傑作をご紹介する。
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