
■岡田有希子『くちびるNetwork』
カネボウ「プロ感度BIOカラーネットワーク」CMソング。CMのモデルは沢口靖子。岡田有希子唯一のナンバー1シングルであり、そしてラストシングルである。
「岡田有希子に何としても1位を取らせたい!」というスタッフの意気込みが伝わってくるのは、その作家陣である。「作詞:松田聖子、作曲:坂本龍一」。86年当時において、これほど話題性のあるタッグは無かっただろう。
しかし、そんなタッグによって作られた曲を歌う岡田有希子の声には、正直、エネルギーや覇気が感じられない。そもそも、彼女の芸能活動全体に、本人が心から好んでやっているというより、真面目に「お勤め」をしているというイメージがあった。
そんな、実直な優等生な感じと、抑揚のあるプロポーションの対比に惹かれて、私は当時、野村誠一が撮影した、彼女の写真集を買ったものだが。
この曲の発売が1月29日。四谷四丁目サンミュージックの屋上から身を投げたのが4月8日。引き算をすると69日。豪華な作家陣によるナンバー1ヒットに彩られた、岡田有希子のたった69日の、短い短い最後の春である。
■中山美穂『色・ホワイトブレンド』
資生堂口紅「インテグレート」CMソング。モデルは中山美穂本人。
上の岡田有希子『くちびるNetwork』は、オリコンナンバー1を獲得したものの、売上枚数は23.1万枚。こちらは、オリコン最高5位だったが売上枚数22.3万枚なので、ほぼ肩を並べている。加えて、中山美穂自身がモデルにも選ばれたということで、当時中山が、アイドル界から一歩抜け出した印象を受けた。
こちらの作家は竹内まりや。番組でも取り上げたように、この6年前(1980年)の資生堂春キャンペーン『不思議なピーチパイ』で、竹内自身も知名度を上げており、一種の恩返しのような気分があったのだろう。
そのせいか、『不思議なピーチパイ』に、とてもよく似たリズムや音作りとなっている。さすがにボーカルについては格段の差があるが、中山美穂のその後の歌手活動を通底する「妖気」のようなものが、すでに備わっている。驚くべきことに、この当時中山は、まだ15歳だったのだが。
中山美穂のオリコン1位への道のりは長く、この後、松本隆作詞のシングル6曲を経て、角松敏生と出会った87年10月の『CATCH ME』まで待たなければならない。
2021年9月12日放送
第1回「A面に入れたいサザンの名曲」の冒頭でかけた曲。『ザ・カセットテープ・ミュージック』の歴史はサザンから始まりました。
2021年9月5日放送
第95回『歴史探訪~JPOPの歌い方~』のボーナス・トラックは、その「JPOPの歌い方」の始祖として、つまりは、岡村靖幸、佐野元春、桑田佳祐、矢沢永吉らの始祖として、日本で最初に「Baby!」を「ベイベエ!」と発音した萩原健一を、ボーカリストとしてリスペクトしたいと思う。
2021年8月8日放送
第94回「全日本名曲選手権」では、洋邦様々な名曲の名カバーを取り上げた。そこで今回は、まず、一時期大ブームとなった「カバーアルバム」のことを考えてみたいと思う。
2021年8月1日放送
第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。
2021年7月11日放送
第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」のボーナス・トラックとして、古今東西の「カクテル・ロック」をご紹介したい。これ、カクテルの名前がタイトルとなっている曲のこと。どんな曲がありますやら……。
2021年7月4日放送
第91回「昭和不良列伝」の私のパートで言いたかったことは「ロックの不良性とは、ビート(八分音符)とスウィング(三連符)の融合したところにある」。
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