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2018年08月10日放送 第22回「お笑い芸人が歌う80年代名曲セレクション」

第22回「お笑い芸人が歌う80年代名曲セレクション」

今回は「マキタの夏」のボーナス・トラックということで、マキタスポーツ氏の先輩となるお笑い芸人の歌う、80年代名曲をご紹介したい。

 

■嘉門達夫『ヤンキーの兄ちゃんのうた』

  • 作詞:嘉門達夫
  • 作曲:嘉門達夫
  • 編曲:嘉門達夫
  • 1983年7月21日

 

70年代初頭に吉田拓郎が一気にのしてきたとき、当時の若者は「自分たちと同じ言葉で歌っている」と感じたという。

吉田拓郎のブレイクには間に合わなかった私だが、80年代初頭の関西人ティーンエイジャーとして、それに近い経験だったと自負できることがある。それは、嘉門達夫の登場だ。

ギター一本で歌われる、「ヤンキー」(不良の俗称。当時は関西ローカルだったが、今や全国語)の生態。「あ、自分たちと同じ言葉・同じ感性が、歌になって、レコードになって、ラジオから聴こえてきた!」と感激したものだ。

さらに感激したのは、80年代後半、上京後に足を運んだ専修大学の学園祭で、嘉門達夫がこう宣言したことである――「コミックソングを歌う人は、年を取ると真面目な歌に路線変更しますが、私は一生コミックソングを歌い続けます」

そして嘉門達夫は「嘉門タツオ」と改名しながら、相変わらずコミックソングを歌い続けている。カッコええやん。


 

■のりお・よしお『MAIDO』

  • 作詞:西川のりお
  • 作曲:増田俊郎
  • 編曲:増田俊郎
  • 1981年3月10日

 

80年からの「漫才ブーム」の勢いはものすごく、人気者となった漫才コンビが次々と曲をリリースしたが、その中では、ザ・ぼんち『恋のぼんちシート』(作詞・曲:近田春夫、編曲:鈴木慶一)や、春やすこ・けいこ『ハートブレイクホテルは満員』(作詞:糸井重里)を超えて、この曲が一番だ。

ジャケットには、ブルース・ブラザースのコスチュームに身を包んだ2人。西海岸ロック風のリズムに乗って、西川のりおが、あのダミ声で歌い続ける。そして、曲の合間に、当時の西川のりおのギャグがふんだんに詰め込まれている。「ホーホケキョ!」「ありがとうごぜいますだ」……中でも、今聴いても笑えるのは、「誰が鰐淵晴子やねん!」。

こちらの作・編曲は増田俊郎。私世代の関西人には馴染み深い名前。当時の大阪で1人、「西海岸の風」を吹かせていた人。

さて、話は変わるが、番組内でも度々言っているように私は、西川のりおと沢田研二は似ていると思う。顔もそうだが(真ん中に津川雅彦を置くと、つながりが見える)、年をとっても板(生の舞台)の上にこだわる姿勢と、体制におもねらないスタンスも。

私は昨年、沢田研二の芸能生活50周年を記念したツアーにも足を運んだし、今年始めに行われた、のりお・よしおの50周年記念の舞台も行った(厳密には来年が50周年)。両方を観た奇特な人、世間に何人いるのだろうか。

最後に余談。この曲のシングルのB面は、相方=上方よしおの歌う、ベン・E・キング『スタンド・バイ・ミー』のカバーである。


 

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