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2019年01月13日放送 第32回「日本のビートルズを探せ!」

第32回「日本のビートルズを探せ!」

「ビートルズ特集」のボーナス・トラックとして、「日本のビートルズ」、特に、「ロックンロールへの初期衝動」に溢れていた初期ビートルズのようだった日本のバンドについて、熱く語りたいと思います。

■キャロル『最後の恋人』

作詞:大倉洋一
作曲:矢沢永吉
※アルバム『ルイジアンナ』収録
1973年3月25日

キャロルをして「日本のビートルズ」と形容したくなる理由は、ひとえに彼らが、ハンブルク時代のビートルズのように、「ロックンロールへの初期衝動」に対して、実に忠実に行動したからである。

今やロックンロールという言葉には、二重三重にもカギカッコが付いている。「「「ロックンロール」」」みたいな感じだ。たまに「ロケンロール」と表記されたりするのも、つまりは皆が「半笑い」でこの言葉を捉えているからだ。内田裕也の奇行を語るときのように。

対して、矢沢永吉の名著『成りあがり』など、キャロル関係の資料を読んで驚くのは、ロックンロールに対する、キャロルのメンバーたちの極端にピュアな目線だ。彼らの前世代にあたるグループサウンズ(GS)のメンバーでも、そこまでじゃなかっただろうというくらい、呆れるほどのピュアさ。

そんなキャロルの目線によるオリジナル・ロックンロールの1つがこの曲だ。番組内でマキタスポーツ氏が選んだ『憎いあの娘』がベストだが、この曲はそれに継ぐ。コード進行に対する自由な感覚も、初期のビートルズに近いと思う。

キャロルのことを考えて、最後にいつも思うのは、せめてビートルズほどにバンド活動を続けていたら、日本のロックンロールはどうなっていただろうということだ。少なくとも、カギカッコは、今ほどに付いていなかったのではないか。

■チェッカーズ『OH!!POPSTAR』

作詞:売野雅勇
作・編曲:芹澤廣明
1986年2月21日

同じく「ロックンロールへの初期衝動」に忠実な若者が集って、東京で一旗揚げたロックンロールバンドとして、チェッカーズがある。しかし、キャロルとの時差の結果、チェッカーズのありようは、もう少し複雑だ。

特にこの曲などは複雑の極致で、ただただロックンロールの好きな「久留米のビートルズ」が、東京に出てきて、売野雅勇と芹澤廣明、その他YMO人脈の切れ者スタッフによって、「久留米のビートルズ」臭を完全消臭されながら、それでもサウンドがビートルズ的(リバプール・サウンド的)だという、実にややこしいメタ構造になっているのだ。

さて、第29回「日本ロック史に残るロックンロール・カバー!」で、ユニコーンのことを「日本最後のロックバンド」と書いたが、私はチェッカーズを「日本最後のロックンロールバンド」だと思っている。少なくとも「●●のビートルズ」と形容できるほど「ロックンロールへの初期衝動」に忠実な若者が集結したバンドは、もう出てこないのではないか。

チェッカーズの解散は、1992年のNHK「紅白歌合戦」。その日の白組司会で「チェッカーズ・フェアウェル・メドレー!」と叫んで送り出したのは、「日本最初のロックンロールバンド」であり、かつチェッカーズと同じ7人組=ザ・スパイダースのリードボーカルだった堺正章だ。スパイダース、キャロル、チェッカーズ。日本のロックンロールが一巡した瞬間――。

HP限定ボーナス・トラック

第93回ボーナス・トラック:金八ポップス(K-POP)の世界!

第93回ボーナス・トラック:金八ポップス(K-POP)の世界!

2021年8月1日放送

第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。

第88回ボーナス・トラック:「浜田省吾をマジメに考える!」

第88回ボーナス・トラック:「浜田省吾をマジメに考える!」

2021年5月9日放送

第88回「マキタカラオケ教室2」では、大変お恥ずかしい、私が浜田省吾になりきるという、「そんなもの公共の電波で流していいのか」という代物、いや「色物」がオンエアされてしまった。失礼しました。そこで、今回のボーナス・トラックは、浜田省吾について、「色物」ではなく、まじめに考え直してみたいと思う。

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