2019年01月06日放送 第31回「あけまして、おメジャーセブンス特集」

番組で幾度となく触れてきた「メジャーセブンス」。
なぜいい曲には「メジャーセブンス」がよく使われるのか？Ｃメジャーセブンス（ド・ミ・ソ・シ）、この和音にはどんな効能があるのか？じっくり解説！

まだ「メジャーセブンス」がわからないうめ子は、この１時間だけで「メジャーセブンス」が身につくようになるかも。

「メジャーセブンス」の箇所で踊る獅子舞です。

１９６０年代後期の日本ポップス史初期に、かまやつひろしがメジャーセブンスを持ち込んだ。
かまやつひろしは、当時ヒップで最先端のミュージシャンだった。

かやまつひろしによって変わった、日本の和音の世界。
そして７０年代、荒井由実という天才少女が登場し、メジャーセブンスや転調を多用する曲を発表して、一気に世間に浸透させた。

マキタさんは、日本の湿度とメジャーセブンスというテーマで選曲。
この「初恋」は、日本人が好きな演歌調の哀しい歌詞やメロディーに、メジャーセブンスを載せたことでシティポップ風味も加わり、大ヒットにつながった。

ややもすれば暗い曲となりがちなメロディーに、メジャーセブンスがピリっと加わることで一気に洗練度があがってヒットした曲。

東京・シティポップ・おしゃれな和音というメジャーセブンスの効能を確立させた曲。
サザンにはメジャーセブンス名曲、多々あります。

槙田家３階に兄たちが集まり、この曲でバンド練習をしていた。
当時背伸びしながら聴き、憧れたサウンド。
８０年代にメジャーセブンスを大衆化させた三大アーティスト、小田和正・山下達郎・桑田佳祐。

中１のマキタさんが遠足のバスの中で歌った名曲。
当時はおしゃれすぎたシティポップに、日本人ごのみの泣きのメロディーや歌詞を取り入れることで、大衆に受ける日本向けＡＯＲの名曲が完成。
中学生すらバスで歌うヒットソングに。

「くるいそうさ～」の「さ～」のところにメジャーセブンスを載せることで、曲と歌詞が一体化。
気持ちも一つに！

80年代後半、バブルが間近な東京で、シティ･ポップのミュージシャンだけじゃなく、ついにアイドルまでメジャーセブンスの曲を歌った。
完全に日本にメジャーセブンスが浸透したといえる曲。

日本的な無常感みたいな心情にメジャーセブンスを結び付けた、桑田佳祐作曲による名曲。
桑田さんは洋楽を単に邦楽に取り入れたのではなく、もともと日本にあった土着的な詩歌の世界からメジャーセブンス的な手触りを引き出したのではないか、とマキタノートより。

ドミソの和音が蛍光灯だとすると、ドミソシのメジャーセブンスは間接照明。
生活に無くてはならないものではないけど、あると雰囲気をグッと演出してくれるもの。