
■佐野元春『君をさがしている(朝が来るまで)』
アルバム『Heart Beat』の中でいちばん好きな曲。特に「♪一歩踏みだせば 誰もがヒーローさ」から「もしそれが 誰かの罠だとしてもだ」とつなげるフレーズがいい。
このフレーズから想起するのが、なぜかM-1グランプリのことである。この曲の「オーバーナイト・サクセス」感は、優勝することで、一夜にして「ヒーロー」になるというM-1のありようと近いものがある。
また、その変化が劇的すぎるゆえに、もしかしたら、どこかのメディアや芸能事務所が仕組んだ「罠」かもしれないと疑ってしまう感じも、とてもM-1っぽい。
加えて、この歌詞の面白いのは、2番までは、主人公がイケイケで「オーバーナイト・サクセス」するのにもかかわらず、3番でいきなり「♪連中の話じゃ こんなはずじゃなかった」と来て「♪誰かに運命を 綾まれてるような気がする」と暗転するところだ。
ここで長年の疑問なのだが、この「綾まれてる」が辞書に無いのである。もしや、佐野元春の造語なのではないか? 歌での発音は「あまねてる」と聞こえるのだが。誰か教えてほしい。私はこの言葉の本当の意味を探している。朝が来るまで。
■佐野元春『彼女はデリケート』
一般的には『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』に収録された、佐野元春本人によるバージョンで知られていると思われるが、私にとっては沢田研二のカバーの印象が強い。
沢田研二のアルバム『G.S.I LOVE YOU』(1980年)の中の1曲。伊藤銀次によるハチャメチャなアレンジの中から浮き出てくる、32歳の若き沢田研二のパワーが炸裂するボーカル。
そのレコーディング時に、佐野元春もスタジオにいて、やたらとノリまくり、そのさまに沢田研二が感化されて、結果、パワー炸裂のノリノリの録音になったというのは有名な話。
興味深いのは、それ以降、80年代前半の沢田研二のボーカルが、どことなく佐野元春っぽくなっていったということだ。佐野元春のボーカルは伝染力が強い。百戦錬磨の沢田研二をもってしても、免疫が働かない。
『VANITY FACTORY』『Bye Bye Handy Love』『I’M IN BLUE』、そして天下の『すべてはこの夜に』などなど、佐野元春による沢田研二への提供曲は名曲がとても多い。佐野元春ファンには、ぜひ沢田研二版も聴いてほしい。
2021年9月12日放送
第1回「A面に入れたいサザンの名曲」の冒頭でかけた曲。『ザ・カセットテープ・ミュージック』の歴史はサザンから始まりました。
2021年9月5日放送
第95回『歴史探訪~JPOPの歌い方~』のボーナス・トラックは、その「JPOPの歌い方」の始祖として、つまりは、岡村靖幸、佐野元春、桑田佳祐、矢沢永吉らの始祖として、日本で最初に「Baby!」を「ベイベエ!」と発音した萩原健一を、ボーカリストとしてリスペクトしたいと思う。
2021年8月8日放送
第94回「全日本名曲選手権」では、洋邦様々な名曲の名カバーを取り上げた。そこで今回は、まず、一時期大ブームとなった「カバーアルバム」のことを考えてみたいと思う。
2021年8月1日放送
第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。
2021年7月11日放送
第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」のボーナス・トラックとして、古今東西の「カクテル・ロック」をご紹介したい。これ、カクテルの名前がタイトルとなっている曲のこと。どんな曲がありますやら……。
2021年7月4日放送
第91回「昭和不良列伝」の私のパートで言いたかったことは「ロックの不良性とは、ビート(八分音符)とスウィング(三連符)の融合したところにある」。
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