あなたの顔を見なければ病気のことが忘れられる、帰ってくれと、ヨンスはソンジェを冷たく突き放し、ミンチョルには、互いのことを心配するのはもうやめて、お互いが幸せに暮らしていると思うことにしようと、別れを告げるのだった。
スナック「ピカソ」でマスターと同居していた件がマスコミに流れ、セナの仕事は急速に減っていった。ラジオの音楽番組は降板を余儀なくされ、セナはナレの励ましにもかかわらず、かつての自堕落な生活に逃げ込もうとしていた。
ソンジェのヨンスへの思いは募るばかりだった。自分を愛してくれなくてもいい。セナの気持ちを思いやって僕に冷たくするのなら、あなたの希望どおり僕はセナを愛することだってできる。あなたが生きていてくれれば、僕は幸せなのだ。
ミンチョルもセナの病気をナレから聞き出した。もう別れるのはやめた。自分に正直に生きる。市場で魚を買って食べ、映画を見て、二人の写真を撮った。今まで普通のデートをしなかった。これからは全部やってみよう。明日も迎えに来ると言うミンチョル。ヨンスは言う。今日は幸せでした。だけど、こうなると思って黙ってたのに。つらすぎます。
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