
■チェッカーズ『涙のリクエスト』
この曲を、番組での選曲から外した理由は、音楽的な面白みの少なさからなのだが、それでも、シンプルな循環コードはキャッチーだし、また、拙著『1984年の歌謡曲』(イースト新書)で「無国籍オールディーズ」と命名した、売野雅勇による独特な歌詞の世界も、とても魅力的である。
さて、今回、この曲で注目したいのは振り付けである。この曲のサビで、フロントマンの3人(郁弥+鶴久政治+高杢禎彦)が、右腕をくるくる回す、あの振り付け。
振り付け=曲に合わせた定形のダンスを踊るバンドが、最近めっきりと減った。理由は分からないでもないが、だからこそ動画サイトで、この曲を歌い踊るチェッカーズを見て、異常なキュートさを感じてしまうのだ。
チェッカーズと同じく7人組のザ・スパイダースも、振り付けのある曲が多かった。先日動画サイトで、『デイ・トリッパー』を歌うかまやつひろしの後ろで、堺正章と井上順が大胆に飛び跳ねる振り付けで踊るのを見て、あまりにキュート過ぎて、失神しそうになった。
日本のロックバンドは、振り付けとともに、キュートさも失ってしまったのではないか。可愛くなければロックンロールじゃないのだ。
■チェッカーズ『ONE NIGHT GIGOLO』
1986年のシングル『NANA』以降、売野雅勇・芹澤廣明の手を離れ、自作自演するチェッカーズを、当時の私は、少しばかり苦々しく思っていた。
革ジャンスタイルに身を包み、歌詞も「無国籍オールディーズ」から「西麻布コンテンポラリー」とも言うべき大人っぽい世界に路線変更。
それでもそこから、1992年紅白歌合戦での解散に向けて、意外に人気が長続きしたのは、1つにはメンバーの作詞・作曲能力が高かったこと(特に鶴久政治の作曲)、そしてもう1つは、メンバーのダンスの力が大きかったのではないかと思っている。
この曲といえば、フジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげです』の学園コントである。コントの途中、藤井尚之が突然、サックスでこの曲のイントロを吹く。そして木梨憲武が、イントロの例の振り付けを真似てから歌い出した瞬間、石橋貴明に殴られるというお約束。
『NANA』以降、振り付けはラフになったが、それでも、鶴久政治と高杢禎彦を中心に、ある程度統一的な動きを残していた。また中期以降、藤井郁弥の身体の柔軟性も格段に増したと思う。そんなこんなが、案外大きく寄与して、延命したのではないかと、私は考えている。
2021年9月12日放送
第1回「A面に入れたいサザンの名曲」の冒頭でかけた曲。『ザ・カセットテープ・ミュージック』の歴史はサザンから始まりました。
2021年9月5日放送
第95回『歴史探訪~JPOPの歌い方~』のボーナス・トラックは、その「JPOPの歌い方」の始祖として、つまりは、岡村靖幸、佐野元春、桑田佳祐、矢沢永吉らの始祖として、日本で最初に「Baby!」を「ベイベエ!」と発音した萩原健一を、ボーカリストとしてリスペクトしたいと思う。
2021年8月8日放送
第94回「全日本名曲選手権」では、洋邦様々な名曲の名カバーを取り上げた。そこで今回は、まず、一時期大ブームとなった「カバーアルバム」のことを考えてみたいと思う。
2021年8月1日放送
第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。
2021年7月11日放送
第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」のボーナス・トラックとして、古今東西の「カクテル・ロック」をご紹介したい。これ、カクテルの名前がタイトルとなっている曲のこと。どんな曲がありますやら……。
2021年7月4日放送
第91回「昭和不良列伝」の私のパートで言いたかったことは「ロックの不良性とは、ビート(八分音符)とスウィング(三連符)の融合したところにある」。
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