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2018年02月02日放送 第9回「え?沢田研二とこの人!?~意外なコラボ」

第9回「え?沢田研二とこの人!?~意外なコラボ」

■『KI・MA・GU・RE』

  • 作詞・曲:忌野清志郎・小原礼
  • 編曲:吉田建
  • アルバム『彼は眠れない』
  • 1989年10月11日

今回のボーナス・トラックは、沢田研二の意外なコラボ楽曲を2曲選んでみる。

そもそも沢田研二は、そのときそのときの、最も元気な音楽家とコラボすることを、音楽活動のエネルギーとしてきたようなところがあるのだが、その中でも、1989年発売のアルバム『彼は眠れない』は、コラボ相手が、実に絢爛豪華。

その中でも、この『KI・MA・GU・RE』はすごい。何と沢田研二と忌野清志郎のデュエットなのだから。日本ロックボーカリスト史を代表する2人のコラボと言っていいだろう。

忌野清志郎による歌詞は、お互いの「気まぐれ」な姿を、お互いでいじり合うという内容。沢田研二は、忌野が乗り移ったようなパワーボーカルを聴かせている。こういうときの沢田研二は、とても楽しそうだ。

しかし「気まぐれ」とは、実は語弊があって、この2人はその後、「気まぐれ」どころか、一本ビシっと芯の通った音楽生活を送り続けていく。日本ロックボーカリスト史を代表する2人は、日本ロック史で、最も芯の通ったブレない2人だったのだ。


■『僕は泣く』

  • 作詞:尾上文
  • 作曲:鶴久政治
  • 編曲:西平彰
  • アルバム『彼は眠れない』
  • 1989年10月11日

続いても『彼は眠れない』から。当時チェッカーズの鶴久政治によるこの曲である。

鶴久政治とは、チェッカーズ特集の回において、その作曲家としての魅力を、私が力説した人である。最高傑作は、チェッカーズ89年のシングル『Cherie』だと思っている。

実はこの『僕は泣く』は、『Cherie』とかなり近い質感を持っている。『Cherie』は7月発売、『彼は眠れない』は10月発売なので、もしかしたら『Cherie』を聴いて、沢田研二側が発注したのかもしれない(もしそうだとしたら、沢田研二側の目配りはきめ細かい)。

その期待に応えて、鶴久政治は、チェッカーズ『Cherie』と、ビートルズ(タイトルはビートルズ『I’ll Cry Instead』の邦題=「ぼくが泣く」へのオマージュ)の中間点に位置する、見事なメロディを紡ぎ出している。

なお『彼は眠れない』に参加した音楽家は、忌野清志郎、鶴久政治に加えて、松任谷由実、大沢誉志幸、サエキけんぞう、奥居香、徳永英明、NOBODYなど。また演奏は、吉田建、佐橋佳幸、下山淳、ホッピー神山など。まさに絢爛豪華。80年代音楽シーンの総括のようなアルバムになっている。ぜひご一聴を。

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