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2019年03月03日放送 第35回「個人的に平成を象徴すると思う2曲!」

第35回「個人的に平成を象徴すると思う2曲!」

■ゆず『夏色』

作詞:北川悠仁
作曲:北川悠仁
編曲:寺岡呼人&ゆず
1998年6月3日

初めて聴いたときの衝撃は忘れられない。時は1998年、「ダブルTK」(小室哲哉・小林武史)による高密度な音が全盛期を超えたところに、さっそうと現れたアコースティックサウンド。

さて、98年の横浜は、いろいろと賑やかだった。横浜の路上ライブからブレイクしたゆずの登場に加えて、夏の甲子園では、横浜高校の投手=松坂大輔が大活躍。そして「マシンガン打線」の横浜ベイスターズは日本一に。

今から考えると、98年の横浜の盛り上がりは、東京よりもイカしていた「昭和の横浜」の最後っ屁という感じがする。一瞬時代錯誤に聴こえたゆずの簡素な音や、炎天下に何百球と投げた松坂大輔、打って打って打ちまくるマシンガン打線、すべてに昭和の味わいがあった。そして今、平成は終わろうとして、ゆずも松坂大輔もベイスターズも、全く変質してしまった。それが良いことかどうかは別として、「昭和の横浜」は完全に終わったということだろう。

なお、先日発売された拙著 『いとしのベースボール・ミュージック』(リットーミュージック) では、2016年、ベースボールマガジン誌に寄せたコラム「松坂大輔=ゆず論」を掲載しています。ぜひお読みください。

■米津玄師『Lemon』

作詞:米津玄師
作曲:米津玄師
編曲:米津玄師
編曲協力:室屋光一郎
2018年3月14日

そのゆず『夏色』から20年後に生まれた、この衝撃的なサウンドが、平成を締めくくり、新しい時代の扉を開く。

薄っぺらに聞こえそうな表現を使えば「時代の音」。ひどく陰鬱で救いの無さそうなこのサウンドこそ、厚い雲がこの国を覆っていたような2018年の時代の空気を見事に描写していたと思う。また米津玄師が循環コードを多用しているのも面白い。きらびやかで派手派手しいコード進行が主流だった平成の音楽シーンへのアンチだと見る。

乱暴に言いきれば、平成とは「うれしい!たのしい!大好き!」の時代だったと思う。あの曲というよりも、この言葉、この言い回し。どこか無理をしていても、不景気や大事件、強烈な天災があっても、とにかく前向きにがんばろうという時代だったと思う。そんな気分をすくい取ったものが「Jポップ」だとしたら、米津玄師の音楽は、そのカテゴリーに入らない。もしや平成とともに、「Jポップ」の時代も終わるのかもしれない。

併せてこちらもお読みください→ 「米津玄師の曲がロングヒットし続ける理由~その『完全栄養食』としての音楽の魅力を分析」(東洋経済オンライン)

HP限定ボーナス・トラック

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

第86回ボーナス・トラック:「Cのリズムセクション!」

2021年4月11日放送

第86回「バンドやろうよ2」のボーナス・トラックとして、バンドの背骨である「リズムセクション」のことを取り上げたい。「リズムセクション」、音楽に興味のない方には耳馴染みのない言葉だろう。「バンドの中のリズム担当」くらいの意味で、定義は曖昧なのだが、一般的にはドラムスとベースのことを指す場合が多い。

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

第84回ボーナス・トラック:「松本隆の「匂い」を嗅ぎまくる!」

2021年3月14日放送

第84回の企画「スメル歌謡祭」で私は、はっぴいえんど『12月の雨の日』の「雨」が、いつ、どこで降ったものなのかという謎を、丹念に検証した(正解「1969年11月30日夜、六本木通り西麻布近辺の雨」)。というわけで、今回のボーナス・トラックは「松本隆の『匂い』を嗅ぎまくる!」と題して、松本隆系スメルを嗅いでいきたい。

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