
■レベッカ『フレンズ』
1985年10月21日発売
今回は「カセットテープ大賞」(カセ大)のオンエアでかけられなかった2曲をご紹介したい。
まずは80年代の「ギターソロ大賞」として、この曲を。とはいえ、この曲は何といっても歌詞が魅力で、NOKKOの鋭い言語感覚が凝縮された2つのフレーズ=「♪口づけをかわした日は ママの顔さえも見れなかった」「♪指をつないだら ohフレンズ 時がとまる気がした」で、長く記憶されていると思うのだが、それに輪をかけて、ギターソロが素晴らしいのだ。
そのソロは計16小節。特に聴きどころは後半の8小節。更に細かく見て、その「後半の前半」(9~12小節)と「後半の後半」(13~16小節)は、同じメロディをオクターブ違いで弾いているのだが、その切ないメロディがいい。それは、先の2つのフレーズと相まって、1985年の少年少女の胸をかきむしったメロディだ。再結成したレベッカが、一昨年=2015年のNHK『紅白歌合戦』に出場した。
迫力が劣化したNOKKOの声も残念だったが、それよりも残念だったのが、何と、そのときの演奏には、ギターソロが無かったのだ。あまりにも残念過ぎて、時がとまる気がした。
【80年代クリシェ大賞】
■テレサ・テン『時の流れに身をまかせ』
1986年2月21日発売
そもそも「クリシェ」とは何か。乱暴に説明すれば「コードのどれかの音が半音ずつ下降(ごくたまに上昇)していくコード進行」のこと。
世界で一番有名なクリシェと言えば、ビートルズ『サムシング』の歌い出しか?それよりもビートルズ『ミッシェル』のイントロや、レッド・ツェッペリン『天国への階段』のイントロと言った方が、その感じが分かりやすいかも。
これらの曲が醸し出している「哀愁の階段をひとつひとつ下がっていく感じ」がクリシェの効用なのだが、そんなクリシェを、とても印象的に活用したのが『時の流れに身をまかせ』である。具体的には「♪だからお願いそばに置いてね」のところ。ベース音が「ラ→ソ#→ソ→ファ#」(キーはF)と、半音ずつ下がっていく。対して歌メロは「♪そばに置いてね」の「ば」で最高音に達し、コード進行と見事なコントラストを見せる。
「1980年代のテレサ・テン」と言えば『つぐない』(84年)と『愛人』(85年)とこの曲ということになるが、『つぐない』『愛人』とこの曲とは、根本的に格が違うと思っている。なぜならこの曲は、「愛人」ではなく「愛」そのものを歌っているのだから。
2021年9月12日放送
第1回「A面に入れたいサザンの名曲」の冒頭でかけた曲。『ザ・カセットテープ・ミュージック』の歴史はサザンから始まりました。
2021年9月5日放送
第95回『歴史探訪~JPOPの歌い方~』のボーナス・トラックは、その「JPOPの歌い方」の始祖として、つまりは、岡村靖幸、佐野元春、桑田佳祐、矢沢永吉らの始祖として、日本で最初に「Baby!」を「ベイベエ!」と発音した萩原健一を、ボーカリストとしてリスペクトしたいと思う。
2021年8月8日放送
第94回「全日本名曲選手権」では、洋邦様々な名曲の名カバーを取り上げた。そこで今回は、まず、一時期大ブームとなった「カバーアルバム」のことを考えてみたいと思う。
2021年8月1日放送
第93回「オトナのためのジャニーズソング講座」のボーナス・トラックとして、昭和・平成・令和、3元号にわたるジャニーズ帝国の礎(いしずえ)=「たのきんトリオ」を世に知らしめるキッカケとなった、TBSドラマ『3年B組金八先生』(第1シリーズ)に関する音楽、通称「金八ポップス」=略称「K-POP」を取り上げてみたい(なお、この通称・略称は、いま私が勝手に作った俗称である)。
2021年7月11日放送
第92回「この曲聴くとお酒飲みたくなっちゃうよね」のボーナス・トラックとして、古今東西の「カクテル・ロック」をご紹介したい。これ、カクテルの名前がタイトルとなっている曲のこと。どんな曲がありますやら……。
2021年7月4日放送
第91回「昭和不良列伝」の私のパートで言いたかったことは「ロックの不良性とは、ビート(八分音符)とスウィング(三連符)の融合したところにある」。
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<日本初放送>ツォン・シュンシー×リャン・ジェイ主演!オレ様“ではない”院長と“崖っぷち”小児科医が贈るヒーリング・ラブロマンス!
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